三木 健裕 (ミキ タケヒロ)

Miki, Takehiro

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所属(所属キャンパス)

文学部 人文社会学科(史学系) (三田)

職名

助教

外部リンク

総合紹介 【 表示 / 非表示

  • 専門は西・南アジア地域における先史時代の考古学です。とくに人類が農耕・牧畜を始めてから、人口が徐々に増加していき、都市・文明社会が生まれるまでの期間に関心があります。この期間に人類はさまざまなモノ、さまざまな地域の人々と絡まり合いながら、さまざまな社会の「かたち」を模索し続けました。私はこの模索期間における社会変化を、遺跡から出土したモノをたよりに捉え直していきたいと考えています。 研究でモノと向き合うにあたっては、自然科学の諸分野と共同研究をおこない、モノからできるだけ多くの情報を引き出すとともに、近年の哲学、文化人類学の動向を踏まえ、モノをとおして歴史の見方をさらに広げていきたいと考えています。こうした方針のもと、イラン、イラク・クルディスタン、オマーン、パキスタンをフィールドとして、先史時代の集落や墓地の発掘調査、踏査をおこなっています。

経歴 【 表示 / 非表示

  • 2020年04月
    -
    2021年06月

    ベルリン自由大学, 古代近東考古学研究所, 客員研究員

  • 2020年04月
    -
    2021年06月

    日本学術振興会海外特別研究員

  • 2021年07月
    -
    2024年03月

    東京大学, 総合研究博物館, 特任助教

  • 2022年04月
    -
    2022年09月

    立教大学, 文学部史学科, 兼任講師

  • 2024年04月
    -
    2024年09月

    立教大学, 文学部史学科, 兼任講師

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学歴 【 表示 / 非表示

  • 2006年04月
    -
    2010年03月

    慶應義塾大学, 文学部, 民族学考古学専攻

  • 2010年04月
    -
    2012年03月

    東京大学, 人文社会系研究科, 基礎文化研究専攻考古学専門分野修士課程

  • 2012年04月
    -
    2015年09月

    東京大学, 人文社会系研究科, 基礎文化研究専攻考古学専門分野博士課程

  • 2015年10月
    -
    2020年03月

    ベルリン自由大学, 歴史文化学部, 古代近東考古学研究所博士課程

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 考古学

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • アラビア半島

  • 南アジア

  • 土器

  • 考古学

  • 西アジア

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著書 【 表示 / 非表示

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論文 【 表示 / 非表示

  • Unravelling the function of funerary pottery vessels of the 2nd-1st millennia BC in the Dailaman Province (Iran) through typology, petrography, and organic residue analyses

    Emmanuelle Casanova, Takehiro Miki, Yoshiki Miyata, Yoshihiro Nishiaki

    PLOS ONE    1 - 19 2024年09月

    査読有り

     概要を見る

    Pottery vessels often comprise major burial goods at archaeological sites, thus providing valuable information for reconstructing past mortuary practices. However, because of the uncertainty of its function or use, which has been interpreted mostly through typological studies alone, the analytical potential of pottery as a burial good has not been fully exploited. This study applied bio-chemical and geochemical analyses for the first time to funerary pottery vessels of the Iron Age of North Iran to examine their function and use. The study materials are from the necropolis of Ghalekuti, Dailaman, excavated in the 1960s. Direct radiocarbon dating conducted on human and animal bones in the graves and typological analysis of the pottery anchored the chronological position of the pottery materials to the 2nd and 1st millennium BC. A petrographic analysis revealed that pottery vessels can be classified into six fabric types, including those with coarse tempers that are effective for cooking. Pottery pastes with finer inclusions less suited for cooking appeared during the early first millennium BC (Iron Age III). To obtain further insight into the function of the pottery, we conducted organic residue analyses. The results demonstrated that the vessels retained remains of botanical and animal origin. In particular, jars with tubular spouts, characteristic of the Iron Age III period, were likely specialised for botanical products. Interestingly, both carcass and dairy products from ruminant animals (cattle and caprine) were processed in short-neck jars and bowls, including spouted bowls, suggesting their use in a liquid state. Products from ruminants, particularly dairy products, may have played a significant role in the daily and ritual use of pottery vessels during the study period in Northern Iran. These results indicate that a range of pottery vessels used for specific purposes before the burial was offered for graves, helping us better understand the mortuary practices of Iron Age Iran.

