Reviews, Commentaries, etc. - NISHIHARA, Hiroshi

【プレシジョン・メディシンの将来 臨床検査の多様化から精密医療へ】がんゲノム医療の新展開 遺伝子パネル検査の果たすべき役割について

西原 広史

アニムス (アニムス編集委員会)  23 ( 4 ) 19 - 26 2018.10

Other, Single Work,  ISSN  1342-0119

【ゲノム医療-実地臨床での対応を目指して】次世代シークエンサー

西原 広史

日本医師会雑誌 ((公社)日本医師会)  147 ( 7 ) 1374 - 1375 2018.10

Other, Single Work,  ISSN  0021-4493

【がんゲノム医療】総論 がんゲノム医療の現状と課題

西原 広史

細胞 ((株)ニュー・サイエンス社)  50 ( 11 ) 560 - 561 2018.10

Other, Single Work,  ISSN  1346-7557

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2015年1月30日、一般教書演説のなかで当時アメリカ大統領だったオバマ氏が発表した「プレシジョン・メディシン・イニシアティブ(Precision Medicine Initiative)」は、瞬く間に一世を風靡し、次世代の医療のあるべき姿と考えられるようになった。プレシジョン・メディシン(精密医療)とは、これまで平均的な患者向けにデザインされていた治療を、遺伝子、環境、ライフスタイルに関する個々人の違いを考慮して、最適な疾病の予防や治療法を確立することを意味する。「がんゲノム医療」は、その中で最も臨床実装が進んでいる分野であり、欧米では既に日常臨床検査の一部として実施されつつある。我が国においても、いよいよ「がんゲノム医療」の均てん化が始まろうとしているが、本特集では、この「がんゲノム医療」において必要な要素、技術、システムが何なのか、その問題点を含めて紹介したい。(著者抄録)

【がんゲノム医療】次世代シーケンサーによるがんゲノム解析の基礎と特徴

西原 広史, 四十物 絵理子

細胞 ((株)ニュー・サイエンス社)  50 ( 11 ) 562 - 565 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  1346-7557

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ゲノム研究の飛躍的な進展により、臨床現場で遺伝子解析を行い、診断・治療に必要なゲノム情報を習得するクリニカルシーケンスの臨床実装が始まっている。解析に使われる検体は凍結組織からFFPE組織へとシフトしており、特定の遺伝子のExonの一部を解析するターゲットシーケンスを行うことで、遺伝子解析は「日常検査」として、より多くの臨床現場に門戸が開かれることとなった。FFPE組織から核酸を抽出する際には、解析方法に応じた適切な検体処理や核酸抽出法の選定が重要となり、使用する検体の種類、品質、並びに標的となる遺伝子数等に応じて解析手法を選定する必要がある。また、シーケンスデータの解析はデータサイエンティストと呼ばれる専門家集団によって行われているが、がんゲノム医療が急激に注目を浴びることとなり、現在はその人材不足が問題となっている。その他にもがんゲノム医療には問題点が山積であり、例えば日本の医療制度において最終的に遺伝子プロファイルに適合した治療を受けられないなどが挙げられる。しかし、今後のがんゲノム医療の展開を正確に見据えた適切な政策の施行と教育・人材育成を可及的に速やかに実施することで、がんゲノム医療がまた一歩飛躍的に進展することが、近い未来に期待できる。(著者抄録)

【がんゲノム医療】ゲノム医療時代の病理医の役割

西原 広史

遺伝子医学 ((株)メディカルドゥ)  8 ( 1 ) 39 - 45 2018.10

Other, Single Work,  ISSN  1343-0971

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個別化診断のために病理検体を用いるがん遺伝子パネル検査は既に病理検査室の入り口まで来ている。病理医は、preanalytical stepにおいて、遺伝子検査に適した病理標本の処理、作製、保管、さらに腫瘍細胞含有率の評価やトリミング指示、DNA抽出法の選定とDNA品質の確認を行う。さらに、preanalytical stepにおけるバイオインフォマティクス解析結果と形態学的病理評価との整合性の検証にも病理医の関与が必要である。今後は、日本病理学会が2018年に資格制度を発足させた分子病理専門医が中心となってゲノム医療の実装を進めていくことになるであろう。(著者抄録)

