論文 - 太田　英二

Magnetic properties of ferromagnetic fine particles dispersed in polymer and its thin film

奥隆之、佐藤徹哉、太田英二

J. Magn. Magn. Mater. 148 (1995)    116-117 1995年09月

共著

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ポリマー中に分散された強磁性微粒子系のDC磁化率と磁化緩和をしらべた。ポリマー中の微粒子の配置を制御することにより強い粒子間相互作用を生じさせた。10K以下では微粒子内異方性が磁化緩和過程で支配的である。

Intraparticle structure in Pd fine particles

谷山友康、佐藤徹哉、太田英二、武田

Physica B 213&214 (1995)    254-256 1995年09月

共著

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Pd超微粒子の偏極中性子小角散乱実験と磁化率測定を行った。Pd超微粒子の磁化率は粒子サイズと共に増大した。中性子散乱実験の結果はPd超微粒子内部に磁気的構造があることを示している。

31P-NMR study of the physiological conditions in intact root cells of mung bean seedlings under low-temperature stress

武田裕一、小川知子、中村善行、笠毛邦弘、坂田亮、太田英二

Plant & Cell Physiol. 36(5) (1995)    865-871 1995年08月

共著

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P31NMR法を用いてモヤシ豆幼根分裂成長域の低温処理に対する応答を調べた。低温処理により細胞質および液胞のpH差は減少し、50時間以上低温環境が持続すると細胞質と液胞のpHは回復不可能となることを示した。

Observation of high temperature spin freezing behavior in Cd1-x-yMnxFeyTe

入江雄一郎、佐藤徹哉、太田英二

Phys. Rev. B 51(19) (1995)    13084-13090 1995年05月

共著

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CdMnFeTe単結晶の磁化率および磁化曲線の温度依存性をえた。電気抵抗で異常な振る舞いを示すMn（0.37）の試料でweak ferromagnetic behaviorを見い出した。この原因をバンド電子とFeイオンのsーd相互作用として説明した。

Weak ferromagnetic behavior of Cd_1-x-y_Mn_x_Fe_y_Te (y 〜 0.01)

入江雄一郎、佐藤徹哉、太田英二

Journal Magnetism & Magnetic Materials (1995) vol.140-144   2027-2028 1995年03月

共著

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CdMnFeTe単結晶の磁化率および磁化曲線の温度依存性をえた。電気抵抗で異常な振る舞いを示すMn（0.37）の試料でweak ferromagnetic behaviorを見い出した。この原因をバンド電子とFeイオンのsーd相互作用として説明した。

Nonlinear susceptibility of reentrant spin glass NiMn

安藤大観、柳原英人、佐藤徹哉、太田英二

Journal Magnetism & Magnetic Materials (1995) vol.140-144   1783-1784 1995年03月

共著

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リエントラントスピングラスNiMn合金の線形および非線形磁化率を調べた。非線形磁化率の温度依存性は3つのピークをもち、そのうち低温において見られる2つのピークは磁場に垂直方向のスピン配置に関連づけることができる。

Time dependent effect of magnetic and magneto-optical properties in Cd_1-x_ Mn _x_Te

入江雄一郎，城地和子，佐藤徹哉，太田英二

Japanese Journal of Applied Physics, Suppl. (1994) Vol.33, （ No.323 ） 414-416 1994年03月

共著

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ゼロ磁場冷却条件のもとで Cd１―ＸMnＸTe系の磁 化とファラデー回転の時間緩和を調べ，解析した。両者の緩和パラメータは特に高Mn濃度の場合に異なる。これらの挙動をそれぞれの測定法によって観測される空間スケールの差をもとに説明した。

Spin freezing in high Mn concentrated Cd_1-x_ Mn_x_ Te system

入江雄一郎，城地和子，佐藤徹哉，太田英二

Japanese Journal of　 Applied Physics,　, Suppl. (1994) Vol.33 （ No.323 ） 410-411 1994年03月

共著

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高いMn濃度を持つCd１―ｘMnｘTe系の非線形磁化率の静的スケーリング解析を行った。Mn濃度の増加とともにスケーリングパラメータは大きくなり，典型的スピングラス物質とは異なった値を持つ。Mn濃度の増加はスピンの凍結機構をスピングラス的なものから不規則な反強磁性的なものへと変化させるとしてこの挙動を説明した。

