論文 - 椎木　一夫

Possibility of ferromagnetic bcc Ruthenium

Mitsuru Kobayashi, Tadashi Kai, Noriyuki Takano and Kazuo Shiiki

J. Phys. Condensed matter 7   1835 1995年

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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体心立方格子のルテニウムは準安定で、2％程度歪んだ状態では自発磁化を持つことをバンド計算の結果明らかにした。適当な格子定数を持つ基板上に
ルテニウム薄膜をエピタキシャル成長させれば、新しい強磁性薄膜が得られる可能性があることを示した。

Numerical Analysis of the Magnetization in Soft Adjacent 　 Layer Biased Magnetoresistive 　 Sensors

Kazuo Shiiki and Yu Mitsui

Journal of Applied Physics 75   7993-7997 1994年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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磁気抵抗効果を利用した信号再生用磁気ヘッドは高出力で，磁気記録の高密度化に必須と考えられているが，バルクハウゼンノイズを発生するなどの問題を有している。バルクハウゼンノイズは磁気抵抗効果磁性膜の磁化状態が不安定なために生じるとされているが詳細は不明である。そこで複数の磁性体からなる磁気ヘッドのモデルに対し，磁性膜の磁化状態を動的にシミュレーション可能な計算方法を提案し，これを用いて磁気ヘッドの動作条件を調べた。その結果定常的な磁化状態はよく再現できることが分かったが，ノイズの解析は今後の課題である。

Analysis of Magnetization 　 Structure by Calculating 　 Magnetostatic Energy for 　 Multilayered Film

Kazuo Shiiki, Yu Mitsui and Shinji Takayanagi

Solid State Communications 91   167-170 1994年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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これまでの実験の結果，磁性膜の透磁率を高めるには磁性膜を非磁性薄膜で分離し多層構造とすることが有効と分かっている。これは多層膜の磁区構造が磁化過程の進行に有利なためである。本研究では多層膜について静磁エネルギーを正確に計算した結果，通常多層膜の磁区構造は静磁エネルギーを下げるようにできているが，実際には静磁エネルギーが高い準安定状態も取りうることが分かった。このような準安定状態を取らないようにするには，非磁性層厚みの選択など多層膜構造制御の必要がある。

薄膜磁気ヘッドの高周波特性

椎木一夫, 高野公史

日本応用磁気学会誌 17巻 （ S2 ） 58 (5ペ-ジ) 1993年10月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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情報化時代の進展にともない，磁気記録の高密 度化がますます要求されている。しかしこれま で情報の高速書き込み，読み出しという観点からは余り研究が行われてこなかった。本論文では高速書き込みを達成するための磁気ヘッドについて，等価磁気回路法を用いて検討を行った。現在使われている薄膜磁気ヘッドにおいては磁気コア部に発生する渦電流損失が大きく，数十ＭＨｚ以上の周波数帯域では使用できなくなる可能性が大である。高周波数特性を改善するには磁気コア磁性体の高周波透磁率を高める必要がある。従来言われているようなバックコンタクト部の影響は予想以上に小さいことが分かった。

Analysis of Magnetic Response in 　 Thin-Film Heads by Simulation

椎木一夫, 由比藤勇，佐々木忍

Journal of Applied Physics 73   2555 1993年03月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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有限要素法を用いて薄膜磁気ヘッドが発生する磁界を計算し、記録媒体の磁化過程を解析した。

First-principles calculations of total energy for Cu-Pd disordered alloys

Noriyuki Takano, Eiji Oki, Fukunaga Terasaki and Mitsuru Fukuchi

J. Phys. Condens. Matter 5   5553 1993年

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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Cu-Pd不規則合金の安定性について第一原理計算によって調べた

Dynamic Field Distributions of Thin Film Inductive Heads

高野公史，佐々木忍，品田博之，椎木一夫，杉田愃

IEEE Transactions on Magnetics 28 （ 5 ） 2106-2108 1992年09月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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マイクロ磁界評価装置を用いて、現状で使われている薄膜磁気ヘッドの磁界分布を評価した。周波数が高くなるにつれて、磁界分布がブロードになり、高密度記録ができなくなることが分かった。

Time-resolved Measurement of Micro-magnetic Field by Stroboscopic Electron Beam Tomography

品田博之，鈴木寛，佐々木忍，戸所秀夫，高野公史，椎木一夫

IEEE Transactions on Magnetics 28 （ 5 ） 3117〜3121 (5ペ-ジ) 1992年09月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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マイクロ磁界評価装置においてストロボ技術を用い、高周波磁界と電子線を同期させ、磁気ヘッドに流す記録電流とそれに対応した発生磁界を対応させて、各時間の磁界分布を求められるようにした。

