Reviews, Commentaries, etc. - Ohtani, Hisakazu

薬と食の相互作用　薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の小腸吸収低下から薬理効果がダウン　薬とコーヒー,コーラ

澤田 康文, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 8 ) 2346 - 2350 2003.08

ISSN  0287-4741

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コーヒーやコーラを飲用した後に禁煙補助剤であるニコチンガムを噛んだ場合,ニコチンの口腔粘膜からの吸収が低下して,十分な血液中濃度,治療効果が得られない可能性がある.コーヒー,コーラ(炭酸飲料)などを飲んだ後,しばらくは服用を避ける必要がある.即ち,ガムを噛む前,噛んでいる最中には,それらの飲料を摂らないように注意する

医療現場のファーマコキネティクスABC　応用編(19)

澤田 康文, 三木 晶子, 児玉 裕克, 大谷 壽一

薬事 ((株)じほう)  45 ( 8 ) 1547 - 1555 2003.07

ISSN  0016-5980

薬と食の相互作用　薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の小腸吸収低下から薬理効果がダウン　薬と高蛋白食

澤田 康文, 江頭 あゆ子, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 7 ) 2098 - 2103 2003.07

ISSN  0287-4741

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高蛋白質によって生成したアミノ酸が,メルファランの消化管吸収を低下させる可能性がある.しかし,医療用添付文書の用法・用量の項には,メルファランの服用方法として,食後服用,食前服用など,特に指示されていない.ただ,消化器症状を回避したり,服薬コンプライアンスを改善するためには,食後摂取が適当な場合が多いと考えられる.もし食後服用によって,多発性骨髄腫の緩解が見られている患者が,突然,空腹時に摂取すると,その吸収が促進して,血液中濃度の上昇,副作用などが起こる可能性があるので注意が必要である.メルファランによる治療中は,高蛋白食の過量摂取,食事内容の大きな変化は避けることが望ましい

医療現場のファーマコキネティクスABC　応用編(18)

澤田 康文, 三木 晶子, 児玉 裕克, 大谷 壽一

薬事 ((株)じほう)  45 ( 7 ) 1313 - 1320 2003.06

ISSN  0016-5980

薬と食の相互作用　薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の小腸吸収低下から薬理効果がダウン　薬とお茶

澤田 康文, 江頭 あゆ子, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 6 ) 1794 - 1802 2003.06

ISSN  0287-4741

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一般的な量の緑茶の飲用は徐放性鉄剤,及び非徐放性鉄剤の消化管からの吸収ならびに血清鉄値,貧血治療効果などに何ら影響を与えないと考えられる.これは,鉄を必要とする貧血患者においては,鉄の吸収能が亢進していること,投与される鉄剤に含まれる鉄の量は,生理的に吸収される鉄量より多量であるため,緑茶の中に含まれる程度のタンニンの影響は受けにくいことなどによると考えられる.鉄剤服用患者は,特に緑茶の飲用を禁ずる必要はないが,念のため濃い緑茶による鉄剤の服用は避けることが望ましい.薬は,水又は白湯で服用することが基本である

薬の消化管吸収と相互作用(10)

澤田 康文, 三木 晶子, 江頭 あゆ子, 大谷 壽一

薬局 ((株)南山堂)  54 ( 6 ) 2028 - 2035 2003.06

ISSN  0044-0035

医療現場のファーマコキネティクスABC　応用編(17)

澤田 康文, 村上 秀康, 児玉 裕克, 大谷 壽一

薬事 ((株)じほう)  45 ( 6 ) 1191 - 1204 2003.05

ISSN  0016-5980

薬と食の相互作用　薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の解毒促進から薬理効果がダウン　薬とガーリック・サプリメント

澤田 康文, 江頭 あゆ子, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 5 ) 1546 - 1557 2003.05

ISSN  0287-4741

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サキナビルを経口投与中に,ある種のガーリック・サプリメントを3週間摂取した場合,サキナビルの血液中濃度が低下したとの報告がある.この原因としては,チトクロムP450(CYP)3A4,P-糖蛋白質の誘導などが考えられるが,詳細は不明である.ガーリック・サプリメントには熟成ガーリック抽出液,ガーリックオイル,ガーリックパウダー,加工大蒜などがあり,各々,含有成分の種類・含量は相違している.したがって,各々を長期投与した場合,各種CYPアイソフォームで代謝される薬物(又はP-糖蛋白質によって分泌される薬物)の体内動態にどのような影響を与えるかは不明な部分が多く,今後の検討課題である

