研究者詳細 - 藤野　明浩

論文 - 藤野　明浩

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黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武田, 憲子, 松田, 諭, 山根, 裕介 and 鈴東, 昌也

小児外科 42 （ 12 ） 1243 - 1247 2010年12月

ISSN 0385-6313

著者らが経験した先天性食道閉鎖症23例を対象に、合併奇形と治療戦略について検討した。その結果、生存例は19例(82.6%)、死亡例は4例(17.4%)であった。今回の検討では予後に直接的に影響したものは重症心大血管奇形と染色体異常であった。重症心大血管奇形を合併した症例では小児循環器医、小児循環器外科医との密接な連携により肺血流量の至適化と循環動態の安定をはかり、心予備能に見合った侵襲の小児外科手術を選択することが重要であると考えられた。

胎児診断された胎児形態異常の長期的予後からみた至適分娩時期出生前診断された腫瘍性疾患の至適分娩時期

黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武田, 憲子, 松田, 諭, 山根, 裕介, 鈴東, 昌也, 左合, 治彦, 林, 聡, 伊藤, 裕司 and 中村, 知夫

日本周産期・新生児医学会雑誌 46 （ 4 ） 1063 - 1066 2010年12月

ISSN 1348-964X

2002年3月〜2009年12月の新生児408例中、腫瘍性疾患34例(女児20例、男児14例)を対象に、診療録、画像診断などについて後方視的に検討した。出生体重は腫瘍を含んだ体重で700〜4338g、在胎週数は25週〜38週で、平均値の差のt検定など統計学的解析を施行した。対象症例中、最も多かったのは仙尾部奇形腫で12例(35.3%)を占め、次いで卵巣嚢腫10例(29.4%)、リンパ管腫4例(11.8%)が続いた。奇形腫は縦隔原発が2例、縦隔・後腹膜、後腹膜、頸部原発が各1例で、仙尾部奇形腫と合わせて全体の50%を占めた。その他、副腎腫瘍や巨大な肝血管腫各1例が含まれた。仙尾部奇形腫では全例が帝王切開で出生し、12例中1例は母体の中毒症状が発現したため緊急帝王切開となった。頸部リンパ管腫、奇形腫も帝王切開が選択され、奇形腫の1例はEXITで気道が確保されていた。後腹膜および縦隔原発の奇形腫は帝王切開と経腟分娩が半数ずつ選択され、卵巣嚢腫は全例が経腟的に出生していた。その他の腋窩のリンパ管腫も腫瘍の大きな1例で帝王切開が選択されたが他は経腟的に分娩された。肝の巨大な血管腫は胎児の著明な腹部膨満のため帝王切開が選択された。対象症例中、出生前に外科的な介入がなされた症例は2例(5.9%)のみで1例は仙尾部奇形腫で胎児水腫を併発したため腫瘍血管床減少のため腫瘍内部のラジオ波焼灼が行われた。もう1例は頸部奇形腫でEXITにより気道が確保された。

【高位鎖肛　基礎から臨床の最前線まで】高位・中間位型鎖肛術後の長期通院症例が抱える問題

藤野, 明浩, 黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 武田, 憲子, 鈴東, 昌也, 松田, 諭 and 山根, 裕介

小児外科 42 （ 11 ） 1213 - 1217 2010年11月

ISSN 0385-6313

著者らは1990年以前に根治術を受けた高位・中間位鎖肛症例27例(男性25例、女性2例、年齢20〜43歳、平均29.8歳)を対象に、病型、手術術式、排便コントロール状況をはじめ長期通院・来院理由、合併症、性機能、社会生活などについて検討した。その結果、1)病型は直腸尿道瘻が15例と最も多く、次いで直腸膀胱瘻が5例、その他3例、不明4例であり、術式はRehbein(R)法11例、仙骨会陰式6例、腹仙骨会陰式3例、Kiesewetter-Rehbein(KR)法2例、不明5例であった。2)排便機能では評価が可能であった22例において仙骨会陰式が6.5点、腹仙骨会陰式が6.7点で、KR法5.5点、R法6.0点より平均点数が高値であった。3)長期通院・来院理由は排便コントロールが61%と最も多く、粘膜脱・肛門脱がみられ、数年に1度受診が3例あった。また高度の便秘からイレウスとなった3例中1例には外科的解除を要し、他科との併診では泌尿器科が10例(37%)と多く通院を継続していた。4)性機能について情報が得られた15例において問題なし(男性で勃起・射精を認め、女性で月経異常を認めず子供がいる者)は12例であった。以上より、通院を継続している患者でも概ね通常の社会生活ができていると考えられた。

【小児NST病態栄養シリーズ　特殊病態下の管理】低出生体重児における術後の黄疸遷延　問題点と対策

高安, 肇, 黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武藤, 充, 松田, 諭 and 山根, 裕介

