総説・解説等 - 内田　裕之

静脈瘤を形成したバスキュラーアクセスに対するステント留置の有効性

椛島 成利, 田中 潔, 田中 弘, 内田 裕之, 田村 雅仁, 嶺 博之, 長谷川 治, 中島 康秀

日本透析医学会雑誌 （(一社)日本透析医学会）  39 （ Suppl.1 ） 642 - 642 2006年05月

ISSN  1340-3451

脳スライス培養系でのNMDA誘発MCP-1産生誘導におけるMEK-ERK系の関与

片山 貴博, 内田 裕之, 坂口 絵美, 南 雅文

日本薬学会年会要旨集 （(公社)日本薬学会）  126年会 （ 3 ） 132 - 132 2006年03月

ISSN  0918-9823

【治療抵抗性,治療不耐性症例への対応】

内田 裕之, 渡邊 衡一郎

臨床精神薬理 （(株)星和書店）  8 （ 4 ） 425 - 430 2005年04月

ISSN  1343-3474

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様々な向精神薬が新たに開発され,その作用・副作用の両面において,その恩恵を蒙る患者がいる一方で,依然,治療に十分な反応を示さない"治療抵抗性"が多く存在する.精神科における二大疾患と言える統合失調症とうつ病の治療抵抗性の概念を概観すると,薬物療法への反応性に終始していることが多く,これは定義の単純化という側面があると同時に,我々の治療態度を反映しているものかもしれない.薬物療法は患者の自己治癒能力を賦活する一助になるという観点から,薬物療法のみに固執するのではなく,休養をとらせつつ,精神療法・作業療法・デイケアなど様々な治療を組み合わせることでその効果を十分に発揮させる必要がある.しかし,このような努力にもかかわらず,"治療抵抗性"にとどまる患者が間違いなく存在し,こうした患者こそ真の治療抵抗性と呼ぶべきかもしれない(著者抄録)

幻聴に対して認知行動療法が奏効した初回エピソード精神病の1例

富田 悠介, 根本 隆洋, 高畑 圭輔, 内田 裕之, 水野 雅文, 鹿島 晴雄

精神神経学雑誌 （(公社)日本精神神経学会）  107 （ 4 ） 403 - 403 2005年04月

ISSN  0033-2658

抗うつ薬の新しい副作用自記式評価尺度

菊地 俊暁, 渡邊 衡一郎, 竹内 啓善, 冨田 真幸, 冨田 敦子, 内田 裕之, 鈴木 健文, 角田 健一, 高野 晴成, 田辺 英, 稲垣 中, 中谷 真樹, 佐藤 忠彦, 八木 剛平, 鹿島 晴雄

精神神経学雑誌 （(公社)日本精神神経学会）  106 （ 11 ） 1466 - 1466 2004年11月

ISSN  0033-2658

種々の抗リウマチ薬のTh1およびTh2免疫反応に与える影響とコラーゲン関節炎抑制作用との関係

八巻 耕也, Li Xiaojuan, 内田 裕之, 吉野 伸

日本薬理学雑誌 （(公社)日本薬理学会）  124 （ 2 ） 28P - 28P 2004年08月

ISSN  0015-5691

【精神障害の見方と治療姿勢　専門家のメッセージ】薬物療法における精神障害の見方と治療姿勢

内田 裕之, 渡邊 衡一郎, 八木 剛平

精神科 （(有)科学評論社）  4 （ 6 ） 359 - 363 2004年06月

ISSN  1347-4790

【治療抵抗性分裂病(統合失調症)への対処】「治療抵抗性」概念の諸問題

八木 剛平, 稲垣 中, 内田 裕之, 渡邊 衡一郎

Schizophrenia Frontier （(株)メディカルレビュー社）  4 （ 4 ） 215 - 219 2003年11月

ISSN  1345-8639

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「治療抵抗性」統合失調症(TRS)は,現行治療で回復が望めない重症慢性例に対する「烙印」としてではなく,新しい治療法による「回復の可能性」を前提としてのみ使用されるべき用語である.近年のTRSは新世代の治療薬への期待を反映して,もっぱら「薬物抵抗性」統合失調症(DRS)を意味するようになった.しかし現在の我が国では心理社会的要因の軽視と抗精神病薬療法への偏重が「医原性」DRSを産出している疑いがある.そこで,TRSがDRSと混同されつつある現状を批判しつつ,今後の治療研究に向けて日本版TRS評定基準の作成を提言した

抗精神病薬の減量に伴う知覚変容発作の変化

内田 裕之, 鈴木 健文, 八木 剛平, 鹿島 晴雄

精神神経学雑誌 （(公社)日本精神神経学会）  105 （ 11 ） 1309 - 1309 2003年11月

ISSN  0033-2658

【これだけは知っておきたい　エンパワメント　当事者が力を発揮するのをどう援助するか】援助技術　統合失調症の薬物療法

内田 裕之

精神科臨床サービス （(株)星和書店）  3 （ 4 ） 449 - 454 2003年10月

ISSN  1883-0463

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薬物療法は,不適切な使用により症状の改善の妨げになることもあり,副作用を慎重に観察する必要がある.又,薬物療法のみに固執するのではなく,精神療法・作業療法・デイケアなど様々な治療を組み合わせることで,薬物の本来の効果を十分に発揮させ,患者の自己治癒能力を賦活するように心掛ける必要である.そこで,抗精神病薬を中心にその歴史を概観し,現在統合失調症の治療に用いられている薬物を紹介した.そして,薬物療法を行う際の注意点に触れ,現在我が国が抱えている薬物療法における問題点について述べた