低分化胃癌の個別化病理診断のための遺伝子プロファイリング

石川 麻倫, 西原 広史, 林 秀幸, 坂本 直哉, 田中 伸哉

日本消化器病学会雑誌 ((一財)日本消化器病学会)  115 ( 臨増大会 ) A696 - A696 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  0446-6586

炎症性筋線維芽細胞性腫瘍に対しステロイド治療で長期の病勢コントロールが得られた一例

國崎 守, 朝比奈 肇, 水柿 秀紀, 菊地 英毅, 榊原 純, 清水 亜衣, 松野 吉宏, 樋田 泰浩, 加賀 基知三, 中井 正人, 菅原 恵理, 西原 広史, 品川 尚文

肺癌 ((NPO)日本肺癌学会)  58 ( 6 ) 733 - 733 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  0386-9628

小細胞肺癌切除検体におけるDLL3、ASCL1に関する検討

古田 恵, 榊原 純, 菊池 創, 横内 浩, 西原 広史, 峯村 浩之, 原田 眞雄, 山崎 成夫, 秋江 研志, 藤田 結花, 高村 圭, 小島 哲弥, 原田 敏之, 南 幸範, 渡部 直己, 大泉 聡史, 鈴木 弘行, 西村 正治, 北海道肺癌臨床研究会

肺癌 ((NPO)日本肺癌学会)  58 ( 6 ) 513 - 513 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  0386-9628

がん遺伝子パネル検査由来の二次的所見とバリアント保持者のマネージメント

早乙女 啓子, 平沢 晃, 西原 広史, 野村 弘行, 赤羽 智子, 植木 有紗, 谷嶋 成樹, 高石 官均, 青木 大輔

日本癌治療学会学術集会抄録集 ((一社)日本癌治療学会)  56回   O35 - 3 2018.10

【クリニカルバイオバンクの現状と展望】ゲノム医療を切り開くクリニカルバイオバンクの社会実装

西原 広史, 四十物 絵理子

BIO Clinica ((株)北隆館)  33 ( 10 ) 927 - 931 2018.09

Other, Joint Work,  ISSN  0919-8237

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ゲノム研究の飛躍的な進展により、臨床現場で遺伝子解析を行い、診断・治療に必要なゲノム情報を取得するクリニカルシーケンスの臨床実装が始まっており、臨床情報と直結した生体試料の確保と高い品質管理が必須となっている。また、個別化医療の推進に向けて創薬臨床開発を促進するためには、外部研究機関や企業に臨床情報とリンクした高品質な生体試料を供給することが求められる。そのようなニーズに応えることができる「診療施設併設型バイオバンク(クリニカルバイオバンク)」の社会実装に向けた取り組みについて述べる。(著者抄録)

がんゲノム医療の標準化と人材育成について

西原 広史

日本クリニカルパス学会誌 ((一社)日本クリニカルパス学会)  20 ( 3 ) 255 - 255 2018.09

Other, Single Work,  ISSN  2187-6592

【動き始めたがんゲノム医療 深化と普及のための基礎研究課題】(第4章)技術革新・創薬開発 FFPE検体を用いた遺伝子パネル検査の限界と今後の方向性

西原 広史, 柳田 絵美衣, 松岡 亮介

実験医学 ((株)羊土社)  36 ( 15 ) 2611 - 2615 2018.09

Other, Joint Work,  ISSN  0288-5514

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日常検査として行うがん遺伝子解析においては、病理診断残余ホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed、paraffin embedded:FFPE)組織を用いたシークエンスが主流である。シークエンス成功への重要な要素として、「FFPE検体の処理と核酸品質」、「ライブラリー作製の手順の精度管理」、「病理医による病理標本評価とバイオインフォマティクス解析」があげられる。今後は、より簡便で迅速、低コストの遺伝子パネル検査をクリニカルシークエンスとしてすべてのがんの症例に対して治療初期に実施することが求められる。(著者抄録)

