研究者詳細 - 笹瀬　巌

論文 - 笹瀬　巌

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Resonant dc/dc converter with class DE inverter and class E rectifier using thinnned-out method (Deteting some of pulses to th rectifier)

Hirotaka Koizumi,　Hiroo Sekiya, Mitsuhiro Matsuo, Shinsaku Mori and Iwao Sasase,

IEEE Transactions on Circuits and SystemsーI Vo. 48 （ No.1 ） 123-126 2001年01月

単著

DE級インバータは、MHz台の動作周波数において、直流/交流電力変換効率96%以上を実現する高効率高周波数動作可能なインバータであり、整流器と組み合わせた小型スイッチング電源(直流/交流変換装置)としての利用が期待されている。従来、出力を制御するには、動作周波数を変化させるFM方式と、スイッチの時比率を変化させるPWM方式が提案されているが、制御が複雑で大型化するといった問題点があった。この研究では、整流器に間引き制御型E級整流器を適用し、整流素子の電圧パルスを強制的に抑えることにより出力電力を制御する方式を提案し、1MHz、2.2Wの条件下で80%の効率を達成し、間引き率50%以下では、70%以上の変換効率を維持することを実験により示した。

光クリッパーを設けた干渉除去器を適用した光符号分割多元接続方式

新宮秀樹, 鎌倉功弘, 大槻知明, 笹瀬巌

電子情報通信学会論文誌 Vol. J.84-B （ No.1 ） 50-60 2001年01月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著

M-ary PPM/光同期CDMA方式において、従来、干渉を平均量として見積もっていたために生じていた干渉の過剰に見もりにより、所望信号成分の一部を除去してしまうことによる誤り率特性の劣化を緩和することを目的として、各光相関器の後にOptical Clipper(OC)を設けた干渉除去器を提案した。OCを設けた干渉除去器を適用したM-ary PPM/光同期CDMA方式におけるビット誤り率を理論解析により導出し、従来の干渉除去器を適用したM-ary PPM/同期CDMA方式との特性を比較し、OCを設けた干渉除去器は, OCを設けない干渉除去器よりもよい誤り率特性が得られることを示した

サイトダイバーシチを用いた無指向性直射室内赤外線無線通信システム光路遮蔽に関する一検討

佐藤章博, 大槻知明, 笹瀬巌

電子情報通信学会論文誌 Vol.J.83-B （ No.12 ） 1692-1701 2000年12月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著

本論文では、端末に方位分割受信器を用いて異なる位置にある複数の基地局からの信号を分割受信し、異なる基地局からの信号をブランチとするサイトダイバーシチを用いる方式を提案した。提案方式では、各基地局は同一情報を同時に送信するため、ビットレートは最大スループット時の全体の情報送信速度にほぼ等しくなり、従来の繰り返し送信方式と比較して雑音の影響が小さくなる。本論文では、下り回線に着目し、回線接続方式として時分割多元接続を想定する。計算機シミュレーションにより、歩行者が存在する環境下での提案方式における光路遮蔽に対する影響を検討した結果、従来方式と最大スループット時の全体の情報送信速度が等しい場合、提案方式は高い信号電力対雑音電力比を達成でき、端末において所要ビット誤り率を達成できない確率を低減できることを示した。

New control scheme for class DE inverter by varying driving signals

Hiroo Sekiya, Mitsuhiro Matsuo, Hirotaka Koizumi,　Shinsaku Mori and Iwao Sasase

IEEE Transactions on Industrial Electronics Vol.47No.61237-1248 2000年12月

単著

Performance evaluation of a wavelength assignment algorithm WDM single-hop network with transeiver tuning latencies

Masanori Iizuka, Makoto Sakuta, Yoshiyuki Nishino and Iwao Sasase

2000 IEEE Global Telecommunications Conference,(GLOBECOM 2000)San Fransisco, USA 1254-1258 2000年11月

単著, 査読有り

送受信機のチューニング時間を考慮したWDMシングルホップネットワークにおいて、送受信機のチューニング時間による遅延特性の劣化を改善するために、あるタイムスロットにおいて送信あるいは受信を行なうノードが、次のタイムスロットにおいても送信あるいは受信を行なう場合、そのノードに対して同じ波長を割り当てる波長割当てアルゴリズムを提案した。計算機シミュレーションによる遅延特性の評価を行い、提案方式は従来方式と比較して、遅延特性を改善できることを示した。