小児外科 42 （ 9 ） 908 - 911 2010年09月

ISSN 0385-6313

【小児NST病態栄養シリーズ　特殊病態下の管理】長期留置型中心静脈カテーテルに発症したカテーテル関連血流感染症に対するエタノールロック療法の検討

山根, 裕介, 黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武田, 憲子, 松田, 諭 and 鈴東, 昌也

小児外科 42 （ 9 ） 991 - 993 2010年09月

ISSN 0385-6313

膵頭十二指腸切除、門脈合併切除後に補助化学療法を施行した膵芽腫の1例

松田, 諭, 北野, 良博, 黒田, 達夫, 森川, 信行, 田中, 秀明, 高安, 肇, 藤野, 明浩, 武藤, 充, 山根, 裕介 and 笠原, 群生

小児がん 47 （ 3 ） 479 - 480 2010年09月

ISSN 0389-4525

【小児NST病態栄養シリーズ　特殊病態下の管理】中腸軸捻転後の遷延する胆汁鬱滞に対し胆嚢外瘻・胆道洗浄が有効であった1例

藤野, 明浩, 森川, 信行, 黒田, 達夫, 北野, 良博, 田中, 秀明, 武田, 憲子, 鈴東, 昌也, 松田, 諭 and 山根, 裕介

小児外科 42 （ 9 ） 930 - 934 2010年09月

ISSN 0385-6313

日齢2男児。胆汁性嘔吐と血便で入院し、中腸軸捻症と診断し捻転解除、Ladd法の施行で血流再開を確認した。術後、慢性的に間欠的な腸管出血と部分的腸閉塞を認め、術後63日目に再開腹で小腸間の多発性瘻孔形成を認めて大量腸切除を行い空腸15cm、回腸50cmが残存する短腸症候群(SBS)に陥った。経腸栄養投与50%、アミノ酸の間欠的投与、ウルソデオキシコール酸、グルタミン、中鎖脂肪酸(MCT)、プロバイオティクスの経腸投与を行ったが反応なく白色便が続いた。腸切除後2ヵ月の超音波で胆嚢内に胆泥を認め、99mTc-HIDA胆道シンチグラフィで肝から胆道への分泌は全く認めず、腸切除後72日に胆嚢外瘻造設と胆道洗浄を施行した。肝の辺縁は鈍化し著明な胆嚢鬱滞を呈し、胆汁濃縮や胆泥は認めず、術中胆道造影で正常な胆道系構築を認め、肝生検では肝細胞と毛細胆管の胆汁栓と肝線維化を認める胆汁鬱滞(TPNAC)所見であった。胆道洗浄後に黄色便の排泄が持続し、4ヵ月続いたTPNACは完全に消失し、40日後に経静脈栄養からも離脱し、その後2年間経口摂取のみで異常は認めず発達も良好である。

【先天異常の長期フォローアップ】腹壁異常の長期フォローアップ

黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武田, 憲子, 松田, 諭 and 山根, 裕介

周産期医学 40 （ 8 ） 1251 - 1254 2010年08月

ISSN 0386-9881

腹壁破裂または臍帯ヘルニアに対する手術を行った症例の長期フォローアップデータベースを検索し、1969〜2000年に出生した28例を対象として後方視的検討を行った。その結果、腹痛を中心とした消化器症状が晩期まで継続する症例が多くみられたが、腸閉塞を起こしたのは1例のみであり、思春期を越えてから短腸症候群や胃食道逆流が問題となった症例はなかった。一方、少数ではあるが術後晩期に長期人工呼吸管理、精神発達遅延や腸瘻形成などの重篤な問題がみられ、いずれも臍帯ヘルニア例であった。根治閉鎖までに多期手術で長時間を要した症例では、晩期の訴えが多い傾向がみられた。その他、比較的多い問題として停留精巣や遊走脾など腹腔内臓器の位置異常がみられた。術後晩期のQOLは殆どの症例において満足すべき状況であった。なお、妊娠・分娩症例が1例あり、腹壁緊張と子宮の状態から早期の帝王切開が選択されていたが、子宮内発育遅滞は認めなかった。

【形態異常のみかた】その他の部分の先天異常　肛門・会陰部の形態異常

下島, 直樹, 藤野, 明浩 and 森川, 康英

小児内科 42 （ 8 ） 1407 - 1411 2010年08月

ISSN 0385-6305

【あなたならどうする、こんな時　プロに訊く術中の機転】血管の処理がかなり終わった巨大腫瘍　もしも取れなかったらどうする?

黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩 and 武田, 憲子

小児外科 42 （ 8 ） 864 - 867 2010年08月

ISSN 0385-6313

Interparietal herniaの1例

藤野, 明浩, 平林, 健 and 羽金, 和彦

日本小児外科学会雑誌 46 （ 4 ） 783 - 786 2010年06月

ISSN 0288-609X

我々は鼠径ヘルニアの稀な1亜型であるinterparietal herniaの1例を経験したので報告する。症例は2ヵ月男児。主訴は、啼泣時に出現する、左鼠径部から左上前腸骨棘上に渡る腹壁の膨隆及び左陰嚢空虚。超音波及びCT検査にて、内鼠径輪付近をヘルニア門とし腹壁筋層内に広がるヘルニア及び左停留精巣と診断され、9ヵ月時に根治術が施行された。手術所見では、左内鼠径輪より腹腔外へ突出したヘルニア嚢が外鼠径輪を通過せず頭側の内腹斜筋層内へ広がっており、左精巣は鼠径管部ヘルニア嚢の壁に付着していた。Interparietal herniaのinterstitial型と診断し、ヘルニア嚢は剥離後に内鼠径輪で高位結紮し、また精巣固定術を施行した。術後経過は良好である。(著者抄録)

腫瘤形成性虫垂炎に擬似した右卵巣茎捻転の1例

武藤, 充, 北野, 良博, 山根, 裕介, 松田, 諭, 藤野, 明浩, 高安, 肇, 田中, 秀明, 森川, 信行, 黒田, 達夫 and 宮坂, 実木子

日本小児外科学会雑誌 46 （ 4 ） 805 - 806 2010年06月

ISSN 0288-609X

Common variants in CASP3 confer susceptibility to Kawasaki disease

Onouchi Yoshihiro, Ozaki Kouichi, Buns Jane C., Shimizu Chisato, Hamada Hiromichi, Honda Takafumi, Terai Masaru, Honda Akihito, Takeuchi Takashi, Shibuta Shoichi, Suenaga Tomohiro, Suzuki Hiroyuki, Higashi Kouji, Yasukawa Kumi, Suzuki Yoichi, Sasago Kumiko, Kemmotsu Yasushi, Takatsuki Shinichi, Saji Tsutomu, Yoshikawa Tetsushi, Nagai Toshiro, Hamamoto Kunihiro, Kishi Fumio, Ouchi Kazunobu, Sato Yoshitake, Newburger Jane W., Baker Annette L., Shulman Stanford T., Rowley Anne H., Yashiro Mayumi, Nakamura Yoshikazu, Wakui Keiko, Fukushima Yoshimitsu, Fujino Akihiro, Tsunoda Tatsuhiko, Kawasaki Tomisaku, Hata Akira, Nakamura Yusuke, Tanaka Toshihiro

Human Molecular Genetics 19 （ 14 ） 2898 - 2906 2010年04月

ISSN 0964-6906

<p>Kawasaki disease (KD; OMIM 611775) is an acute vasculitis syndrome which predominantly affects small-and medium-sized arteries of infants and children. Epidemiological data suggest that host genetics underlie the disease pathogenesis. Here we report that multiple variants in the caspase-3 gene (CASP3) that are in linkage disequilibrium confer susceptibility to KD in both Japanese and US subjects of European ancestry. We found that a G to A substitution of one commonly associated SNP located in the 5′ untranslated region of CASP3 (rs72689236; P = 4.2 × 10^-8 in the Japanese and P = 3.7 × 10^-3 in the European Americans) abolished binding of nuclear factor of activated T cells to the DNA sequence surrounding the SNP. Our findings suggestthat altered CASP3 expression in immune effecter cells influences susceptibility to KD. © The Author 2010. Published by Oxford University Press. All rights reserved. For Permissions, please email: journals.permissions@oxfordjournals.org.</p>

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【小児医療とヒヤリハット　医療事故防止に向けて】悪性腫瘍に対する化学療法中のpitfalls

武藤, 充, 黒田, 達夫, 北野, 良博, 森川, 信行, 田中, 秀明, 高安, 肇, 藤野, 明浩, 種村, 比呂子, 松田, 諭 and 山根, 裕介

小児外科 42 （ 1 ） 68 - 74 2010年01月

ISSN 0385-6313

Association of CCR2-CCR5 haplotypes and CCL3L1 copy number with Kawasaki Disease, coronary artery lesions, and IVIG responses in Japanese children

Mamtani, M., Matsubara, T., Shimizu, C., Furukawa, S., Akagi, T., Onouchi, Y., Hata, A., Fujino, A., He, W., Ahuja, S. K. and Burns, J. C.