  • Tombs and landscapes in a canyon of the al-Ḥajar mountains. Results of the surveys at WTN07 in the Tanūf District (North-Central Oman), 2022–2023

    Taichi Kuronuma, Kantaro Tanabe, Takehiro Miki, Yasuhisa Kondo

    Proceedings of the Seminar for Arabian Studies 53   104 - 118 2024年06月

    査読有り

  • Petrographic and geochemical analyses of pottery from Wadi Tanuf, Oman: Approaching pottery production in south‐eastern Arabia during the second and first millennia BCE

    Takehiro Miki, Taichi Kuronuma, Brandi L. MacDonald, Michael D. Glascock, Yasuhisa Kondo

    Archaeometry 2024年05月

    筆頭著者, 責任著者, 査読有り

  • イラン南部新石器時代彩文土器の文様割付に関する研究

    三木健裕

    西アジア考古学 (日本西アジア考古学会)   ( 25 ) 1 - 17 2024年03月

    筆頭著者, 査読有り

     概要を見る

    イラン南部では新石器時代が始まった紀元前 7 千年紀後半から前 6 千年紀前半にかけて、土器文様の違いを もとにムシュキ期、ジャリ期が設定されてきた。両時期の土器研究は編年研究に偏っており、土器製作技術に 関する詳細な研究はいまだ少ない。本稿では東京大学総合研究博物館所蔵のタル・イ・ムシュキとタル・イ・ ジャリ B 両遺跡出土土器の 3D モデル観察をとおして、両時期の文様割付単位数・割付法を検討し、施文規 則、土器づくり共同体の通時的変化とその背景を考察する。

  • Iron Age landscape in the Tanūf District, Ad-Dākhiliyyah Governorate: A transmountain hypothesis based on surveys and excavations in 2017–2023

    Taichi Kuronuma, Takehiro Miki, Kantaro Tanabe, Yasuhisa Kondo

    The Journal of Oman Studies 24   98 - 123 2024年02月

    査読有り

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総説・解説等 【 表示 / 非表示

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研究発表 【 表示 / 非表示

  • 紀元前 3 千年紀環オマーン湾地域の相互交流に参与したイラン南東部を再考する:土器と墓制に着目して

    三木健裕

    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用・共同研究課題「環オマーン湾地域をめぐる文化の長期的交流と展開」2024年度第2回研究会 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所) , 

    2024年12月

    シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

  • 絡まり合う世界の研究にどのように取り組むか:エンタングルメント理論とその実践

    三木健裕

    中央大学人文科学研究所主催公開講演会 (中央大学多摩キャンパス) , 

    2024年11月

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 中央大学人文科学研究所

  • 土器から読みとく古代イランの歴史

    三木健裕

    月いち!オリ博オンライン講座11月 (オンライン) , 

    2024年11月

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 古代オリエント博物館

     概要を見る

    イランの土器には8000 年以上の長い歴史があります。 農耕のはじまり、都市・文明・帝国の興隆といったイランの歴史の流れに合わせて、様々なかたちの土器がつくられてきました。この講座ではイランの歴史と並んで歩んできた各時代の土器を紹介します。

  • 南東アラビア内陸部ワーディー・スーク期の絶対年代:オマーン、ムガーラトゥ・ル=キャフ洞穴の発掘成果から

    三木健裕, 板橋悠, 黒沼太一, 田邉幹太郎, 近藤康久

    日本オリエント学会第 66 回年次大会 (東京、立教大学) , 

    2024年10月

    口頭発表(一般), 日本オリエント学会

  • Ceramics of the Transitional Phase from Pre-Urban to Urban Phases of the Indus Civilization Focusing on the evidence from Bhando Qubo, Sindh, Pakistan

    Uesugi, Akinori, Miki, Takehiro, Madella, Marco, Lancelotti, Carla / Veesar, Ghulam Mohiuddin, Abro, Tasleem, Chandio, Amin

    26th International Conference of the European Association for South Asian Archaeology and Art (Leipzig) , 