オクタデカノールＬ膜の緩和挙動

酒井健一，桑原健，今村真美子，太田英二，佐藤徹哉，坂田亮

表面科学 (1993) Vol.14 （ No.5 ） 265-271 1993年07月

共著

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水面上のオクタデカノール単分子層の表面圧緩和および面積クリープについて調べた。表面圧が20mN/m以下では緩和とクリープはすぐに完了し，一様な膜を形成する。固体表面上に写し取られた単分子膜のCH２ の非対称伸縮振動による赤外吸収バンドは表面圧とともに低エネルギーにシフトすることから，表面圧緩和および面積クリープ後の単分子膜中の分子はそれぞれゴーシュおよびトランス配位を持ちやすいことを示し，それらの役割を推定した。

Preparation and magnetic properties of cadmium ferrite.

横山勝，佐藤徹哉，太田英二，佐藤寿彦，関正彦

Proceedings of the sixth international conference on ferrite (Tokyo,1922) 1993年03月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

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カドミウムフェライトの超微粒子を共沈法により作成し，その形状と磁気的性質を調べた。超微粒子試料は，六角板状のCd (OH)２とスピネル構造を持つファイバー状および無定型物質からなること，超微粒子試料は反強磁性であるバルクのCdフェライトに比較して大きな磁化を持つこと，および仕込量CdO:Fe２O３=1:1 の試料が最大の磁化を持つことを示した。

Changes in the cytoplasmic and vacuolar pH in intact cells of mung　bean root-tips under high-NaCl stress at different external concentration of Ca^2+^ ions.

中村善行，田中かろ，太田英二，坂田亮

Plant and Cell Physiology (1992) Vol.33 （ No.7 ） 849-858 1992年11月

共著

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高塩濃度環境による植物根の細胞内pHへの影響を調べるため３１Ｐ―ＮＭＲ法を用いてモヤシマメ幼根根端細胞の細胞質と液胞におけるpHをそれぞれ測定した。液胞pHおよび細胞内Na＋ 濃度は塩ストレスにより上昇し，外液のCa２＋の存在によりそれら上昇は軽減される。また塩ストレスのもとでも細胞膜に存在するＨ＋ 輸送性ATPaseが活性化されることにより細胞質pHは変化しないが，液胞pHはＨ＋ 輸送性PPase の不活性化により敏感にアルカリ化することを実験的に示した。

Interstitial carbon-oxygen complex　in near threshold electron irradiated silicon

篠田和典，太田英二

Applied Physics Letters (1992) Vol.61 （ No.22 ） 2691-2693 1992年11月

共著

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200keVのエネルギーを持つ電子で照射されたｎ形SiにおいてＤＬＴＳ法を用いて伝導帯の下0.06eVにある新しい電子トラップを検出した。その欠陥準位のアニール挙動は格子間炭素-格子間酸素複合体であることを示している。この欠陥濃度の電子線照射量依存性を説明しうる簡単な生成モデルを提案した。

Magnetoresistance of spin glass NiMn/Ni thin film

安藤大観，佐藤徹哉，太田英二

J. Magn. Mag. Mater (1992) Vol.113   113-118 1992年08月

共著

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Ni１―ｘ MnＸ /SiO２/Niの磁気抵抗をSiO２層厚，磁場および温度の関数として測定した。磁場中冷却とゼロ磁場冷却における磁気抵抗に相違が現れる温度TfはSiO２層厚が薄くなると上昇すること，これがNiMn薄膜単独の場合より高いことを示した。この結果をスピングラス転移温度TgがSiO２層を通した電導電子の交換によりNiMnとNi膜中の磁気モーメントの間に磁気的相互作用が働くとして説明した。

Stimulation of Extrusion of Protons and H^+^ ATPase Activities with　 the Decline in Pyro-phosphatase activity of the tonoplast in intact mung bean roots under high-NaCl Stress and its relation to external levels of Ca^2+^ ions

