論文 - 小檜山　雅之

Early Damaged Area Estimation System Using DMSP-OLS Night-Time Imagery

Kohiyama, M., Hayashi, H., Maki, N., Higashida, M., Kroehl, H. W., Elvidge, C. D., and Hobson, V. R.

International Journal of Remote Sensing （Taylor & Francis）  25 （ 11 ） 2015-2036 2004年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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夜間の都市光衛星画像を用いた早期被災地推定システムに関し，2001年インド西部地震の被害推定結果について，被害統計ならびに倒壊家屋分布図との比較検証を行った。地震直後に報道されなかった震源から離れた地域の被害が検出できていることから，広域の被害分布情報により災害対応を支援できることを確認した。2機の衛星により観測された画像を過去3ヶ月間蓄積し24時間全世界をモニタリングする現在稼動中の自動運用システムのネットワーク設計等について述べた。

Damage Detection Method Based on Normal Fluctuation of Digital Numbers in Multi-Temporal Middle-Resolution Images

Kohiyama, M., Estrada, M., and Yamazaki, F.

Monitoring, Prediction and Mitigation of Disasters by Satellite Remote Sensing (MPMD-2004 Symposium) （Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University）     123-130 2004年01月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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分解能10m〜50mの中解像度衛星画像に適した被害判読手法を提案した。衛星上のセンサが画像を観測する際に衛星位置の微妙な位置ずれにより，画像のデジタル値がランダム変数として表されることを定式化し，この式に基づき，各地点の被害発生の確率を評価する新たな被害判読アルゴリズムを構築した。また，高解像度衛星画像を用いた数値実験により，上記ランダム性の確認を行った。

住宅耐震性能評価に関わる制度の整備状況と地震リスク低減行動を促す制度の合理化

小檜山 雅之，石原 祐紀，山崎 文雄

地域安全学会論文集 （地域安全学会）   （ 5 ） 113-122 2003年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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全国の都道府県・政令指定都市における耐震診断制度の整備状況と診断棟数を調査し，住民の費用負担の増加で診断者数が明確に減少する傾向を明らかにした。また，地震保険加入や耐震診断・耐震改修の際に，どのような心理的阻害要因が存在するか故障樹木解析により分析をおこない，自治体で実施された耐震診断の結果に基づき地震保険の割引を受けられるようにするなど，現在種々ある制度をリンクする合理化策の提案を行った。

耐震診断データに基づく木造建物の被害関数－加速度応答スペクトルによる一部損壊以上の被害評価－

小檜山 雅之，山崎 文雄

日本建築学会構造系論文集 （日本建築学会）   （ 570 ） 137-144 2003年08月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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木造建物の地震被害の推定精度を向上する目的で，耐震診断データの確率密度関数により地域的な耐震性能の違いを考慮した被害関数を定式化した。この被害関数は地震動入力に加速度応答スペクトルを用いているため，地震動の周期特性と建物の固有周期の関係を考慮することができる。阪神・淡路大震災の自治体による被害調査データを用い，被害推定精度の検証を行い，既往研究の建物フラジリティ曲線よりも精度が高いことを示した。

Expansion of the Nishinomiya Built Environment Database - Simulation of seismic ground motion distribution and correlation with damage in the 1995 Hyogo-ken Nanbu Earthquake

Kohiyama, M., Yamashita, N., Sato, T., Lu H., Maki, N., Tanaka, S., and Hayashi, H.

Natural Hazards （Springer）  29 （ 3 ） 501-522 2003年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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西宮市を対象とした阪神・淡路大震災の被害データベースの構築に関し，深層基盤深さ，表層地盤厚さの分布をモデル化し，重複反射理論に基づく１次元等価線形解析により地震動分布シミュレーションを行った。構築したデータベースを用いて地震動強さと建物被害との関係を分析したところ，地表面最大加速度よりも速度との相関が高く，また木造建物の全半壊率は速度応答スペクトルの周期帯0.3秒〜1.0秒の平均と比較的相関が高いことなどが明らかとなった。

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Process of Housing Damage Assessment: The 1995 Hanshin-Awaji Earthquake Disaster Case

Horie, K., Maki, N., Kohiyama, M., Lu H., Tanaka, S, Hashitera, S., Shigekawa, K., and Hayashi, H.