カオス発振器の完全結合系における自己スイッチングの同期現象

関屋大雄, 森真作, 笹瀬巌

電子情報通信学会論文誌 Vol. J.83-ANo.111264-1275 2000年11月

単著

N 個のカオス発振器の完全結合系に生じる自己スイッチングの振舞について調べた。対象とする系では、各発振器のアトラクタが, 存在する部分状態空間を同時に切り替わるという従来報告例のない「自己スイッチングの同期現象」を観察することができる。自己スイッチングの同期現象は、電子回路システムにおいてカオス非同期という、各発振器間の無秩序性の中に自己スイッチングの同期現象という秩序性が同時に存在することを示した初めての現象である。

Direct-detection optical synchronus CDMA systems with interference canceller using group information codes

Hiroshi Sawagashira, Katsuhiro Kamakura, Tomoaki Ohtsuki, and Iwao Sasase,

IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences Vol. E.83-A （ No.11 ） 2138-2142 2000年11月

単著, 査読有り

本研究では、グループ符号を拡張Prime符号系列の前に付加した拡散符号を用いる干渉キャンセラを適用した直接検出光同期CDMA方式を提案した。グループ符号は、素数Pからなる拡張Prime符号系列のグループkに対して(k+1)番目のチップのみを1とした符号長Pの符号で構成される。提案方式は、所望ユーザが属するグループ以外のグループ符号を用いることで、従来方式より少ない2個のブランチで、P個のブランチを必要とした従来方式と同じ多元接続干渉(MAI)量を見積もることができる。そのため、各ブランチにおける光パワーを従来方式よりも大きくすることができる。アバランシェフォトダイオード(APD)出力にガウス近似を用いた提案方式の特性解析を理論的に行った結果、提案方式は、従来方式と比較して受信光パワー及びチップレート一定の下でビット誤り率特性を改善できることを示した。

Performance analysis of optical CDMA systems with double optical hard-limiters using equal-weight orthogonal signaling

Hiroshi Sawagashira, Katsuhiro Kamakura, Tomoaki, Ohtsuki and Iwao Sasase,

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000), Hawaii, USA 540-543 2000年11月

単著, 査読有り

本研究では、等重み直交(EWO)信号を用いた２段光ハードリミッタ(DOHL)を適用した光CDMA方式の特性解析を行った。APDの出力にガウス近似を仮定し、理論解析を行った結果、本方式は、オンオフ直交(OOO)信号及びEWO信号を用いた一段光ハードリミッタ（SOHL）を適用した光CDMA方式と比較して、ビット誤り率特性が改善されることを示した。また、本方式は復号器のスレッショルド値を0と常に一定の値でビット判定を行える利点を有するが、OOO信号を用いたDOHLを適用した光CDMA方式と比較した場合、ビット誤り率特性は劣化してしまうことを示した。

Performance evaluation of a FIFO buffered ATM switch for the GFR service'

Yuuji Akiyama, Satoshi Hiyama, Yoshiyuki Nishino, Akira Watanabe and Iwao Sasase

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000), Hawaii, USA, 802-805 2000年11月

共著

GFRサービスを実現するATMスイッチの内部バッファ構成法として単一FIFOバッファ内に閾値をもつものが注目を集めているが、コネクション数が単一の場合においてのみでしか, 入力負荷に応じて閾値を変化させた時の特性が評価されておらず、複数コネクションを考慮した場合においては入力負荷に応じて閾値を変化させたときの特性が明らかにされていない。そこで本論文では、まず、複数コネクション下において閾値を変化させたときのスループット特性を明らかにした。次に、同タイムスロットに複数個のセルがスイッチに到着した場合、ATMセルヘッダーのCLP(Cell Loss Priority)情報に従って, CLP=0のセルを優先して入力させるスケジューリング法を提案し、従来のランダムスケジューリング法と提案スケジューリング法のスループット特性を、計算機シミュレーションにより比較し、提案スケジューリング法の有効性を示した。

Indoor infrared wireless systems using OOK-CDMA with decision-feedback and decision-feedforward equalizer

Hiroe Yamaguchi, Ryoko Matsuo, Tomoaki Ohtsuki and Iwao Sasase

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000)Hawaii, USA 536-539 2000年11月

共著

本研究では、オンオフキーイング符号分割多元接続(OOK-CDMA)室内赤外線無線方式において2つの等化器を提案した。等化器1は、フィードバックおよびフィードフォワードフィルタをもち、それぞれに判定器がある等化器であり、等化器2は,フィードバックおよびフィードフォワードフィルタをもち、フィードバックフィルタにのみ判定器がある等化器である。拡散反射通信路において2つの等化器を用いた場合の特性を計算機シミュレーションにより評価した。その結果、提案する2つの等化器を用いたOOK-CDMAは、判定帰還型等化器(DFE)を用いたOOK-CDMAと比較して優れた特性が得られることを示した。また、等化器1を用いたOOK-CDMAが最も優れた特性を得られることを示した。

