研究発表 - 松田　隆美

15世紀イングランドにおける教訓的’miscellany’写本の特性

松田 隆美

日本中世英語英文学会第21回研究発表会　シンポジウム「チョーサーとその周辺－写本アンソロジーからSammelbände」 （筑波大学） , 

2005年12月

, 

口頭発表（一般）, 日本中世英語英文学会

XMLによるdigital edition構想－「文化的実践としての書物」のデジタル化に向けて

松田 隆美 馬場 幸栄

シンポジウム「HUMIプロジェクトにおける貴重書デジタル化研究の今日」 （駒澤大学） , 

2004年06月

, 

口頭発表（一般）, 日本中世英語英文学会東支部第20回研究発表会

Sir Gawain and the Green Knightと『聖パトリックの煉獄』

松田 隆美

日本英文学会第７６回全国大会 （大阪大学） , 

2004年05月

, 

口頭発表（一般）, 日本英文学会

『マンデヴィルの旅』と近代旅行記の起源」

松田 隆美

慶應義塾藝文学会シンポジウム「Wish you were here! －　ヨーロッパ文学と旅」（司会及び講師） （慶應義塾大学） , 

2003年12月

, 

口頭発表（一般）, 慶應義塾藝文学会

テクストとイメージのレイヤーを重ねる－ME宗教文学アンソロジーにおけるイメージの機能

日本英文学会第74回大会シンポジウム「空間を読む－中世英文学と書物」, 

2002年05月

A Pictorial Compendium in BL MS Additional 37049

The 6th International Conference on the Theory and Practice of Translation in the Middle Ages, 

2001年07月

　概要を見る

１５世紀の宗教文学アンソロジーであるAddit. 37049写本に含まれる１つの挿絵が、その写本全体の主題を要約するような役割を果たしていることを論じた。

The Summoner’s Prologue and the Tradition of the Vision of the Afterlife

Chaucer 2000 Symposium in Tokyo, 

2000年11月

　概要を見る

『カンタベリ物語』のSummoner's Prologueについて、それが中世の死後世界訪問譚を具体的に模倣していることを指摘し、この話をジャンルに対する実験と位置づけた。

中世ラテン語のcompilatioと宗教文学

日本中世英語英文学会第15回全国大会シンポジウム「中世文化のラテン的基底を巡って」, 

1999年12月

　概要を見る

中世のcompilatioの概念が、11-12世紀の修道院の説教用資料集のみならず、チョーサーなど１４世紀の世俗作家の作品の構造に影響していることを具体的に示した。

The Digitization of the Incunabula Edition of Vincent de Beauvais's Speculum maius: an Interim Report

session “The HUMI Project: Digital Archiving for the Humanities”, International Medieval Congress, July 1998, 

1998年07月

　概要を見る

Vincent de Beauvaisの百科全書(Speculum maius)のデジタル化について、それまでの成果と今後の課題を、具体的な研究への寄与の観点から論じた。

マインツ － スビアコ － ヴェネチア－１５世紀イタリアの書物生産

第２２回地中海学会大会シンポジウム「地中海と書物」, 

1998年06月

　概要を見る

１５世紀から16世紀初頭のイタリアにおける書物の機能と流通の変化を、そのページレイアウトの変化を分析することで論じた。

Digitising Early Editions of Medieval ‘compendia’ as a Contribution to Medieval Studies

session “Digital Conversion: the Humanities Media Interface (HUMI) Project”, International Medieval Congress, July 1997, 

1997年07月

　概要を見る

中世から近代初期にかけて制作された巨大な百科全書的書物が、デジタル化の対象として重要であることに意義を論じた。

中世研究とデジタル書誌学

日本中世英語英文学会東支部第13回研究発表会特別セッション「HUMIプロジェクト－デジタル書物学へ向けて」, 

1997年06月

　概要を見る

中世写本や初期印刷本のデジタル化が、デジタル画像のネットワーク公開、手書き文字のＯＣＲの可能性などにより、どのように中世研究に寄与できるかを論じた。

死後世界からの報告－中世後期のヴィジョンと亡霊譚

日本英文学会第６９回大会シンポジウム　「中世、ルネサンスにおける死の諸相」, 

1997年05月

　概要を見る

中世後期の死後世界の訪問譚に登場する中世人の亡霊に関する記述を分析し、中世後期の死後世界認識を論じた。

知の遺産としてのデータベース

情報処理学会　情報学基礎研究報告会パネル「慶應義塾大学HUMIプロジェクトのデジタル・リサーチ・ライブラリー構想」, 

1997年05月

　概要を見る

書物をめぐる書誌学的、文化史的情報をデータベース化するに際しての留意点と、それが共同研究にとって持つ意義について論じた。

算出される煉獄の時 － 救済をめぐる民間信仰

日本中世英語英文学会第12回全国大会シンポジウム「民間信仰の伝承と展開 － 中世と中世復興」, 

1996年12月

　概要を見る

中世後期のdevotional lyricや巡礼の手引きなどに登場する免償(indulgentia)に関するテクストの分析を中心に、煉獄をめぐる現実的な死生観を論じた。

The Reception and Influence of ps.-Bernardine Meditationes Piissimae in Middle English

The 5th International Conference on the Theory and Practice of Translation in the Middle Ages, 

1996年07月

　概要を見る

１２世紀の擬ベルナルドゥスの瞑想が、中世英語の様々なテクストにおいて、パラフレーズ、抜粋、引用、言及されている例を分析し、翻訳を通じて元来の修道院的な内容が簡略化されて、より広範な教訓文学へと変容してゆく過程を論じた。

マグダラのマリアとグリゼルダの系譜

中世英語英文学会第８回全国大会シンポジウム「美徳劇における中世的伝統と展開」, 

1992年12月

　概要を見る

チューダー朝の美徳劇を中心に中世後期から１６世紀にかけて、しばしば演劇の主題となっている、マグダラのマリアとグリセルダの美徳談について、それぞれの作品の構造上の違いを論じた。

『カンタベリー物語』とprudence

日本中世英語英文学会第５回全国大会, 

1989年12月

　概要を見る

『カンタベリ物語』においては、Tale of Melibeeをはじめとして、prudenceが中心主題となっている話が複数あることを、prudenceの概念の中世的意味との関連で論じた。

ＭＥ宗教抒情詩のテクストとコンテクスト

日本中世英語英文学会第４回全国大会シンポジウム「中世文学の受容と読者」, 

1988年12月

　概要を見る

14-15世紀の英語の抒情詩について、それらが含まれる写本の文脈を分析し、抒情詩が持つジャンルとしての柔軟性を論じた。

Chaucer and the Changing Attitudes toward Death and the Afterlife

New Chaucer Society, 6th International Congress, 

1988年08月

　概要を見る

『カンタベリ物語』中のPardoner's Taleなどに見られる現世的な死生観を、同時代の煉獄の概念との関わりで論じた。