著書 - 鷲見　洋一

妻への恋文

アレクサンドル・ジャルダン　翻訳　鷲見　洋一, 新潮社, 1993年,  ページ数： 218

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愛称ゼーブル(縞馬、おかしな奴)の仕事は公証人。高校の数学の教師のカミーユと結婚して15年、13歳の息子と7歳の娘の父親である。彼は最愛の妻と可愛い子供たちに囲まれて愉快な人生を送ってきた。しかし妻と出会った時のあの愛の刺激を求めていたゼーブルは、愛の倦怠に耐えられなかった。そして、匿名でラヴレターを妻へ送り続けたが。フランスの気鋭が描く永遠の夫の逆転劇。

La Révolution francaise et la littérature. Colloque international du bicentenaire 1789

présenté par Hisayasu Nakagawa, Presses Universitaires de Kyoto, 1992年

担当範囲: Les jounées d'octobre dans le fonds Bernstein,  担当ページ： 120-165

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共同研究で進めてきた、１７８９年１０月のいわゆる「ヴェルサイユ行進」と呼ばれる大事件に関する新聞報道の読解を、初めて共同研究の形で発表したもの。これまで様々な個人論文の形で刊行してきた考察を、総合的に一本化し、全体を９つのパートに分けて、一人が３パートずつの分担執筆とした。「下層民への対応」、「王への恭順」、「代表制の問題」、「混乱と秩序回復」などが主たるテーマである。(被引用数2）

モーツアルト 全4巻

共同監修者：海老沢敏、柴田南雄、佐々木健一、鷲見洋一, 岩波書店, 1991年

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モーツアルト没後２００年を記念して刊行された講座。類書にない構成が特徴で、４巻立て、各巻４部から成る。第１巻：「人間モーツアルト」、第２巻：「歴史の中のモーツアルト」、第３巻：「モーツアルトの音と言葉」、第４巻「現代文化に生きるモーツアルト」。各巻の構成は「出会い」→「探求」→「拡散」→「超越」の配列になる。従って講座全体は全部で１６のユニットから構成され、縦横に結ばれ合う一つの強固な小宇宙を作り上げているのである。音楽学者のほかに、各界の専門家を動員して、モーツアルトの音楽世界にふさわしい、横断的な論文集を目指している。

さよなら少年　

アレクサンドル・ジャルダン　翻訳　鷲見　洋一, 新潮社 , 1990年03月,  ページ数： 189

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もし、モリエールやモーツアルトがぼくのなかにいるとしたら、学校に殺されてしまう!16歳のある日、ぼくは寄宿舎を脱走、首尾よく戻ったパリで恋に落ちる。彼女は夫のいる女性。初めてのメイク・ラブ、彼女の腕の中で眠る日々。でももちろん彼女の夫も、パパも黙っているわけはない…。ヌーヴォー・ヌーヴォー・ロマンの少年の物語。

ワグラムの戦い　

ジル・ラプージュ　翻訳　鷲見　洋一, 新潮社, 1989年,  ページ数： 385

Diderot et le XVIIIe siècle en Europe et au Japon. (Colloque franco-japonais de Kyoto ― 19～23 novembre 1984)

Actes recueillis par Hisayasu Nakagawa, Centre Kawai pour la culture et la pédagogie, Nagoya, 1988年

担当範囲: Pour une nouvelle lecture du Neveu de Rameau,  担当ページ： 47-55

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京都でディドロ没後２００年を記念して開催された国際研究集会での発表原稿を活字にしたもの。これまでの『ラモーの甥』研究の集大成で、どちらかといえば対話者の「彼」と「私」とに振り分けられて論じられがちだった思想や主題が、実はテクストの展開という具体レヴェルでは、対話者同士がお互いの言葉を模倣しあったり、立場を交換したりして、複雑な対人関係、人称関係の網の目を生きているという現象に注目。作品解釈に新しい読みの可能性を示唆した。(被引用数2）

歴史の中の音楽

三宅　幸夫編 　鷲見　洋一他, 平凡社 , 1988年

翻訳仏文法（下）

鷲見　洋一, 日本翻訳家養成センター, 1987年

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従来の「直訳調」を超える、新しい翻訳実践のための総合的入門書。フランス文から日本文への翻訳という問題を、「視点移入」、「転換」、「逆転」といった新しい発想で捉え直し、さらに時制や法といった伝統文法の枠組みの中で論じる。例文に使っているテクストが多様で、たとえば日本文学のフランス語訳を、仏文和訳の例題に利用するという方法で、新境地を拓いた。また、翻訳を一種の文化論として捉える観点も提出する。（被引用数8）