Natural Hazards （Springer）  29 （ 3 ） 341-370 2003年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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震災時の被害認定のプロセスについて，兵庫県の震災対策国際総合検証事業の一環として神戸市，西宮市，芦屋市，明石市，北淡町への調査を行った。また米国，ニュージーランドにおける被害認定プロセスとの比較を行った。建築基準法で規定される住宅の現状から，非木造建物と木造建物を分離して調査するシステムを確立すべき点や，被災者の情報ニーズに即して，適切なタイミングで建物被害調査行うべきことなどを指摘した。

• Access to Document (DOI)

Building Damage and Casualties after an Earthquake: Relationship between Building Damage Pattern and Casualty Determined Using Housing Damage Photographs in the 1995 Hanshin-Awaji Earthquake Disaster

Lu H., Kohiyama, M., Horie, K., Maki, N., Hayashi, H., and Tanaka, S.

Natural Hazards （Springer）  29 （ 3 ） 387-403 2003年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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阪神・淡路大震災に関して西宮市を対象に，建物被害写真，写真撮影位置，各機関により調査された建物被害データ，人的被害データなどが相互参照可能なデータベースを構築した。死者が発生した建物の写真から被害パターンを分析したところ，居住空間が失われる層崩壊による被害が全体の85%，外観上無被害の建物が6%など，被害パターンの傾向が定量的に把握された。これらは，人的被害推定精度の向上のため非常に有用である。

• Access to Document (DOI)

Evaluation of Seismic Diagnosis Methods for Wooden Housing Intended for Web Service

Kohiyama, M., Ujita, N., Murao, O., Kato, T., and Yamazaki, F.

7th U.S./Japan Workshop on Urban Earthquake Hazard Reduction    8 2003年03月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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48棟の木造住宅について，詳細な耐震診断を実施し，居住者の簡易な耐震診断結果との比較分析を行った。その結果，専門家の診断結果から，簡易な診断法そのものの評価精度は比較的高いこと，住民の判定では，基礎・地盤と水平抵抗力の評価が不正確であることが明らかとなった。これらをもとに，住民の自己診断を支援するため，インターネットにより地盤情報や基礎のひび割れのサンプル写真を提供すること，壁種別を考慮した選択肢を提示することなどを提案した。

墨田地区と世田谷地区を対象とした居住者の地震リスク認識の地域特性の理解

加藤 孝明，小宮 充豊，亀野 弘昭，佐伯 琢磨，村尾 修，山崎 文雄，小檜山 雅之

第11回日本地震工学シンポジウム論文集 3   2423-2428 2002年11月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著, 査読有り

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地震リスク意識に関し，東京都世田谷区と墨田区の住民にアンケート調査を行った。リスク認識の構造を，危機意識，認識リスク，許容リスクの3つに整理し，耐震診断で評価した客観リスクと比較した。その結果，世田谷区では，耐震補強で高いレベルを希望する人ほど負担してもよい額が小さいといった地域的な違いや，耐震補強のニーズがあると考えられる許容リスクが認識リスクより大きい世帯が1割強から2割弱と少ないこと等が明らかとなった。

2000年鳥取県西部地震の米子市調査結果における木造住宅被害の特性

久美田 岳，小檜山 雅之，山崎 文雄

地域安全学会論文集 （地域安全学会）   （ 4 ） 135-142 2002年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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2000年鳥取県西部地震について，重複反射理論に基づく１次元等価線形解析により地表面速度分布を推定し，米子市で調査された住宅被害データを町丁目ごとに集計して求めた全壊率等との関係を分析した。その結果，兵庫県南部地震の建物被害から推定される被害率よりも顕著に小さいことが定量的に示された。また，屋根・壁等の部位別の損壊割合を集計し，地形区分と被害モードの関係を分析し，河口低湿地，扇状地等，地形別の被害モードの特徴を明らかにした。