A broadcast-and-select photonic ATM switch with input buffer and optical bit-rate up converter

Kohei Okazaki, Kenji Sakamoto, Yoshiyuki Nishino and Iwao Sasase

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000)Hawaii, USA 649-652 2000年11月

共著

マルチキャスト光ＡＴＭスイッチを実現する方法として、ブロードキャスト・セレクト光ＡＴＭスイッチが提案されているが、入力ポートごとに固定的に波長を割り当てているため、入出力サイズの増加に伴い、所要波長数も増加するという問題がある。また、各入力ポートに波長多重された複数のセルの同時到着も考慮していない。そこで、本論文では、入力バッファとビットレートアップコンバータにより所要波長数の軽減を図ったブロードキャスト・セレクト光ATMスイッチを提案し、計算機シミュレーションにより、提案モデルのセル棄却率特性および平均システム遅延特性を明らかにし、セル棄却率特性を劣化させることなく波長数を軽減できることを示した。

Performance analysis of multibits/sequence-period optical frequency-encoded CDMA system using time-encoding

Toshio Sonoda, Katsuhiro Kamakura, Tomoaki Ohtsuki and Iwao Sasase

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000)Hawaii, USA 552-555 2000年11月

単著, 査読有り

本論文では、時間領域符号化を適用した光周波数領域符号化符号分割多元接続 (Time-Encoding/Frequency-Encoding CDMA:TE/FE-CDMA) 方式に対してマルチビット系列 (multibits/sequence-period:MSP) を情報変調に用いた方式を提案した。提案方式は、オン・オフキーイング (OOK) を情報変調に用いた従来方式と比較してlog_2 F倍のビットレートを達成することができる。また、最大値検出を用いるため、従来方式のようにスレッショルドの動的な設定をする必要がないといった利点をもつ。理論解析により、従来方式より高いビットレートを達成しつつ、優れた誤り率特性が得られることを示した。

Multi-stage serial interference canceller with new interference rejection weight control using residual signal at the end of each stage for DS-CDMA systems

Masaki Shibahara, Shingo Suwa, Takahiko Saba and Iwao Sasase

2000 International Symposium on Information Theory and Its Applications (ISITA 2000)Hawaii, USA 899-902 2000年11月

単著, 査読有り

DS-CDMAにおける干渉キャンセラの中で受信特性の優れた方式に、マルチステージ型シリアル干渉キャンセラ(MSSIC)がある。MSSICにおいてビットの検出に誤りがあった場合、キャンセル後の残差信号内の信号エネルギーはキャンセル前に比べ増加する。そのため、残差信号内含まれる信号成分を検出することにより、検出したビットの信頼性を推定することが可能である。本研究では、従来固定であった重み係数をこの信頼性に基づき、適応的に制御する方式を提案した。また、提案方式では重み係数を負の値まで考慮した。負の重み係数を用いることにより、誤っていると推定される干渉レプリカを反転・訂正することが可能となる。計算機シミュレーションにより、提案方式では、一定の重み係数を用いた場合に比べBER特性が改善されることを示した。

Direct-detection optical synchronous CDMA systems with interference canceller using group information codes

Hiroshi Sawagashira, Katsuhiro Kamakura, Tomoaki Ohtsuki and Iwao Sasase

2000 IEEE Global Telecommunications Conference,(GLOBECOM 2000)San Fransisco, USA Vol. E.83-A 2138-2142 2000年11月

単著

Non-collision packet reservation multiple access with random transmission to idle slots

Mioko Tadenuma and Iwao Sasase

IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences Vol. E.83-A （ No.10 ） 1945-1954 2000年10月

単著, 査読有り

無線パケット通信において、無衝突パケット予約多元接続(NC-PRMA)方式は、ミニスロットを使用して予約を割り当てるため、パケット予約多元接続(PRMA)方式より高いスループットが得られる方式として知られている。従来のNC-PRMA方式では、新しく有音区間に入った音声端末は、予約要求ミニパケットを送信するために必ず次フレームまで待たなくてはならず、予約獲得までの時間(平均アクセス遅延)が必要以上に大きくなってしまうという問題点があった。そこで本論文では、ランダムパケット送信を併用したNC-PRMA方式を提案し、理論解析およびシミュレーションによって提案方式の有効性を示した。