PLoS One 5 （ 7 ） e11458 2010年

ISSN 1932-6203

BACKGROUND: The etiology of Kawasaki Disease (KD) is enigmatic, although an infectious cause is suspected. Polymorphisms in CC chemokine receptor 5 (CCR5) and/or its potent ligand CCL3L1 influence KD susceptibility in US, European and Korean populations. However, the influence of these variations on KD susceptibility, coronary artery lesions (CAL) and response to intravenous immunoglobulin (IVIG) in Japanese children, who have the highest incidence of KD, is unknown. METHODOLOGY/PRINCIPAL FINDINGS: We used unconditional logistic regression analyses to determine the associations of the copy number of the CCL3L1 gene-containing duplication and CCR2-CCR5 haplotypes in 133 Japanese KD cases [33 with CAL and 25 with resistance to IVIG] and 312 Japanese controls without a history of KD. We observed that the deviation from the population average of four CCL3L1 copies (i.e., <or>four copies) was associated with an increased risk of KD and IVIG resistance (adjusted odds ratio (OR)=2.25, p=0.004 and OR=6.26, p=0.089, respectively). Heterozygosity for the CCR5 HHF*2 haplotype was associated with a reduced risk of both IVIG resistance (OR=0.21, p=0.026) and CAL development (OR=0.44, p=0.071). CONCLUSIONS/SIGNIFICANCE: The CCL3L1-CCR5 axis may play an important role in KD pathogenesis. In addition to clinical and laboratory parameters, genetic markers may also predict risk of CAL and resistance to IVIG.

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【低出生体重児の外科Update】低出生体重児における術後の黄疸遷延　問題点と対策

高安, 肇, 北野, 良博, 黒田, 達夫, 森川, 信行, 田中, 秀明, 藤野, 明浩, 武藤, 充, 松田, 諭 and 山根, 裕介

小児外科 41 （ 11 ） 1202 - 1206 2009年11月

ISSN 0385-6313

Repeat STEP procedure to establish enteral nutrition in an infant with short bowel syndrome

Morikawa Nobuyuki, Kuroda Tatsuo, Kitano Yoshihiro, Tanaka Hideaki, Takayasu Hajime, Fujino Akihiro, Shibata Yumiko, Tanemura Hiroko, Muto Mitsuru, Honna Toshiro

Pediatric Surgery International 25 （ 11 ） 1007 - 1011 2009年11月

ISSN 0179-0358

<p>The serial transverse enteroplasty (STEP) procedure is a safe and successful way to lengthen the small bowel in patients with short bowel syndrome. However, postoperative dilatation of the intestine may occur, which induces bacterial overgrowth and malabsorption leading to liver failure. We describe the case of an infant boy with short bowel syndrome caused by jejunal atresia requiring the STEP procedure twice. The first STEP improved the liver function, and the second STEP allowed 80% of the total calorie intake to be tolerated enterally. One should not hesitate to perform a second STEP if after the initial bowel lengthening procedure the patient develops small bowel dilatation that interferes with enteral nutrition. © 2009 Springer-Verlag.</p>

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画像診断　今月の症例胆管非拡張型膵胆管合流異常症

山野, 聡子, 野坂, 俊介, 岡本, 礼子, 岡田, 良行, 北村, 正幸, 杉山, 宗弘, 堤, 義之, 宮坂, 実木子, 宮嵜, 治, 正木, 英一, 藤野, 明浩, 阪井, 裕一 and 小田切, 邦雄

小児科臨床 62 （ 11 ） 2313 - 2316 2009年11月

ISSN 0021-518X

【出生前診断の倫理と実際】出生前診断された肺病変とその倫理的問題点

黒田, 達夫, 本名, 敏郎, 森川, 信行, 田中, 秀明, 高安, 肇, 藤野, 明浩, 種村, 比呂子, 武藤, 充, 左合, 治彦, 林, 聡, 中川, 温子 and 松岡, 健太郎

小児外科 41 （ 5 ） 516 - 519 2009年05月

ISSN 0385-6313

2002年3月〜2007年12月の外科的疾患疑いの胎児260例中、肺疾患42例の出生前診断肺病変の病理診断・周産期経過を解明し、出生前診断・治療の倫理的問題等を検討した。内訳は先天性嚢胞性腺腫様奇形(CCAM)が23例で最多で肺葉外肺分画症7例、肺葉内肺分画症3例と続いた。CCAM以外の代表的肺病変、肺分画症は異常動脈の存在という比較的描出の容易な形態的特徴のため全例で臨床診断と病理診断が一致した。一方CCAMと診断された肺病変には諸種の疾患が含まれたが出生前より重篤な病態を呈する症例の殆どが病理学的にもCCAMと確認された。乳児期以降に待機的に手術された症例では組織学的にCCAMとされた症例も含まれたが多くはCCAM以外の嚢胞性肺疾患病理所見を呈し肺病変の病理学背景に腺腫様所見がより強く重篤な周産期経過と関連すると思われた。

【出生前診断の倫理と実際】出生前診断された腸管の異常

岡本, 礼子, 宮嵜, 治, 左合, 治彦, 藤野, 明浩 and 黒田, 達夫

小児外科 41 （ 5 ） 491 - 493 2009年05月

ISSN 0385-6313

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藤野 明浩

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