横浜市・姫路市の耐震診断結果に基づく木造建物耐震性能指標の地域性分析

石原 祐紀，小檜山 雅之，山崎 文雄

第11回日本地震工学シンポジウム論文集 2   2091-2096 2002年11月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著, 査読有り

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姫路市，横浜市で実施された木造住宅の簡易耐震診断のデータから，耐震性能の地域的な違いを分析した。その結果，2つの市では建築年1971年以前の建物でも耐震性能が顕著に異なることが判明した。姫路市では外壁の釣り合いが比較的悪く，横浜市では立面的不整形の割合が大きいなど，各地域の特性が把握された。これらの知見から，建物被害推定精度の向上には，地域の耐震性能分布を把握することが重要であることが明らかとなった。

全国の耐震診断結果に基づく木造建物耐震性能指標の地域性分析

小檜山 雅之，山崎 文雄

第11回日本地震工学シンポジウム論文集 2   2097-2102 2002年11月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著, 査読有り

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民間事業者により全国で実施された木造住宅の精密耐震診断データから，耐震性能の地域的な違いを分析した。水平抵抗力に関し，東北で大きい建物が多く，関西で小さい建物が多いこと，壁配置に関し，東北でバランスの悪い建物が多いことなどが確認された。さらに，関東については，建築年1980年以前，延べ面積30〜50㎡未満の建物の耐震性が著しく低いことが判明した。よって，建物群の耐震性の議論には，上記建物の構成比が重要であることが明らかとなった。

Seismic Observation System for a Building and Surrounding Ground in Komaba Research Campus of the University of Tokyo

Calle, G. D., Kohiyama, M., and Yamazaki, F.

7th U.S. National Conference on Earthquake Engineering    10 2002年07月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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東大駒場リサーチキャンパスに設置された地盤・建物の地震観測システムの記録を用い，敷地地盤の地震動増幅特性ならびに，生産技術研究所建物の応答特性の基礎的分析を行った。その結果，地盤に関しては，増幅特性の異方性がみられ，建物・基礎の応答の影響が示唆された。建物応答に関しては，同一基礎上の複数の建物ブロックが類似した固有周期を持つことが確認された。また，常時微動観測も行い，これらの動的特性の検証を行った。

Detection of Damage Due to the 2001 El Salvador Earthquake Using Landsat Images

Estrada, M., Kohiyama, M., Matsuoka, M., and Yamazaki, F.

22nd Asian Conference on Remote Sensing 2   1372-1377 2001年11月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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Landsat/ETM+画像を用い，2001年エルサルバドル地震の被害判読を行った。分解能15mのパンクロマティク画像により画像解像度の向上を図った結果，大規模な地すべり被害については判読できることが確認された。しかし，日干しレンガ造の建物の被害検出は困難であり，新たな被害判読手法の開発と，被害判読の自動化が課題として挙げられた。

DMSP/OLS夜間可視画像を用いた早期被災地推定システム(EDES)の時系列画像法を用いた推定精度の向上

小檜山 雅之，林 春男，牧 紀男，東田 光裕，ハーバート・W・クレール，クリストファー・D・エルビッジ，V・ルース・ホブソン

地域安全学会論文集 （地域安全学会）   （ 3 ） 173-180 2001年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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人工衛星により観測された夜間の都市光画像を用いた被災地推定ついて，地震前の多時期の時系列画像から各地点の都市光の強さの変動を正規分布でモデル化し，正規分布検定により被害を高い精度で推定する手法を提案した。また，都市光の変動の標準偏差が平均に比例する仮定により，過去に観測された放射輝度較正画像を用い，センサのダイナミックレンジを超えた明るさとなる大都市の被害を適切に検出する方法を示し，阪神・淡路大震災の衛星画像で精度の検証を行った。

Resolution Improvement of Frequently Observed Satellite Imagery for Urban Characterization

Kohiyama, M. and Yamazaki, F.