【クリニカルシークエンスと病理診断】クリニカルシークエンスにおける病理診断医の役割

西原 広史

病理と臨床 ((株)文光堂)  36 ( 7 ) 660 - 665 2018.07

Other, Single Work,  ISSN  0287-3745

がんゲノム医療における臨床検査技師の役割

柳田 絵美衣, 西原 広史

臨床病理 (日本臨床検査医学会)  66 ( 5 ) 479 - 489 2018.05

Other, Joint Work,  ISSN  0047-1860

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「がん遺伝子診断部」を開設し、専門の遺伝外来、診療(医療面接)、患者採血、DNA抽出、ライブラリー調整、シークエンス、ゲノム解析、カンファレンス、遺伝カウンセリング、結果報告をすべてインハウスで行う院内完結型クリニカルシークエンス(CLHURC検査)を開始した。次に腫瘍センター内にゲノム医療ユニットを設置し、CLHURC検査と同様に次世代シークエンサー(NGS)を用いてパネル化したがんドライバー遺伝子160種類を解析する網羅的がん遺伝子パネル検査「PleSSision検査」を実施した。従来までの臨床検査とは異なり、専門としている検査分野のみの知識や技術、経験だけでは、がんゲノム医療に携わることは困難で、他職種の医療従事者や専門家との連携が非常に重要であった。臨床検査技師がゲノム医療における多くの役割を求められることによるデメリットは、新しい分野の検査が導入され、臨床検査技師の役割が増すことで人手や環境、設備が不足し、現場が混乱する可能性が高いことであった。メリットは「専門分野の検査」についての知識や技術、経験以外にも、様々な知識や技術を得ることができることであった。

がん遺伝子パネル検査に基づく、がんゲノム医療の実践と今後の展望

西原 広史

関東連合産科婦人科学会誌 ((一社)関東連合産科婦人科学会)  55 ( 2 ) 178 - 179 2018.05

Other, Single Work,  ISSN  2186-0610

原発不明癌での組織診とゲノム解析NGSでの整合性と臨床経過

柳田 絵美衣, 西原 広史

日本医学検査学会抄録集 ((一社)日本臨床衛生検査技師会)  67回   229 - 229 2018.05

Other, Joint Work

網羅的遺伝子解析スクリーニングはLuminal AR乳癌に対するアンドロゲン受容体拮抗薬効果予測になりえるか?

赤羽 俊章, 中島 恵, 川見 弘之, 難波 清, 原田 大, 飛田 陽, 谷本 昭英, 西原 広史

日本乳癌学会総会プログラム抄録集 ((一社)日本乳癌学会)  26回   447 - 447 2018.05

Other, Joint Work

Precision medicine時代の病理医の役割 次世代の病理医に求められるもの

西原 広史

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  107 ( 1 ) 240 - 240 2018.04

Other, Single Work,  ISSN  0300-9181

乳腺LBC細胞診の展望 乳腺LBC検体を使用したクリニカルシークエンスの実践

赤羽 俊章, 西原 広史, 柳田 絵美衣, 山口 朋美, 大井 恭代, 原田 大, 飛田 陽, 谷本 昭英

日本臨床細胞学会雑誌 ((公社)日本臨床細胞学会)  57 ( Suppl.1 ) 134 - 134 2018.04

Other, Joint Work,  ISSN  0387-1193

乳腺LBC細胞診の展望 乳腺LBC検体を使用したクリニカルシークエンスの実践

赤羽 俊章, 西原 広史, 柳田 絵美衣, 山口 朋美, 大井 恭代, 原田 大, 飛田 陽, 谷本 昭英

日本臨床細胞学会雑誌 ((公社)日本臨床細胞学会)  57 ( Suppl.1 ) 134 - 134 2018.04

Other, Joint Work,  ISSN  0387-1193