180°Wall Movement Thin Film Closure Domain Structure in a High-Frequency Field

濱川佳弘，由比藤勇，佐々木忍，椎木一夫

Journal of Applied Physics 72 （ 4 ） 2444〜2447 (4ペ-ジ) 1992年08月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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マイクロ・カー効果顕微鏡を用いて、薄膜の還流磁区にできる180度磁壁の高周波磁化過程を調べた。

Dynamic Micromagnetic Field Measurement by Stroboscopic Electron Beam Tomography

品田博之，福原悟，清藤重光，戸所秀夫， 大友茂一，高野公史，椎木一夫

IEEE Transactions on Magnetics 28 （ 2 ） 1017〜1023 1992年03月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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磁気ヘッド が微小空間に発生する高周波磁界を評価する方法（マイクロ磁界評価装置）を開発した。磁気ヘッドの磁極近傍に通過させた電子線の曲がり量を全方向から測定し、CT技術を用いて空間の磁界分布を再構成する。ストロボ法によって高周波磁界を評価できる。

A Study on the Field Distribution of Thin-Film Heads

高野公史，品田博之，清藤重光，福原悟，戸所秀夫， 椎木一夫

IEEE Transactions on Magnetics 28 （ 2 ） 1024〜1030 1992年03月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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マイクロ磁界評価装置を用いて、高飽和磁束密度CoNbZr非晶質合金と従来のパーマロイを用いた薄膜磁気ヘッドについて磁界分布を評価した。パーマロイ磁気ヘッドでは、高い磁界を発生させるために磁極の厚みを厚くする必要があり、渦電流が大きくなって高周波では十分な磁界が発生できない。高飽和磁束密度材料を磁極に用いた場合、磁極が薄くても高磁界が発生可能である。非晶質合金では非抵抗が大きいことと磁極厚みが薄いために渦電流損失が小さく、高周波においても高磁界が発生できるので、高周波磁気記録が可能である

Submicron-Trackwidth Inductive/MR Composite Head

高野公史，福岡弘継，鈴木幹夫，椎木一夫， 北田正弘

IEEE Transactions on Magnetics 27 （ 6 ） 4678〜4683 1991年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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サブミクロンのトラック幅を有する、誘導記録／MR再生複合磁気ヘッドを試作し、これによって磁気記録密度を大幅に向上できる見通しを得て、次世代ハードディスクの基本技術を構築した。

Domain Structures Simulation of Soft Magnetic Film in High- Frequency Field

石川千明，椎木一夫，品川公史

Journal of the Magnetics Society of Japan S2   179〜184 (6ペ-ジ) 1991年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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軟磁性薄膜にできる磁区構造についてシミュレーションを行い、高周波磁界によって生じる磁壁移動と磁化回転を解析した。

リフトオフ法による高アスペクト比・微細Ｃｕパターンの形成

由比藤勇，森脇英稔，椎木一夫，山田宏治

電子情報通信学会論文誌 74 （ ３ ） 170 〜177・ (8ペ-ジ) 1991年03月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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高アスペクト比・微細Ｃｕパターンのリフトオフ法による形成方法について述べている。

走査型力－効果顕微鏡による高周波磁化評価

由比藤勇，濱川佳弘，佐々木忍，椎木一夫

電子情報通信学会磁気記録研究会 MR90 （ 63 ） 1 〜8 (8ペ-ジ) 1991年03月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

Anomalous Magnetization Vibration in Co-based Amorphous Strip Films at High Frquency

濱川佳弘, 由比藤勇，佐々木忍，椎木一夫

Journal of Applied Physics 69 （ 4 ） 2444〜2447 (4ペ-ジ) 1991年02月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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マイクロ・カー効果顕微鏡を用いて非晶質合金薄膜に高周波磁界を加えたあと磁壁が異常に振動することが分かった。これが磁気ヘッドの信号再生時に雑音になることを発見した。

Head Field Intensity Effect on Magnetization of Sputtered Longitudinal Media

高野公史，椎木一夫

IEEE Transactions on Magnetics 26 （ 5 ） 2920〜2924 1990年09月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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記録磁気ヘッドが発生する磁界強度の、面内記録スパッタ媒体の記録磁化に及ぼす影響を調べた。

狭トラックＭＲヘッドの基礎検討

小山直樹，由比藤勇，椎木一夫，北田正弘

電子情報通信学会技術研究報告 MR90 （ 23 ） 15〜20 (6ペ-ジ) 1990年07月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

Simulation of Domain Structure for Magnetic Thin Film in an Applied Field

坂千明，椎木一夫，品川公成

Journal of Applied Physics 68 （ 1 ） 263 〜268 (6ペ-ジ) 1990年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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磁性薄膜の磁区構造が外部磁界によってどのように変化するか、シミュレーションによって調べた。

単磁極型薄膜磁気ヘッドの高周波磁化状態

濱川佳弘，由比藤勇，佐々木忍，椎木一夫

電子情報通信学会技術研究報告 MR90 （ 2 ） 9 〜15 (7ペ-ジ) 1990年05月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著