Papers - Araya, Daisuke

捻れたイマージュ―ベルクソンにおける認識論と存在論の交錯

博士号学位申請論文 東京大学大学院人文科学系研究科  2005.03

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総頁数、A4版159頁
ベルクソンの『物質と記憶』における「イマージュ」概念が、哲学が伝統的に問題にしてきた認識論と存在論の対立を乗り越えるものとして提示されていることを、哲学の歴史の広い文脈で捉え返し、ベルクソン哲学の歴史的意義を問い直す。

捻れたイマージュ―ベルクソンにおける知覚と存在の錯節をめぐって

荒谷 大輔

『哲学』第五十五号 日本哲学会 (日本哲学会)   ( 55 ) 115 - 129 2004.04

ISSN  0387-3358

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pp.115-129.
ベルクソンの『物質と記憶』における「イマージュ」概念が、哲学が伝統的に問題にしてきた認識論と存在論の対立を乗り越えるものとして提示されていることを、デカルトとの厳密な対比によって示す。

出来の倫理学―『アンチ・オイディプス』の哲学的基礎づけ

『情況』2003年7月号情況出版  2003.07

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pp.146-161.
哲学の批判者として知られるドゥルーズ＝ガタリの著作を、哲学史的な文脈において評価する試み。「三つの総合」として語られる構造が、伝統的な哲学の認識論と存在論の対立の乗り越えを目指したものであることが示される。

人格の尊厳とは何か―中絶をめぐる今日の理論状況の歴史的な基底

『死生学研究』2003年春号 東京大学人文社会系COE  2003.03

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pp.115-144.
生命倫理の分野において今日議論されるパーソン論の思想的基盤を辿りながら、人格の問題を原理的に問い直し、現代社会における「人格」概念の意義を示す。

受動と能動の境界における身体の<構成>

荒谷 大輔

『倫理学紀要』第十一号 東京大倫理学研究室 (東京大学大学院人文社会系研究科)  11   161 - 180 2002.12

ISSN  0910-5891

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pp.161-180.
フッサール現象学に基づきながら、意識の能動性と受動性の境界における「身体」の位置を、経験内在的に厳密に明らかにする。

一なる意識に潜在せる歴史―フッサールにおける意識流の内容と形式

荒谷 大輔

『現象学年報』第十八号 日本現象学会 (日本現象学会)   ( 18 ) 123 - 134 2002.11

ISSN  0289-825X

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pp.123-134.
フッサール現象学における時間論を、前期から後期にかけての論点の変化を考慮しつつ跡づけ、そこに意識流の「内容」と「形式」の関係が深く関わることを示す。

メルロ＝ポンティとベルクソンのキアスム―全体と部分のパラドックスを軸として―

荒谷 大輔

『倫理学年報』第五一集 日本倫理学会 (日本倫理学会)  51   111 - 127 2002.03

ISSN  0483-0830

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pp.111-127.
メルロ＝ポンティのベルクソン哲学に対する評価の移り変わりが、メルロ＝ポンティの哲学の内的な発展に即したものであることを示した上で、メルロ＝ポンティの哲学における「キアスム」概念の内実と、それに対するベルクソンの影響関係を明らかにする。