Papers - Matsuda, Takami

Emblem Books in Some Seventeenth-Century ‘Vanitas’ Still-Life Paintings

Colloquia (慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻） 20   73-79 1999

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１７世紀の「ヴァニタス画」の中に描かれている書物には、具体的に題名が特定できるように描き込まれているものがある。そうした三冊のエンブレム・ブックについて、それらが絵画のなかでいかなる機能を果たしているかを論じた。

The Reception and Influence of ps.-Bernardine Meditationes Piissimae in Middle English

The Medieval Translator 6, ed. By Roger Ellis, Rene Tixier, and Bernd Weitemeier (Turnhout: Brepols) 6   285-305 1998

Single Work, Accepted

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１２世紀の擬ベルナルドゥスの瞑想が、中世英語の様々なテクストにおいて、パラフレーズ、抜粋、引用、言及されている例を網羅的に挙げて、翻訳を通じて、元来修道院的背景を持ったテクストがより広範な教訓文学として受容され、変容してゆく過程を論じた。

レビヤタンと地獄の口－Moby-Dickへの中世的マルジナリア

藝文研究（慶應義塾大学藝文学会） 75   159-70 1998

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中世から近代初期にかけての鯨の表象について、その地獄の口としてのイメージを中心に、文学テクストと挿絵を資料として論じた。

最近の「煉獄」研究

MATSUDA TAKAMI

日本中世英語英文学会会報 (MES Japan News) (日本中世英語英文学会)   ( 23 ) 2-3 1998

Research paper (other academic), Single Work

『薔薇の名前』のコスモロジー －中世ヨーロッパの情報検索と「世界という書物」

『ドキュメントの時代』 (富士ゼロックス)     57-62 1997.10

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ヨーロッパ中世の図書館における検索システムを紹介し、中世人の情報整理と収集の観念を論じた。

The HUMI Project and Vincent de Beauvais

MATSUDA TAKAMI

The Vincet de Beauvais Newsletter  ( 22 ) 8 1997

Research paper (other academic), Single Work

Griselda and her Virtues

藝文研究（慶應義塾大学藝文学会） 73   27-47 1997

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ボッカッチョから１６世紀イギリスの韻文劇に至るまでの、イタリア、フランス、イギリスでのグリセルダの話を、主題とされている美徳の性質という点から、網羅的に比較検討した。

William DugdaleとMonasticon Anglicanum － 17世紀イングランドのantiquary

復刻版　イングランド修道院史 (Monasticon Anglicanum)解説　（本の友社）    1-11 1997

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Monasticon Anglicanumの編者のWilliam Dugdaleの仕事を１７世紀の中世研究の文脈で論じるとともに、この著作の諸版の特徴を比較検討した。

A Note on Chaucer’s Purgatory

Text and Language: Beowulf, Chaucer and Related Works, ed. By Shunichi Noguchi (Tokyo: The Centre for Medieval English Studies) 1   35-43 1996

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主にチョーサーの「騎士の話」を対象として、死後世界への具体的言及がないこの話において、煉獄がどのように比喩的として使用されているかを論じた。

チョーサーの「騎士の話」と死後の世界

藝文研究（慶應義塾大学藝文学会） 71   184-96 1996

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チョーサーが「騎士の話」においてボッカッチョの原作に対して行った改変を分析し、古典を舞台とした作品にふさわしい、非キリスト教的世界観を構築しようとしていく課程を具体的に示した。

Ｊ．Ｒ．Ｒ．トールキン「密かなる悪徳」

MATSUDA TAKAMI

『ユリイカ』 (青土社)  24 ( 7 ) 136-55 1992.07

Research paper (scientific journal), Single Work

The Presence of Purgatory in Two Debates in BL MS Addit. 37049

Chaucer to Shakespeare: Essays in Honour of Shinsuke Ando, ed. By Toshiyuki Takamiya and Richard Beadle (Cambridge: D.S. Brewer)    99-110 1992

Single Work

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BL Addit. 37049写本に見いだされる「霊魂と肉体の対話編」に属する２作品について、それらが前提としている死生観が、煉獄の存在を前提としたものであることを指摘した。

Death, Prudence, and Chaucer's Pardoner's Tale

Journal of English and Germanic Philology 91   313-24 1992

Single Work, Accepted

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チョーサーのPardoner's Taleについて、話とプロローグの前提となっている免償のメカニズムを分析し、この話がexemplumとして重層的に機能していることを指摘した。

クリストファー・ブルック 『中世社会の構造』

(法政大学出版局)   1990.09

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Christopher Brooke, The Structure of Medieval Societyの翻訳。Xv+154+xiv頁

チョーサーの「メリベウスの話」

藝文研究（慶應義塾大学藝文学会） 58   243-56 1990

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チョーサーのTale of Melibeeの中心主題であるprudentiaについて、その中世的な意味の変容を論じ、この話が教訓的florilegiumのジャンルとしての限界を問題としたものであることを指摘した。

１２世紀ラテン語散文 Meditationes Piissimae（訳・解説）下

慶應義塾大学日吉紀要－言語・文化・コミュニケーション 5   1-26 1989

Research paper (bulletin of university, research institution), Single Work

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中世後期を通じて広く知られていた擬ベルナルドゥスの黙想について、初めての日本語訳を完成するとともに、この作品の同時代の文学への影響について論じた。

Death and Transience in the Vernon Refrain Series

English Studies 70   193-205 1989

Single Work, Accepted

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14世紀の宗教抒情詩(Vernon Refrain Series)に反映される死生観を論じ、特に同写本に登場する聖書の知恵文学からの引用との関連を指摘した。

羊飼い劇の図像－ナラティヴとディヴォーション

慶應義塾大学日吉紀要－英語英米文学（慶應義塾大学） 9   66-87 1988

Research paper (bulletin of university, research institution)

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中世イギリスの「羊飼い劇」に登場する羊飼いの贈り物の図像を、同時代の教会美術の例と比較して、詳細に分析した。

１２世紀ラテン語散文 Meditationes Piissimae（訳・解説）上

慶應義塾大学日吉紀要－言語・文化・コミュニケーション 3   72-86 1987

Research paper (bulletin of university, research institution), Single Work

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中世後期を通じて広く知られていた擬ベルナルドゥスの黙想について、初めての日本語訳を完成するとともに、この作品の輪郭について解説した。

The Twelve Ages of Man

慶應義塾大学日吉紀要－英語英米文学（慶應義塾大学） 4   1-23 1986

Research paper (bulletin of university, research institution), Single Work

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中世を通じて広く見られるモチーフ、「人生の１２時期」には、説教的教訓を含むものと、原生的な処世訓を提唱するものとがあることを、具体例の分析を通じて指摘し、未刊行の資料について転写、解説をおこなった。