自由の科学　下巻

ピーター・ゲイ 　（中川久定、中川洋子、永見文雄、玉井通和共訳）　ミネルヴァ書房　19860000, ミネルヴァ書房　, 1986年12月

猫の大虐殺

ロバート・ダーントン［海保真夫と共訳］, 岩波書店, 1986年10月,  ページ数： 382, 8

Madame de La Carlière

Denis Diderot, 白水社, 1986年03月,  ページ数： 91

担当範囲: 注と解説

ド・ラ・カルリエール夫人事件

ディドロ , 白水社 , 1986年

担当範囲: フランス語教科書の解説と注

ボルジア家の黄金の血

フランソワーズ・サガン　　翻訳　鷲見洋一, 新潮社, 1986年,  ページ数： 219

翻訳仏文法（上）

日本翻訳家養成センター, 1985年

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従来の「直訳調」を超える、新しい翻訳実践のための総合的入門書。フランス文から日本文への翻訳という問題を、「視点移入」、「転換」、「逆転」といった新しい発想で捉え直し、さらに時制や法といった伝統文法の枠組みの中で論じる。例文に使っているテクストが多様で、たとえば日本文学のフランス語訳を、仏文和訳の例題に利用するという方法で、新境地を拓いた。また、翻訳を一種の文化論として捉える観点も提出する。（被引用数8）

香水

サガン／アノトー　翻訳　鷲見　洋一, 新潮社 , 1984年,  ページ数： 273

自由の科学　上巻

ピーター・ゲイ　（中川久定、中川洋子、永見文雄、玉井通和共訳）, ミネルヴァ書房　, 1982年06月

フランス文学史

饗庭 孝男、朝比奈 誼、加藤 民男編, 白水社, 1979年

担当範囲: 18世紀,  担当ページ： 119-152

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従来型の文学史ながら、編集時点での世界的研究動向を反映して、作家やテーマの選定に新しい工夫を施した入門書。その後も類書が幾冊か刊行されたが、本書はその親しみやすさ、読みやすさで定評がある。植田裕次、原好男と共同で、18世紀のページを執筆した。(被引用数5）

フランス文学講座

新倉俊一、鷲田哲夫、橋口倫介、二宮敬、久米あつみ、支倉崇晴、荒木昭太郎、赤木昭三、広田昌義、福井芳男、小林善彦、鷲見洋一、中川久定、原好男、吉田静一、阿部良雄、横張誠、稲生永、市川浩、渡辺義愛、伊藤晃、渡辺一民、平井啓之、中村雄二郎, 大修館書店, 1977年

担当範囲: 文明批判、社会批判、政治の原理,  担当ページ： 286-312

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論文集形式の新しいフランス文学講座への執筆。モンテスキューからヴォルテール、ルソー、ディドロまで、フランス啓蒙思想の中心的思想家たちの主要作品を読み解き、その周辺の作家や作品にも言及しながら、政治、法律、倫理、人間観、自然哲学など多様な領域に開花した、横断性と人間中心主義を特色とする啓蒙主義論。（被引用数3）

Le Neveu de Rameau: caprices et logiques du jeu

Yoichi SUMI, Librairie France Tosho, 1975年

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フランス、モンペリエ市、ポール・ヴァレリー大学に提出した博士論文。フランス１８世紀の哲学者ドニ・ディドロの対話作品『ラモーの甥』が、従来研究者の側からの、二人の対話者のいずれかに感情移入するかどうかで評価が分かれてきた伝統を批判し、テクストがよって立つ話法の精密な分析に基づいて、人物レベルの二元論を超える読解の可能性を提案する。すなわち、作品の根源を支配するモチーフが冒頭のチェスのイメージに象徴されるように「遊戯」にあることを洞察し、そこから作品の３つの層、すなわち生物学的、社会的、美学的な次元で、諸テーマが織りなされる様相を説明した。(被引用数36）

バビロンの庭　自然という名の幻想

ベルナール・シャルボノー［原好男と共訳］, 思索社, 1974年,  ページ数： 401