22nd Asian Conference on Remote Sensing 1   158-163 2001年11月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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多時期の中解像度衛星画像の平均画像に画像フィルタを適用して解像度の向上を行うことにより，建物などの都市構造物を特定する手法を提案した。航空写真をもとに作成した分解能9mのシミュレーション画像を用いて数値解析を行い，分解能3mに向上するのに必要な画像枚数が20枚程度であることを明らかにした。また，提案した標準偏差画像を用いたフィルタが一般的に用いられるラプラシアンフィルタよりも解像度をよく向上できることを示した。

Automatic Detection of Building Properties from Aerial Photographs Using Color and 3D Configuration

Kokubu, K., Kohiyama, M., Umemura, K., and Yamazaki, F.

22nd Asian Conference on Remote Sensing 2   1197-1202 2001年11月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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防災計画などでの活用を目指し，地域の建物特性を把握するため，航空写真等から建物属性を自動判読する手法の開発を行った。ステレオマッチングにより取得した建物高さ，建物屋根の面積から推定した建築面積，屋根の色相ならびにテクスチャー情報から建物種別の特定を行うアルゴリズムを構築した。東京都の都市計画地理情報データベースにより精度の検証を行い，低層住宅，重層建物の構造形式が良好に特定できることを確認した。

Framework for Damage Assessment Training System

Horie, K., Maki, N., Hayashi, H., Kohiyama, M., Shigekawa, K., and Tanaka, S.

8th International Conference on Structural Safety and Reliability （International Association for Structural Safety and Reliability）     8 2001年06月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著, 査読有り

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震災後に自治体が行う建物被害調査の精度を向上するため，自治体職員が被害判定を訓練するためのシステムを構築した。このシステムは，震災時の建物被害写真と自治体による判定結果をデータベースとして備えており，コンピュータの画面を通じて多数の建物を外観目視により全壊，半壊等の被害判定を行うことで，公正な判定ができるようトレーニングを行う。また，住民が住宅被害を自己評価するツールを用意すべきとの提案も行った。

Validity Study of EDES Application to Taiwan Chi-Chi Earthquake Disaster

Kohiyama, M., Hayashi, H., Maki, N., and Hashitera, S.

21st Asian Conference on Remote Sensing 1   407-412 2000年12月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著

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夜間の都市光衛星画像を用い1999年台湾集集地震の被災地の分布を推定した結果について，都市光の減少・消失が実際に特定できたか，台湾電力より入手した電力供給データに基づき検証を行った。また，衛星センサの利得を，観測画像のデジタル値の飽和地点と過去の放射輝度校正画像から推定する手法を提案し，衛星画像のデジタル値を物理量である放射輝度に変換する方法を定式化した。

DMSP/OLS夜間可視画像を用いた早期被災地推定システム(EDES)の開発

小檜山 雅之，林 春男，牧 紀男，橋寺 晋，松岡 昌志，ハーバート・W・クレール，クリストファー・D・エルビッジ，V・ルース・ホブソン

地域安全学会論文集 （地域安全学会）   （ 2 ） 79-86 2000年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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米国のDMSP衛星により地震前後に観測された夜間の都市光の画像から広域の地震被害を推定するシステムの提案を行った。地震前の画像に関して，雲の影響を取り除き都市光の観測確率を統計的に求めた画像を用いる手法を提案した。また，地震発生後，早期に情報提供を行うため，電子メール等複数の手段による解析開始方法や，地震前の画像情報の蓄積によるデータ転送時間の短縮など，インターネットを活用した方法を提案した。