Reviews, Commentaries, etc. - NISHIHARA, Hiroshi

【悪性腫瘍の病理・遺伝子診断に基づくプレシジョンメディシン】悪性腫瘍の病理診断と遺伝子プロファイルのクロストーク Overview

四十物 絵理子, 西原 広史

医学のあゆみ (医歯薬出版(株))  269 ( 3 ) 187 - 192 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0039-2359

　View Summary

個々の遺伝子プロファイルに基づく遺伝子診断が隆盛をきわめつつあるが、これはけっして形態学の終焉を意味するのではない。むしろ先人たちにより積み重ねられた莫大な知見に基づく病理診断学に、より確度の高いゲノムバイオマーカーが追加されることで、診断病理学が次のステージ、ゲノム病理学へ診断のパラダイムシフトが起ころうとしているのである。ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)検体を用いた次世代シークエンサーによるゲノム解析は、そのホルマリン固定による核酸断片化の程度と機械の解析システムがベストマッチであるために、診断への応用が進んだ。また、遺伝子プロファイルによる層別化は、実は組織学的特徴との一致をみることも少なくないため、形態学へフィードバックすることで、基本的な遺伝子解析結果と形態学的病理診断を統合した統合的病理・遺伝子診断の開発が可能である。今後は、そうした個別化診断に基づく個別化治療の体制整備が、克服すべき大きな課題のひとつである。(著者抄録)

北斗病院における全例癌遺伝子パネル検査PleSSision-Rapidの試み

加藤 容崇, 中野 博, 南 夏海, 山口 朋美, 西原 広史, 鎌田 一

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 441 - 441 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

鹿児島大学がんゲノム医療への取り組み 神経膠腫診断用遺伝子パネル検査の開発

赤羽 俊章, 平木 翼, 比嘉 那優大, 東 美智代, 北薗 育美, 後藤 優子, 霧島 茉莉, 吉本 幸司, 西原 広史, 谷本 昭英

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 312 - 312 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

鹿児島大学がんゲノム医療への取り組み 神経膠腫用カスタム遺伝子パネルによる脳腫瘍統合診断

平木 翼, 赤羽 俊章, 比嘉 那優大, 堀之内 道子, 吉本 幸司, 谷本 昭英, 西原 広史

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 414 - 414 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

鹿児島大学がんゲノム医療への取り組み ヒトゲノム遺伝子解析センター(仮)の開設について

谷本 昭英, 赤羽 俊章, 西田 ゆかり, 横山 勢也, 平木 翼, 東 美智代, 鈴木 紳介, 上野 真一, 西原 広史

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 302 - 302 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

遺伝子パネル検査における複数病変の遺伝子プロファイルの比較検討

四十物 絵理子, 柳田 絵美衣, 松岡 亮介, 加藤 容崇, 西原 広史

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 302 - 302 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

遺伝子パネル検査における病理検体品質とシーケンス成功率の検討

柳田 絵美衣, 松岡 亮介, 四十物 絵理子, 加藤 容崇, 金井 弥栄, 西原 広史

日本病理学会会誌 ((一社)日本病理学会)  108 ( 1 ) 441 - 441 2019.04

Other, Joint Work,  ISSN  0300-9181

【卵巣がん征圧へのマイルストーン】「PleSSision検査」の実際

千代田 達幸, 四十物 絵理子, 早乙女 啓子, 西原 広史, 青木 大輔

産婦人科の実際 (金原出版(株))  68 ( 3 ) 283 - 288 2019.03

Other, Joint Work,  ISSN  0558-4728

　View Summary

＜文献概要＞がん遺伝子パネル検査は日常診療への実装が進んでいる。PleSSision検査は病理医が精度管理を行うことに特徴があり,腫瘍細胞含有率の評価やトリミングの指示,DNA抽出法の選定,DNA品質の確認などを病理医が行うことによりがんの組織から採取した検体が少量の場合でも遺伝子解析が可能である。すべてのがん患者が初回診断時から遺伝子プロファイルを手にして,最適な治療法を選択する真の精密医療のためには低コストの遺伝子パネル検査が病理診断の一部となることが求められる。慶應義塾大学病院では臨床研究としてすべてのがん手術検体に対して160遺伝子を調べるクリニカルシークエンスを開始し,病理検査室レベルで日常的に実施できるシステムの開発を行っている。

チームアプローチで実現するゲノム医療と薬剤師の役割 ゲノム医療に求められるシステム構築と人材について

四十物 絵理子, 西原 広史

日本薬学会年会要旨集 ((公社)日本薬学会)  139年会 ( 1 ) 263 - 263 2019.03

Other, Joint Work,  ISSN  0918-9823

　View Summary

2019年に保険診療での遺伝子パネル検査の運用が始まった日本における癌ゲノム医療の現状と必要な人材育成について述べた。癌ゲノム医療の推進には、多職種によるチーム医療体制構築が必須である。検査を担当する臨床検査技師、患者対応に当たる看護師、分子標的治療薬の調剤に当たる薬剤師、遺伝子診断報告書の作成において欠かせないバイオインフォマティクス専門家の人材育成が急務である。

