論文 - 井上　秀成

Bindungsverhaltnisse in Berlinerblau-Analoga des Typs Fe[M^B^(CN)_6_]

井上，Fluck，柳沢

Z. Naturforsch. 31b （ 2 ） 167-171 1976年02月

研究論文（学術雑誌）, 共著

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新化合物Fe[M^B^(CN)_6_]（MB=Co，Rh，Ir）を合成し，それらの結晶構造および電子構造を解明する目的でX線回折，赤外吸収スペクトル，メスバウアースペクトルの測定を行っている。これらの化合物は架橋原子団であるシアノ配位子の炭素端で配位された低スピン状態のM^B^（Ⅲ）と窒素端で配位された高スピン状態のFe^3+^の構造単位から構成されていることを結論づけている。

Bonding Nature and Semiconductivity of Prussian Blue and Related Compounds

井上，柳沢

J. Inorg. Nucl. Chem. Vol.36 （ No.6 ） p.1409-1411 1974年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著

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プルシアンブルーおよびその関連化合物Fe4〔M(CN)6〕3（M=Fe，Ru，Os）の電子構造をX線構造解析，磁気モーメント，赤外吸収スペクトルおよび電導度の測定等により詳しく調べ，これらの化学結合性と半導体の性質との関係を明らかにしている。さらに，半導体表面へのガス吸着を利用して，電気伝導の機構およびP-，n-型半導体の判定，電気伝導の活性化エネルギー等の議論を行っている。

Bonding Nature of Coordination Polymers，M（II）3〔Rh(CN)6〕2 xH2O

井上，森岡，柳沢

J. Inorg. Nucl. Chem. Vol.35 （ No.10 ） p.3455-3461 1973年10月

研究論文（学術雑誌）, 共著

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プルシアンブルー類似化合物に属する配位高分子M（II）3〔Rh(CN)6〕2 xH2O（M（Ⅱ）=Mn，Fe，Co，Ni，Cu，Zn）を合成し，その結晶構造および電子構造を分光学的に研究している。即ち，Rh（Ⅲ）はシアノ配位子の炭素端で配位され，M（Ⅱ）は窒素端および水により配位され，前者は強い配位子場に後者は弱い配位子場に位置していると結論されている。

Bonding Nature of Coordination Polymers，M 〔Fe(CN)6NO〕;2H2O.

井上，岩瀬，柳沢

Inorg. Chim. Acta Vol.7 （ No.2 ） p.259-263 1973年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著

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プルシアンブルー類似化合物として6個のシアノ配位子の内1個をNOで置換したM 〔Fe(CN)6NO〕・2H2Oを合成し，それらの化学結合性をX線回折，赤外吸収スペクトル，磁気モーメント，電子スペクトルなどの測定により研究している。これらの化合物は銅の化合物を例外として近似的に面心立方晶系に属すること，およびFe（Ⅱ）は低スピン状態にあり，M（Ⅱ）は高スピン状態にあることなど他のプルシアンブルー類似化合物に認められたと同様の性質を示すことが述べられている。

Bonding Nature of Coordination Polymers，M3[Ir(CN)6]2・xH2O.

井上，和田，柳沢

Inorg. Chim. Acta Vol.7 （ No.1 ） p.129-133 1973年05月

研究論文（学術雑誌）, 共著

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配位高分子M3〔Ir(CN)6〕・xH2O（M=Mn，Fe，Co，Ni，Cu，Zn）を合成し，その化学結合性をX線回折，赤外吸収スペクトル，磁気モーメント，電子スペクトルの測定等により研究している。これらの化合物では，シアノ配位子で架橋されたIr（Ⅲ）およびM（Ⅱ）はそれぞれOh対称の強い配位子場および近似的にOh対称の弱い結晶場にそれぞれ位置していると結論している。

Thermal Decomposition of Coordination Polymers，KM（II）[Co(CN)6 ]・xH2O

井上，柳沢

J. Inorg. Nucl. Chem 35   p.2561-2564 1973年

研究論文（学術雑誌）, 共著

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シアノ配位子を架橋原子団とした配位高分子KM（Ⅱ）[Co(CN)6]・xH2O（M（Ⅱ）=Mn，Fe，Co，Ni，Cu，Zn）を熱重量分析および示差熱分析により研究し，それらの熱分解反応の機構および反応速度を解明している。脱水反応の後に起こるシアノゲンガスの発生を伴う熱分解反応が放物線則に適合し，反応の活性化エネルギーが17.5〜21.3kcal/molであることを確認している。

Bonding Nature and Semiconductivity of Coordination Polymers of the Type KM〔Fe(CN)6〕

井上，柳沢

Keio Engineering Reports Vol.26 （ No.5 ） p.55-66 1973年

研究論文（学術雑誌）, 共著

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配位高分子KM〔Fe(CN)6〕（M=Mn，Fe，Co，Ni，Cu，Zn）の化学結合性と半導体の性質との関連を結晶構造，配位子と中心金属間の配位結合，電気伝導度の温度依存性，半導体へのガス吸着などの観点から議論している。

Bonding Nature of Coordination Polymers KM[Co(CN)_6_]

井上，柳沢

Keio Engineering Reports Vol.26 （ No.1 ） 1-11 1972年

研究論文（学術雑誌）, 共著

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位高分子KM〔Co(CN)6〕（M=Mn，Fe，Co，Ni，Cu，Zn）の化学結合性を結晶構造，電子構造の観点から議論している。これら一連の化合物はプルシアンブルー類似化合物に特徴的な面心立方晶系に属し，格子定数はM（Ⅱ）のOh対称の弱い場における結晶場安定化エネルギーと関係あること，また，シアノ配位子の窒素端で配位されたM（Ⅱ）は弱い配位子場に位置し，炭素端で配位されたCo（Ⅲ）は強いOh対称の配位子場に位置していることが赤外吸収スペクトル，磁気モーメント，電子スペクトル等から明らかにされている。