中村善行，笠毛邦弘，下里規子，坂田亮，太田英二

Plant and Cell Physiology (1992) Vol.33 （ No.2 ） 139-149 1992年03月

共著

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高塩環境における高等植物根の膜結合性ATPaseおよびPPase 活性と細胞質からのＨ＋ の排出機能に対するCa２＋の効果を実験的に調べ，植物の耐塩性の機能ついて検討した。100mM までのNaCl溶液にさらされたときＨ＋ の排出は次第に多くなり，外液のCa２＋により抑制される。細胞膜と液胞膜からなる小胞を形成することによりＨ＋ 輸送性ATPaseとPPase の機能を調べた。その結果，細胞内Na＋ はH＋PPase を抑制するが細胞膜H＋ ATPaseを活性化し，細胞質pHの調節に寄与していることを示し

Protective Effect of External Ca２^+^ on Elongation and the Intracellular Concentration of K^+^ in Intact Mung Bean Roots under High NaCl Stress

中村善行，太田英二，坂田亮

Plant and Cell Physio- logy (1990) Vol.31 （ No.6 ） 815-821 1990年09月

共著

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植物根に対する塩害の機構を調べるため高濃度NaCl溶液が細胞内Ｋ＋ 濃度と根の伸長に及ぼす効果を調べた。また外液に添加されたCa２＋の効果を論じた。高濃度のNaClを含む外液により根の伸長は阻害され細胞内Ｋ＋ 濃度は減少した。根の伸長速度は外液のCa２＋とNa＋ の濃度比[Ca２＋]/[Na＋]２に依存すること，細胞内Ｋ＋ が10mM以上では伸長を続けることを示し，細胞内Ｋ＋ 濃度を保持することが基本的であり，Ca２＋は細胞内Ｋ＋ の流失を防ぐと結論した。

Effect of double layered SiO_2_- Si_3_ N_4_ films on formation of stacking fault-free region in sillicon

柿下，大谷，太田英二，坂田

Jpn. J. Appl. Phys. (1989) Vol.28 （ No.7 ） 1147-1153 1989年07月

共著

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Si表面近傍における積層欠陥のない領域の形成への表面状態の効果を SiO２/Si３ N４２重膜を表面につけることにより調べた。実験結果はSi /SiO２ 界面が自己格子間原子の消滅源となり，裸の表面は空格子点の発生源でもあることを示している。

ｎ型Si表面近傍における電子トラップの発生

太田英二，柿下，季，佐藤，坂田

表面科学 (1989) Vol.10 （ No.5 ） 320 -325 1989年06月

共著

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ショットキダイオード作製プロセスで表面近傍に発生する電子トラップを研究した。電子トラップの濃度分布からこれらが拡散すること，エッチングの影響を大きく受けることを示した。電子トラップの成因について論じた。

Introduction of defect levels in　resistive-evaporated n-Si Schottky barrier diodes

太田英二，柿下，季，佐藤，坂田

J. Appl. Phys. (1989) Vol.65 （ No.10 ） 3928 -3932 1989年05月

共著

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抵抗加熱蒸着によって形成されたｎ型ショットキバリアダイオード中の欠陥準位をＤＬＴＳ法によって調べた。３種の電子トラップが観測され，その濃度はバルク内部に向かって指数関数的に減少する。欠陥の濃度はエッチングプロセス，とくにエッチング厚さ，エッチング速度に依存することを明らかにした。

Iron-related deep levels in n-type silicon

柿下，川上，鈴木，太田英二，坂田

J. Appl. Phys. (1989) Vol.65 （ No.10 ） 3923 -3927 1989年05月

共著

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鉄ドープｎ型Si中の深い準位をＤＬＴＳ方を用いて研究した。３種の深い準位が観測され室温においてさえそれらの濃度は変化した。実験結果からこれらの深い準位の起源を論じた。

Analysis of spin freezing process in cr_0.67_Mn_0.33_Ge based on perpendicular and paralell ac susceptibilities

根本，佐藤，太田英二，坂田

J.Magn. Magn. Mater　 (1989) Vol.78 （ No.1 ） 42-50 1989年02月

共著

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弱い直流磁場の下でCr０.６７Mn０.３３Geの交流磁化率を測定した。低温でスピン凍結が観測され，その磁気的異方性は他のスピングラス系より温度とともに大きく変化する。スピンクラスタリングによる異方性がCr０.６７Mn０.３３Geのスピングラス凍結に重要な役割を果たすことを示した。