チームアプローチで実現するゲノム医療と薬剤師の役割 がんゲノム医療における患者対応の経験から

井口 亜橘, 持田 かおり, 四十物 絵里子, 今井 光穂, 林 秀幸, 西原 広史

日本薬学会年会要旨集 ((公社)日本薬学会)  139年会 ( 1 ) 265 - 265 2019.03

Other, Joint Work,  ISSN  0918-9823

　View Summary

癌ゲノム医療の現場において、患者の語りを傾聴し、正しく状況を理解すべき職種として、看護師と並んで薬剤師が挙げられる。癌遺伝子外来での患者対応の実情、遺伝性腫瘍症候群について概説し、ゲノム医療における多職種連携の目指すべき姿について述べた。関与する医療者がそれぞれの立場で患者に必要な情報を伝える必要があり、その中でも薬剤師の関与は重要であると考えられた。

小細胞肺癌切除検体におけるDLL3,ASCL1に関する検討(HOT1702)

峯村 浩之, 古田 恵, 榊原 純, 菊池 創, 横内 浩, 西原 広史, 原田 眞雄, 山崎 成夫, 秋江 研志, 藤田 結花, 高村 圭, 小島 哲弥, 原田 敏之, 南 幸範, 渡部 直己, 大泉 聡史, 鈴木 弘行, 西村 正治, 秋田 弘俊, 磯部 宏

日本呼吸器学会誌 ((一社)日本呼吸器学会)  8 ( 増刊 ) 209 - 209 2019.03

Other, Joint Work,  ISSN  2186-5876

臨床医のための乳腺基礎医学 次世代シーケンサーによる乳癌のクリニカルシーケンス

四十物 絵理子, 西原 広史

Cancer Board of the Breast ((株)メディカルレビュー社)  5 ( 1 ) 24 - 29 2019.03

Other, Joint Work,  ISSN  2189-356X

炎症性筋線維芽細胞性腫瘍に対しステロイド治療で長期の病勢コントロールが得られた1例

國崎 守, 朝比奈 肇, 水柿 秀紀, 菊地 英毅, 榊原 純, 品川 尚文, 清水 亜衣, 松野 吉宏, 樋田 泰浩, 加賀 基知三, 中井 正人, 菅原 恵理, 西原 広史

肺癌 ((NPO)日本肺癌学会)  59 ( 1 ) 109 - 109 2019.02

Other, Joint Work,  ISSN  0386-9628

非小細胞肺癌におけるHER2異常の前向き観察研究(HOT1303-A)

合田 智宏, 木下 一郎, 秋田 弘俊, 大泉 聡史, 横内 浩, 中野 浩輔, 原田 敏之, 河井 康孝, 榊原 純, 森川 直人, 山田 範幸, 山崎 成夫, 菅原 俊一, 朝比奈 肇, 品川 尚文, 磯部 宏, 天野 虎次, 畑中 豊, 松野 吉宏, 西原 広史

肺癌 ((NPO)日本肺癌学会)  59 ( 1 ) 113 - 113 2019.02

Other, Joint Work,  ISSN  0386-9628

がん遺伝子検査に基づくプレシジョンメディシンの実践

西原 広史

日本レックリングハウゼン病学会学術大会プログラム・抄録集 (日本レックリングハウゼン病学会)  10回   36 - 36 2019.02

Other, Single Work

がんゲノム医療の今後の展開 遺伝子パネル検査からWhole Exome Sequenceへ

西原 広史

シスメックス学術セミナー (シスメックス(株)学術本部)  42回   31 - 42 2019

Other, Single Work

【ゲノム医療の新展開 2018-2019】ゲノム医療の臨床実証のために がん診療におけるクリニカルシークエンス ネットワーク化と人材育成

西原 広史

臨床病理レビュー (臨床病理刊行会)   ( 160 ) 27 - 33 2018.11

Other, Single Work,  ISSN  1345-9236

　View Summary

臨床現場において次世代シークエンサーを用いて一度に数百、あるいは全遺伝子を一度に解析するクリニカルシークエンスが普及しつつあり、特にがん領域においてはゲノム医療の実践が目の前に来ている。臨床検査として実施する遺伝子解析では、その安定性や精度を担保する必要があり、関連施設のネットワーク化と人材育成がその鍵を握る。我が国のがんゲノム医療は欧米に比して3〜4年遅れと言われており、こうした現状を打破するには、クリニカルシークエンスを医療インフラとして整備するための行政による正しい方向付けと法的整備、人材育成のビジョンが必要である。(著者抄録)

NSCLCにおけるHER2異常の前向き観察研究(HOT1303-A)

横内 浩, 木下 一郎, 合田 智宏, 大泉 聡史, 中野 浩輔, 原田 敏之, 河井 康孝, 榊原 純, 森川 直人, 山田 範幸, 山崎 成夫, 菅原 俊一, 朝比奈 肇, 天野 虎次, 畑中 豊, 松野 吉宏, 西原 広史, 磯部 宏, 西村 正治, 秋田 弘俊, 北海道肺癌臨床研究会(HOT)

肺癌 ((NPO)日本肺癌学会)  58 ( 6 ) 511 - 511 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  0386-9628

がんゲノム医療の新展開 遺伝子パネル検査から全エクソン解析へ

西原 広史

臨床病理 (日本臨床検査医学会)  66 ( 補冊 ) 008 - 008 2018.10

Other, Single Work,  ISSN  0047-1860

【泌尿器科医のためのゲノム腫瘍学入門-時代に取り残されるな】がんゲノム外来

今井 光穂, 西原 広史

臨床泌尿器科 ((株)医学書院)  72 ( 11 ) 866 - 871 2018.10

Other, Joint Work,  ISSN  0385-2393

　View Summary

＜文献概要＞ポイント ・現状,遺伝子パネル検査の有用性は限られている.・がんゲノム外来では,検査にかかる期間,意義についての説明が大切である.・結果の解釈にはさまざまな角度からの意見が必要である.