論文 - 畑山　明聖

核融合実験炉の概念設計

核融合実験炉（ＦＥＲ）設計チーム

日本原子力研究所 JAERI-M83-214    715-726 1982年11月

共著

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現在，稼働中の臨界プラズマ試験装置（ＪＴ-60) に続く次期核融合装置である核融合実験炉（ＦＥＲ：Fusion Experimental Reactor)の概念設計報告書。昭和57年度の設計・研究成果の総合報告。著者は，炉心プラズマの熱的不安定性の解析及び不安定に起因する過渡現象の炉システムへの影響評価をおこなった。

Thermal Instability Analysis in a D-T Tokamak Reactor with Density Dynamics

A. Hatayama, M. Sugihara and T. Hirayama

日本原子力研究所 JAERI -M82-147 1982年11月

共著

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核融合炉心プラズマは熱的に不安定であり，温度外乱によって炉心プラズマ温度は変動する。このような熱的不安定の成長時間を密度変動の効果も考慮して求める手法を開発するとともに, 炉心プラズマ輸送コードを用いた動的シミュレーションによりその有効性を確かめた。

Plasma Design Considerations of the Near Term Tokamak Fusion Experimental Reactor

M. Sugihara, N. Fujisawa, K. Ueda, S.Saito, A. Hatayama and R. Shimada

Journal Nuclear Science and Technolorgy 19   628-637 1982年08月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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実験炉クラスの核融合炉の炉心プラズマ設計に関する論文。炉心構造物の占有空間, 運転時間等の制約条件を考慮しつつ，核融合出力 500ＭＷクラスの実験炉で要求される炉心プラズマ性能を明らかにした。著者は，主として炉心プラズマ輸送コードを用いたシミュレーションによりプラズマ諸元の検討を行った。

Trapped-Ion Anomalous Diffusion on the Basis of Single Mode Saturation

Y. Koshi, A. Hatayama and M. Ogasawara

Nagoya Univ, IPPJ-561, March(1982) 1982年03月

共著

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散逸捕捉イオン不安定性に起因する異常拡散係数を，先の単一飽和の考え方に基づき求めた。閉じ込め磁場にシャーがある場合には，新古典理論による拡散係数の値よりも大きな値となり, シャーがない場合には，新古典理論による値と同程度の値になることを示した。

Numerical Investigation of Saturation Mechanism of the 　 Dissipative Trapped Ion Instability

A. Hatayama, Y. Koshi and M. Ogasawara

J. Phys. Soc. Jpn 50   3701-3708 1981年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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先に導出したモデル方程式を数値計算により時間の関数として解き, 散逸捕捉イオン不安定性の飽和メカニズムを明らかにした。最終的には単一モードが残ること，捕捉イオン密度勾配の平坦化によって飽和することが明らかにされた。

Mixing Length Hypothesis in the Dissipative Trapped Ion 　 Instability

A. Hatayama, Y. Koshi and M. Ogasawara

J. Phys. Soc. Jpn 50   976-979 1981年03月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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流体乱流理論における混合距離仮定の考え方を応用してプラズマ中での散逸捕捉イオン不安定性による波の飽和レベルを決定した。

Model Equations for Nonlinear Time Evolution of the Dissipative Trapped Ion Instability

A. Hatayama, Y. Koshi and M. Ogasawara

Nagoya Univ. IPPJ-510, March(1981). 1981年03月

共著

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散逸捕捉イオンに対する流体方程式を出発点として，多時間摂動展開の方法を適用し，不安定波の時間発展を記述するモデル方程式系を導出した。得られたモデル方程式系は，不安定波各スペクトル成分間の非線相互作用及び捕捉イオン密度勾配平坦化の時間発展を陽に記述できる。

Effects of Impurity Ions on the Anomalous Diffusion due to the Dissipative Trapped Ion Instability

A. Hatayama and M. Ogasawara

J. Phys. Soc. Jpn 50   201-208 1981年01月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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炉壁より混入する不純物イオンの散逸捕捉イオン不安定性に対する影響を調べた。不純物が数％でもプラズマに混入すると散逸捕捉イオン不安定性に起因する異常拡散係数が減少することを示した。

Effects of Electrostatic Potential and Magnetic Drift on Dissipative Trapped Electron Instability

S. Hitoki, A. Hatayama and M. Ogasawara

Keio Engineering Report 32(1979)37 1979年10月

共著

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散逸捕捉電子不安定性について，平衡電場および磁気ドリフトによる安定化効果を調べた。

散逸補足イオン不安定性の準線形理論

小笠原正忠, 畑山明聖, 柳田知子, 垣堺健

核融合研究 42   53-60 1979年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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核融合炉心プラズマの閉じ込めにとって，プラズマ中で発生する種々の不安定な電磁波動によるプラズマの異常輸送現象及びその安定化は重要な研究課題である。このような不安定性の１つである散逸捕捉イオン不安定性について，準線形理論により０次の密度変動を扱い不安定性の安定化及び波の飽和レベルを求めた。