藤田 護 (フジタ マモル)

FUJITA, Mamoru

写真a

所属(所属キャンパス)

環境情報学部 慶應SFCスペイン語・スペイン語圏研究室/SFC Kotan―アイヌ語アイヌ語口承文学研究室 (湘南藤沢)

職名

専任講師

メールアドレス

メールアドレス

HP

研究室住所

湘南藤沢キャンパスλ403(個人研究室)、λ401(スペイン語・スペイン語圏共同研究室)

プロフィール 【 表示 / 非表示

  • アビヤ・ヤラ(ラテンアメリカ)の特にアンデス地域とヤウン モシㇼ(北海道)を行き来しながら研究を続けています。これらの地域の先住民言語であるアイマラ語、ケチュア語、そしてアイヌ語が、現代に生き続けられているその取り組みに実際に関わりながら、それらの言語の口頭で伝承される物語の世界が伝える複雑な世界を探求しています。コリャスーユ(ボリビア)とペルーを中心としたラテンアメリカで先住民が政治や開発とどのように関わってきたのか、ラテンアメリカや日本で文字で書かれた文学が口承文学とどのように関わってきたのかといった問題も考え続けています。学生たちとケチュア語(ペルー、ボリビア)やバスク語(フランス南部、スペイン北部)の勉強会をしたり、スペイン植民地時代に残されたケチュア語の神話の記録(『ワロチリ文書』)を読む市民講座を続けてもいます。

教員からのメッセージ 【 表示 / 非表示

  • もっと広く深い多言語・多文化の世界へ
    Let us always maintain a sense of deep crisis and a stance of critical commitment.

その他の所属・職名 【 表示 / 非表示

  • アンデス・オーラルヒストリー工房(Taller de Historia Oral Andina, THOA), (ボリビア・ラパス市のアイマラ先住民団体), 外部協力者

  • アジア太平洋資料センター(PARC)自由学校, 講師・企画委員・「クラブ活動」主任(「Club Andino-先住民言語を通して南米アンデスの文化を学ぶ」)

  • 神奈川大学外国語学部, スペイン語学科, 非常勤講師

経歴 【 表示 / 非表示

  • 2003年03月
    -
    2006年02月

    外務省, 在ボリビア日本国大使館, 専門調査員(政務・経済担当)

  • 2008年04月
    -
    2009年03月

    国際協力機構(JICA), 客員研究員(アンデス高地先住民への協力)

  • 2008年04月
    -
    2010年03月

    日本学術振興会, 特別研究員(DC2)

  • 2009年05月
    -
    2010年03月

    ボリビア外務省多民族外交アカデミー, 客員研究員

  • 2010年04月
    -
    2011年03月

    東京大学, 教養学部スペイン語部会(前期課程)/ラテンアメリカ科(後期課程), 教務補佐員(助手)

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学歴 【 表示 / 非表示

  • 2006年04月
    -
    2013年03月

    東京大学, 大学院総合文化研究科, 地域文化研究専攻(小地域:中南米)

    大学院, 単位取得退学, 博士後期

  • 2000年10月
    -
    2002年09月

    サセックス大学大学院, 国際開発研究所, M.Phil. in Development Studies

    グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国), 大学院, 修了, 修士

  • 1995年04月
    -
    1999年03月

    東京大学, 教養学部, 教養学科第二(主専攻:中南米の文化と社会、副専攻:国際関係論)

    大学, 卒業, その他

免許・資格 【 表示 / 非表示

  • (いけばな)古流松麗会, 師範, 2007年

  • (茶道)貞置流, 茶人, 2008年

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 地域研究 (ラテンアメリカ研究(特にアンデス社会))

  • 人文・社会 / 日本文学 (日本近現代文学(特に大江健三郎と津島佑子))

  • 人文・社会 / 言語学 (アイヌ語・アイヌ語口承文学研究)

  • 人文・社会 / 外国語教育 (スペイン語教育)

  • 人文・社会 / 国際関係論 (開発研究、国際開発協力研究(特に開発の人類学))

 

著書 【 表示 / 非表示

  • 総合政策学の方法論的展開(シリーズ総合政策学をひらく)