    2024年09月

    口頭発表(一般), the Saxon Academy of Sciences and Humanities

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競争的研究費の研究課題 【 表示 / 非表示

  • ギルス出土の粘土板文書と運河堆積物の研究

    2024年04月
    -
    2029年03月

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 渡辺 千香子, 辻 彰洋, 申 基チョル, 小口 千明, 岡田 保良, 山田 重郎, 三木 健裕, 辻 彰洋, 申 基チョル, 小口 千明, 岡田 保良, 山田 重郎, 三木 健裕, 基盤研究(B), 未設定

     研究概要を見る

    本研究は、メソポタミアの遺跡ギルス(イラク南部)出土の粘土板文書に対して生物・化学分析を行うとともに、運河堆積物を分析することで粘土板素材の特性を多角的に分析する。粘土板分析では、ハンドヘルド蛍光X線分性装置を使った非破壊分析のほか、微化石・ナンノ微化石の分析を行い、微化石群集の特徴を明らかにする。また大英博物館に収蔵される「伝ギルス出土」粘土板に対しても調査を行い、19世紀後半に購入された粘土板コレクションと、発掘調査で出土した正規のギルス出土粘土板の比較検証を行う。遺跡内運河の堆積土に含まれる珪藻等の生物指標分析を同位体による年代測定と併せて行い、時系列的な運河の水環境変化を解明する。

  • 南東アラビアの先史遊動民が山岳牧民に変容する過程の文理総合研究

    2024年04月
    -
    2029年03月

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 近藤康久, 黒沼太一, 三木健裕, 相馬拓也, 近藤洋平, 蔦谷匠, 板橋悠, 太田博樹, 基盤研究(A), 未設定

     研究概要を見る

    南東アラビアのハジャル山脈一帯では、紀元前4千年紀末に遊動的生活からオアシス定住農牧への転換が始まったが、紀元前2千年紀に入ると社会が再び遊動化する。この頃、現代のヤギ牧民シャワーウィに通じる山岳牧民が興ったのではないか。この仮説を検証するために、南東アラビアに位置するオマーン内陸部のタヌーフ地区と北端のハサブ地区において、遺跡のマッピング及び古道の踏査、遺丘と集葬墓の発掘調査及び墓地の記録調査、遺跡出土ヤギ糞石等の理化学分析に基づく古食性・古環境復元、初期イスラームの文献に現れる家畜及び牧民の事例調査、現代の牧民の牧畜行動・在来知調査を実施する。

  • インダス文明成立前夜の西方との交流:パキスタン南部、ムグリ遺跡出土土器の研究

    2024年04月
    -
    2025年03月

    慶應義塾, 学事振興資金(個人研究), 三木健裕, 研究代表者

  • 都市形成前夜西アジアにおける広域化と階層化:イラン南部ブーシェフル州での発掘調査

    2023年10月
    -
    2024年09月

    公益財団法人松下幸之助記念志財団, 研究助成(人文科学・社会科学領域), 研究代表者

  • イラン南部ペルシャ湾沿岸地域における都市化プロセス

    2023年04月
    -
    2026年03月

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究, 三木 健裕, 若手研究, 未設定

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受賞 【 表示 / 非表示

  • 川又記念日本西アジア考古学会奨励賞

    三木健裕, 2024年06月, 日本西アジア考古学会, イラン南部新石器時代彩文土器の文様割付に関する研究

    受賞区分: 学会誌・学術雑誌による顕彰

  • Top Downloaded Article in Arabian Archaeology and Epigraphy

    Takehiro Miki, Taichi Kuronuma, Hiroyuki Kitagawa, Yasuhisa KONDO, 2024年03月, Arabian Archaeology and Epigraphy (Wiley), Cave occupations in Southeastern Arabia in the second millennium BCE: Excavation at Mugharat al-Kahf, North-Central Oman

    受賞区分: 出版社・新聞社・財団等の賞

     説明を見る

    The work, published in Arabian Archaeology and Epigraphy , has received enough downloads to rank within the top 10% of papers published in 2022.