【多剤併用療法を考える　新世代薬剤の登場を受けて】抗精神病薬多剤併用療法に対する減量・減薬の試み　対応ガイドライン

鈴木 健文, 内田 裕之, 渡邊 衡一郎, 八木 剛平

精神科治療学 （(株)星和書店）  18 （ 8 ） 899 - 906 2003年08月

ISSN  0912-1862

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統合失調症の治療は薬物療法が第一選択となるが,効果不十分である場合の対応は治療者によりまちまちである.こうした際,欧米のガイドラインでは増薬し,無効又は副作用が著明な時には変薬が推奨されている.理論的には,併用する代わりに増量すればいいのではないか,という考え方もあるが,我が国においては多剤併用大量療法に至ることが少なくない.そこで,使用する以上,薬物療法の最適化が必須であるということを前提に,抗精神病薬を減量したり,処方を単純化することが良好な結果をもたらすことがあるという事実に注目し,多剤併用大量療法への対応ガイドラインについて述べた

マウスコラーゲン関節炎に対するホスホジエステラーゼIV阻害薬rolipramの効果

八巻 耕也, 内田 裕之, 吉野 伸

日本薬理学雑誌 （(公社)日本薬理学会）  122 （ 2 ） 8P - 8P 2003年08月

ISSN  0015-5691

精神科薬物療法におけるエビデンスの意義と限界

内田 裕之, 渡邊 衡一郎, 八木 剛平

臨床精神薬理 （(株)星和書店）  6 （ 8 ） 983 - 989 2003年08月

ISSN  1343-3474

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Evidenceを重視する治療の流れは1980年代から加速化し,精神科治療もその例外ではなくなっている.19世紀以前,evidenceは経験論が僅かに修飾されたものに過ぎなかったが,近代自然科学勃興以降,客観性がより重視されるようになり,evidenceもより客観的な統計学的な処理を受けたものを指すようになった.この流れは臨床疫学の発展により確固たるものとなり,evidenceは現代の医学において欠かせないものとなっている.医者も科学者である以上evidenceに十分基づいて診療すべきである.しかし,evidenceにはそれ自体に内在する短所があり,更にそれを扱う人間の恣意性によってその解釈が歪められることもある

精神分裂病の治療及びリハビリテーションのガイドライン作成とその実証的研究　非定型抗精神病薬の普及度と適応に関する研究

冨田 真幸, 渡邊 衡一郎, 菊地 俊暁, 竹内 啓善, 島内 智子, 岸本 泰士郎, 野村 健介, 中川 敦夫, 山澤 涼子, 内田 裕之, 鈴木 健文, 野崎 昭子, 冨田 敦子, 船山 道隆, 高野 晴成, 稲垣 中, 岩下 覚, 八木 剛平, 鹿島 晴雄

厚生労働省精神・神経疾患研究委託費研究報告集 （国立精神・神経センター）  平成14年度   46 - 46 2003年06月

Lipopolysaccharide(LPS)の経口トレランスに与える影響

八巻 耕也, 原田 芳樹, 内田 裕之, 森 洋樹, 吉野 伸

日本薬学会年会要旨集 （(公社)日本薬学会）  123年会 （ 3 ） 164 - 164 2003年03月

ISSN  0918-9823

非ステロイド性及びステロイド性抗炎症薬のTh1/Th2バランスに与える影響

内田 裕之, 八巻 耕也, 原田 芳樹, 森 洋樹, 吉野 伸

日本薬学会年会要旨集 （(公社)日本薬学会）  123年会 （ 3 ） 164 - 164 2003年03月

ISSN  0918-9823

治療抵抗性概念を軸としたclozapineの歴史的意義

内田 裕之, 渡邊 衡一郎, 八木 剛平

臨床精神薬理 （(株)星和書店）  6 （ 1 ） 3 - 9 2003年01月

ISSN  1343-3474

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Clozapineは,それまで医師が症状改善の希望を失っていたような治療抵抗性分裂病に対して積極的な薬物治療を促した.又,clozapineは治療抵抗性分裂病に対するその効果が報告される前から,抗精神病薬の研究に多大な貢献している.ドパミンを中心とする単一薬理主義の修正,錐体外路症状が抗精神病効果の必要条件ではないことを周知させた役割,「非定型」抗精神病薬の概念の創出などである.しかし,clozapineの基礎的・臨床的研究は未だ十分ではなく,この薬剤を更に研究することにより,治療抵抗性分裂病及び抗精神病効果のメカニズムに関するヒントを得るであろう

【これが薬を減らす道】医師からの情報発信　多剤併用大量療法の弊害,そして減量・単剤化の試みを解説します

内田 裕之

精神看護 （(株)医学書院）  5 （ 5 ） 27 - 33 2002年09月

ISSN  1343-2761

【臨床医のための新薬の知識2002】薬事・食品衛生審議会 薬事分科会審議・報告品目　抗精神病薬　オランザピン(olanzapine)　ジプレキサ錠2.5・5・10mg

内田 裕之, 八木 剛平

臨床と薬物治療 （エルゼビア・ジャパン(株)）  21 （ 4 ） 314 - 315 2002年04月

ISSN  0913-7505

米国ロチェスター大学における急性精神病に対する救急薬物療法事情

内田 裕之, 渡邊 衡一郎

精神科治療学 （(株)星和書店）  17 （ 3 ） 367 - 370 2002年03月

ISSN  0912-1862

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近年欧米では,精神分裂病の急性期治療においてlorazepam等のベンゾジアゼピンを使用するという報告が多い.しかし,そうした報告はあくまでも研究報告であり,臨床でどのように効果を発揮するのか,という具体的な報告は皆無であるため,多くの日本の精神科医はその有効性に懐疑的である.今回著者等はニューヨーク州ロチェスター大学精神科を視察する機会を得た.当施設におけるlorazepamの使用実態に多少の考察を加えてここに報告した