    桑原武夫、清水唯一朗編著, 慶應義塾大学出版会, 2023年02月

    担当範囲: 第10章「『よく生きる(ブエンビビール)』という理念を問い直す――先住民の言葉と視点から何を学ぶことができるか」、執筆者鼎談、巻末ブックガイド

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    方法論のこれまでの「転回」とこれからの「展開」をとらえる。総合政策学にはどのような方法があるのか。新しい分野を切り拓きつつ、さまざまな立場の研究方法が併存するなかで、総合政策学の革新と創造は「いかにリアリティに迫れるのか」という一点に向かっている。第一線で活躍する執筆陣が、方法論をめぐる壮大な旅へといざなう。巻末には「総合政策学をもっとよく知るためのブックガイド」を収録。

  • 言語文化とコミュニケーション(シリーズ総合政策学をひらく)

    宮代康丈、山本薫(編著), 慶應義塾大学出版会, 2023年02月

    担当範囲: 第4章「口承の物語に現れる人間と動物の関係を読み直す――南米アンデス高地のアイマラ語と北東アジアのアイヌ語の物語テクストから」

     概要を見る

    言語から政策へ、政策から言語へ――。
    言語そのもの、言語活動に関わる政策・教育、政策に関わる言語活動という3つの柱を中心に、総合政策学の観点から、言語文化とコミュニケーションをめぐる先端的なトピックを第一線の研究者が多彩に論じる。

  • 沼田武男「採訪帖」―アイヌ語十勝方言テキスト集―

    千葉大学アイヌ語研究会編, 千葉大学文学部ユーラシア言語文化論講座, 2021年03月,  ページ数: 177

  • Keio SFC Journal(特集:多言語多文化共生社会に向けた挑戦) Vol.19, No.2

    杉原由美、藤田護, 湘南藤沢学会, 2020年03月

  • スペイン語初級Primer curso del español(第3版)

    東京大学スペイン語部会, 朝日出版, 2018年

    担当範囲: 第5課及び第6課

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論文 【 表示 / 非表示

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KOARA(リポジトリ)収録論文等 【 表示 / 非表示

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総説・解説等 【 表示 / 非表示

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研究発表 【 表示 / 非表示

  • Creating a Translanguaging Space in a Graduate Seminar with Diverse Participants in a Japanese University

    Mamoru Fujita, Wakana Baba, and Yumi Sugihara

    American Association of Applied Linguistics AAAL2024 (Houston, Texas) , 

    2024年03月

    口頭発表(一般)

     概要を見る

    This paper draws on the experience of conducting a multilingual graduate research seminar at the
    Keio University at Shonan-Fujisawa (Japan), and attempts to answer positively to the question
    raised by Kubota (2022) whether critical engagement in applied linguistics is leading to social
    progress. In the graduate seminar (Academic Project “Multilingual and Multicultural Societies”)
    student participants have a variety of backgrounds (Japan, China, Taiwan, Korea, Greece,
    Kazakhstan, Uzbekistan, Ukraine, Australia, etc.). The imperative to offer education in both
    Japanese and English led the presenters to establish a bilingual seminar management policy, while
    also encouraging the use of other languages. In an academic environment where performance
    requirements loom large, can translanguaging lead to meaningful change in communicational
    practice (cf. Kubota 2022)? How do the participants experience and perceive the experience?

    In an attempt to achieve more than a mere coexistence of different languages in the seminar, we
    have been exploring the idea of translanguaging and creating a translanguaging space to promote
    fluid and effective communication among the participants (García and Li 2014, Li 2011). This study
    draws on an action-research project started in fall 2021 that inquires the perspectives and
    experiences of the participants, through individual interviews and participatory reflective workshops
    at the end of each semester.

    Through qualitative analysis of transcribed interviews and researchers’ field notes, we have been
    able to confirm that both students and faculty have felt encouraged to attempt a more flexible and
    dynamic practices of languaging, where the dividing line between English and Japanese becomes
    less clear and neither becomes dominant. Moreover, other languages such as Russian, Chinese, and
    Spanish have been actively employed to make communication more fluid and also to experiment
    Spanish have been actively employed to make communication more fluid and also to experiment
    with other modes of communication. These findings would contribute to the emergent studies on
    translanguaging in higher education (Mazack and Carroll 2016).