  • 奨励賞

    三木 健裕, 2015年10月, 日本オリエント学会, イラン南西部銅石器時代における鈍黄色黒彩土器の受容 : タル・イ・ジャリA遺跡出土土器の分析

 

担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 民族学考古学原典講読Ⅱ

    2024年度

  • 民族学考古学研究法Ⅳ

    2024年度

  • 民族学考古学研究法Ⅲ

    2024年度

  • 民族学考古学研究法Ⅱ

    2024年度

  • 民族学考古学研究法Ⅰ

    2024年度

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担当経験のある授業科目 【 表示 / 非表示

  • 史学講義23 人間と都市

    立教大学

    2024年04月
    -
    2024年09月

  • 史学講義23 人間と都市

    立教大学

    2022年04月
    -
    2022年09月

    学部専門科目

 

社会活動 【 表示 / 非表示

  • 一般講演会「第9回西アジア考古学トップランナーズセミナー」 実行委員

    日本西アジア考古学会, 第9回西アジア考古学トップランナーズセミナー (オンライン)

    2024年11月
  • 一般講演会「第31回西アジア発掘調査報告会」 実行委員

    日本西アジア考古学会, 第31回西アジア発掘調査報告会 (帝京大学文化財研究所)

    2024年03月
  • 東京大学総合研究博物館の展示ガイド(zoomウェビナー生配信)

    東京大学総合研究博物館, 東京大学オープンキャンパス2023, 

    2023年08月
  • 文部科学省行政実務研修生 本郷キャンパス見学会

    東京大学総合研究博物館,  (東京大学総合研究博物館本郷本館)

    2023年06月
  • 一般講演会「第30回西アジア発掘調査報告会」 実行委員

    日本西アジア考古学会, 第30回西アジア発掘調査報告会 (池袋サンシャインシティ文化会館ビル)

    2023年03月

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メディア報道 【 表示 / 非表示

  • 西アジア・イラン、6500年前の暮らしとは:最新科学が明かす食卓

    宇部日報、長野日報, 2022年11月

  • 乾燥化進み定住から遊牧へ:4000年前の中東の人々

    八重山毎日新聞、苫小牧民報、山陽新聞, 2022年07月

学術貢献活動 【 表示 / 非表示

  • 査読 学術誌 Open Quaternary

    Open Quaternary, 

    2024年10月

  • 「都市-アーケオロジー」展 展示協力

    東京大学総合研究博物館,  (東京大学総合研究博物館) , 

    2024年05月
    -
    2024年08月

     概要を見る

    本展示では、東アジアにおける「都市」の誕生を議論した研究を紹介する。一方で、この展示は、大学で日々実践される「研究」を展示する実験として、論文を立体・空間化することを試みる。これは「研究の展示」であり、大学の研究博物館としての「展示の研究」でもある。
    研究のプロセスは、①世界の誰もが知らない問いを立て、②それを明らかにするための研究を計画し、③何らかの予算を獲得し、④実験や観察を行い、⑤結果をまとめて論文を執筆し、⑥雑誌に投稿し、⑦査読者からの意見を加えて改訂し(リジェクトされれば別の雑誌に投稿し)、 ⑧受理されて論文が掲載され、⑨得られた知見から新たな問いを立てる、というサイクルを繰り返す。研究者でなければ、研究という言葉からイメージするのは、④実験や観察の部分だけだろう。そこで本研究は、①問いを立ててから、⑨の新しい問いを得るプロセスを、論文のフォーマットに従って展示することで、研究そのものを展示する(雑誌掲載までの苦闘は表現できていない)。
    本展示を通して、実験や観察を積み上げることで新しい問いが明らかになっていく、研究の醍醐味を少しでも感じていただけば幸いです。

  • 東京大学講義「東京大学の埋蔵文化財と文化資源」ゲストスピーカー

    松田陽・堀内秀樹・成瀬晃司・西秋良宏,  (東京大学総合研究博物館) , 

    2023年11月

  • 査読 学術誌 Archaeological Research in Asia

    Archaeological Research in Asia, 

    2023年07月
    -
    2023年08月

  • 東京大学講義「東京大学の埋蔵文化財と文化資源」ゲストスピーカー

    松田陽・堀内秀樹・成瀬晃司・西秋良宏,  (東京大学総合研究博物館) , 

    2022年12月

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 日本文化財科学会, 

    2014年
    -
    継続中
  • 日本オリエント学会, 

    2012年
    -
    継続中
  • 日本西アジア考古学会, 

    2010年04月
    -
    継続中

委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2022年07月
    -
    継続中

    役員、企画委員, 日本西アジア考古学会