【薬物トランスポーター】薬効毒性発現に及ぼすトランスポーターの役割

澤田 康文, 大谷 壽一

ファルマシア ((公社)日本薬学会)  39 ( 5 ) 436 - 440 2003.05

ISSN  0014-8601

クレメジンによるフェノバルビタールの血中濃度の低下

田中 智枝, 八木 秀文, 坂本 道男, 大谷 壽一, 澤田 康文

TDM研究 ((一社)日本TDM学会)  20 ( 2 ) 165 - 166 2003.04

ISSN  0911-1026

医療現場のファーマコキネティクスABC　応用編(16)

澤田 康文, 児玉 裕克, 大谷 壽一

薬事 ((株)じほう)  45 ( 5 ) 1009 - 1023 2003.04

ISSN  0016-5980

【薬と食の相互作用】薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の解毒促進から薬理効果がダウン　薬と炭火焼きビーフ

澤田 康文, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 4 ) 1299 - 1305 2003.04

ISSN  0287-4741

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炭火焼きビーフを4〜7日以上連続して摂取することで,テオフィリンなどのチトクロムP450 1A2(CYP1A2)により解毒代謝される薬剤の代謝が亢進し,十分な治療効果が得られなくなる可能性がある.これは,炭火焼きビーフに含まれる多環炭化水素による,CYP1A2の酵素誘導が原因していると考えられる.炭火焼きビーフを大量に,かつ長期にわたって摂取しない限り,大きな問題となることはないと考えられる.しかし,一回の炭火焼きビーフの摂取によって,どの程度の影響が出てくるかは不明であるので,一応の注意は必要であろう

臨床医のための薬の相互作用とそのマネージメント(32)

澤田 康文, 大谷 壽一

治療 ((株)南山堂)  85 ( 4 ) 1585 - 1588 2003.04

ISSN  0022-5207

透析患者におけるジゴキシンの体内動態の個人差とMDR1遺伝子多型との関連性

段 由規彦, 平田 純生, 本田 友博, 出雲谷 剛, 家入 一郎, 小藪 紀子, 大谷 壽一, 澤田 康文

TDM研究 ((一社)日本TDM学会)  20 ( 2 ) 103 - 104 2003.04

ISSN  0911-1026

ザボンによるタクロリムス血中濃度上昇メカニズムの定量的解析

江頭 かの子, 福田 悦子, 角橋 康, 大神 隆行, 松屋 福蔵, 与儀 安男, 小藪 紀子, 大谷 壽一, 澤田 康文

TDM研究 ((一社)日本TDM学会)  20 ( 2 ) 151 - 152 2003.04

ISSN  0911-1026

精神分裂病患者におけるハロペリドールとレボメプロマジンの薬物間相互作用に関する薬物動態学的解析

阿部 宏子, 西尾 友美, 辻 敬一郎, 堤 祐一郎, 江頭 かの子, 小薮 紀子, 大谷 壽一, 澤田 康文

TDM研究 ((一社)日本TDM学会)  20 ( 2 ) 91 - 92 2003.04

ISSN  0911-1026

フェニトインの剤形変更に伴う血清中濃度の上昇とその要因

山口 智子, 向井 志乃, 魚谷 茂雄, 小薮 紀子, 大谷 壽一, 澤田 康文

TDM研究 ((一社)日本TDM学会)  20 ( 2 ) 161 - 162 2003.04

ISSN  0911-1026

臨床医のための薬の相互作用とそのマネージメント(31)

澤田 康文, 大谷 壽一, 田中 麻津子, 菅原 英世, 久保 千春

治療 ((株)南山堂)  85 ( 3 ) 569 - 578 2003.03

ISSN  0022-5207

薬と食の相互作用　薬と食・嗜好品の出会いで起こる治療の失敗　薬の小腸吸収低下から薬理効果がダウン　薬とカルシウム含有健康食品など

澤田 康文, 三木 晶子, 江頭 あゆ子, 大谷 壽一

医薬ジャーナル ((株)医薬ジャーナル社)  39 ( 3 ) 1059 - 1070 2003.03

ISSN  0287-4741

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レボチロキシンナトリウムと炭酸カルシウム(1g/日以上)を同時に摂取すると,total T4(全チロキシン)やfree T4(遊離チロキシン)が低下し,TSH(甲状腺刺激ホルモン)が上昇するなど,十分な治療効果が得られない可能性があるため,両者の併用は避ける必要がある.詳細な機構は不明だが,炭酸カルシウムへのレボチロキシンナトリウムの吸着などが原因となっている可能性がある.やむを得ず併用する場合には,レボチロキシンナトリウム服用後4時間以上経過してから炭酸カルシウムを摂取する必要がある.現時点では,低用量の炭酸カルシウムで相互作用が生じたとういうエビデンスはない

薬物の胎盤透過とトランスポーター

大谷 壽一

薬剤学: 生命とくすり ((公社)日本薬剤学会)  63 ( Suppl. ) 25 - 25 2003.03

ISSN  0372-7629