Knockout ATM switch with two speedup factors under non-uniform traffic with variable hot-spot ports

Yushiyuki Nishino and Iwao Sasase

IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics Communications and Computer Sciences Vol. E.83-ANo.101936-1944 2000年10月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著

DRMA with multiple slots reservationand retransmission usingexponential backoff scheme'

Yota Komoriya, Mioko Tadenuma, Yoshiyuki Nishino and Iwao Sasase

IEEE 2000 Vechcler Technology Conference - Fall (VTC-Fall'2000), Boston, USA 2146-2151 2000年09月

単著, 査読有り

音声とデータの統合サービスを実現する予約方式のプロトコルであるDRMA (Dynamic Reservation Multiple Access)方式は、予約用に一定の帯域をあらかじめ確保する必要がなく、空きスロットを用いて予約を行うため、チャネル状況に対応したパケット送信が可能な方式である。しかしながら、DRMA方式において複数パケットからなるデータメッセージを送信する際、１パケットを送信する毎に予約を取り直さねばならず、データメッセージ遅延が大きくなるという問題点があった。本論文では、提案方式1としてデータ端末に1フレーム中の複数スロットの予約を許すDRMA方式を提案した。また、データメッセージ遅延を改善するために、提案方式2として、データ端末に複数スロットの予約を許し、送信許可確率制御に指数関数バックオフ方式を用いる方式を提案した。
計算機シミュレーションによって評価を行い、提案方式は従来方式と比較して、音声パケット棄却率特性を劣化させることなくデータメッセージ遅延特性を改善できることを示した。

複数の優先クラスを考慮した共有集線網出力バッファ型スイッチ

西野嘉之, 笹瀬巌

情報通信学会論文誌 Vol.J.83-B （ No.9 ） 1234-1244 2000年09月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著

異なる複数のセル到着を想定し優先クラスを設け、バッチャ網により出力アドレス、かつ優先クラスの順に並び替え、優先クラス毎のバンヤン網に転送することにより、異なるセル棄却率特性を独立に得ることが可能な共有集線網型スイッチを提案した。提案モデルについて、計算機シミュレーション及び理論解析によりセル棄却率の特性評価を行い、さらに計算機シミュレーションにより出力バッファでの平均遅延特性の評価を行なった結果、最大セル転送個数であるスピードアップファクタを優先クラスの高い順に大きい値に設定することにより、独立な異なるセル棄却率特性を得られることを示した。

The multisensor tracking system with the airborne sensor to reduce the effect of cross-range errors

Daisuke Kawamoto, Tetsuya Kawase,Masataka Hashirao, and Iwao Sasase

IEEE 2000 Vechcler Technology Conference - Fall (VTC-Fall'2000), Boston, USA 2101-2107 2000年09月

単著, 査読有り

クロスレンジ誤差低減に有効な移動局を用いた複数レーダによる目標
追随方式を提案した。移動局は航空機にレーダを搭載したもので、空中を飛行しながらレーダを用いて目標を追随する.提案するアルゴリズムに従い移動局の動きを制御することにより、従来の固定局のみを用いた複数レーダによる目標追随方式に比べて、移動する目標に対して各レーダからのビームを直交または直交に近い配置にすることができる。目標へのビームを直交または直交に近い配置にした各レーダからの観測値を統合することにより、クロスレンジ誤差が増大する影響を低減することができ、良好な追随精度を得ることができる。計算機シミュレーションを行い、提案方式は従来の固定局のみを用いた複数レーダによる目標追随方式と比べて、遠方目標に対して良好な追随精度が得られることを示した。

Reduced complexity multi-code DE-CDMA receiver using pilot chanel data estimation in forward link channels

Shingo Suwa, Takahiko Saba and Iwao Sasase

IEEE 2000 Vechcler Technology Conference - Fall (VTC-Fall'2000), Boston, USA 401-405 2000年09月

単著, 査読有り

本研究では、下りチャネルの受信機における計算量を削減することを目的として、パイロットチャネルのみに直交化フィルタ(COF)を用いるパイロット参照型マルチコードDS-CDMA受信機を提案した。計算機シミュレーションを用いて、提案方式のBER特性を評価した結果、提案方式はパイロットチャネルと全所望拡散コードチャネルにCOFを用いた方式と比べて、BER特性をあまり劣化させることなく、適応化に必要な計算量を大幅に削減できることが示された。

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笹瀬 巌

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