  • Para heredar la historia oral del THOA hacia el futuro (THOAのオーラルヒストリーを未来に受け継ぐために)

    Mamoru Fujita

    40 Aniversario de Taller de Historia Oral Andina (La Paz) , 

    2023年11月

    シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), Taller de Historia Oral Andina

  • コロナ禍を経てアンデス先住民言語の調査を続ける

    藤田護

    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 オンライン座談会「Fieldnetでつながろう:フィールドワーカー、フィールドにもどる」 (オンライン) , 

    2023年10月

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

  • La historia oral aymara como filosofía de vivir (生きることの哲学としてのアイマラ語オーラルヒストリー)

    FUJITA, Mamoru

    Congreso Internacional Transdisciplinario "Desafíos en la Diversidad (IV)" ----- Lenguas y variedades en desplazamiento: Documentación-revitalización con justicia social (Quito, Pontificia Universidad Católica del Ecuador ) , 

    2023年09月

    口頭発表(一般)

     概要を見る

    En esta ponencia reflexionaré sobre las narraciones que he venido registrando desde el año 2009 de una anciana aymara en Bolivia, de una comunidad en la Provincia Murillo, Departamento de La Paz. Examinando lo narrado uno encuentra la relación con los diversos aspectos de vivir. Así, la historia oral o la historia de vida es más bien una historia de vivir. Aquí hago referencia a los debates acerca del concepto de suma qamaña (buen vivir) en aymara, y cómo el concepto de “vivir” se expresa a través de una interrelación de diferentes verbos del idioma aymara, conformando una filosofía aymara de vivir. Así combinando el análisis léxico con el análisis narrativo, intento repensar la noción de historia oral desde las narraciones en el idioma aymara y el castellano andino.

  • アイヌ語口承文芸のデジタル・アーカイブ構築と語り手研究

    藤田護

    日本口承文芸学会第48回大会 (学習院大学) , 

    2023年06月

    口頭発表(一般)

     概要を見る

     近年アイヌ語のデジタルアーカイブの構築が進展してきた。その中心となっているのは、国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ、東京外国語大学アジア・アフリカ研究所、国立国語研究所である。これまでの音声録音がただ無造作にデポジットされているだけでなく、口承文芸の原文対訳が音声付きで公開が進み、これが幾つかの主要な辞書・辞典の電子化と組み合わさることで、これらのデジタル・アーカイブが口承文芸を含めたアイヌ語学習の新たな拠点として存在感を増しつつある。
     口承文芸研究の面からは、一人の伝承者について、従来よりも遥かに多くの物語記録が公開されることになったということが重要な変化であろう。これは、特に川上まつ子、織田ステノ、木村きみなどの各伝承者について顕著な変化である。まだ存在は知られていながら公開されていない資料群が存在していることを念頭に置きつつも、既に公開された記録を元に新たな研究が試みられることが必要とされているだろう。それぞれの語り手の語りのアイヌ語文体と、語られた物語内容の特徴を考察する可能性が生まれたことで、アイヌ語口承文芸研究において語り手論を新たに展開する可能性が開けている。
     本報告では、国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブにおいて、2022年度に公開され、発表者が校閲に関わってきた物語群を対象として、その物語内容を中心とした考察を展開する。特に、複数の物語で類話が記録されていること、散文説話(アーカイブ上は「民話」)に加えて言い伝えが記録されている点、人間とカムイとの関係の特徴、アイヌと和人の関係の特徴を中心として考察する。

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競争的研究費の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 南米アンデスと北海道アイヌ語の口承文芸と言語復興を繋ぐ

    2024年04月
    -
    2027年03月

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 補助金,  研究代表者

  • 長濱清蔵のアイヌ語――十勝地方の物語

    2024年04月
    -
    2025年03月

    藤田 護, 研究成果公開促進費(学術図書), 補助金,  研究代表者

  • 南米アンデス南部高地の言語多様性と口承の語り

    2021年04月
    -
    2024年03月

    日本学術振興会, 科研費基盤(C), 藤田護, 補助金,  研究代表者

  • 多言語多文化社会構築に向けた高大接続のスペイン語教育

    2021年04月
    -
    2024年03月

    日本学術振興会, 科研費基盤研究(C), 小倉麻由子、高畠理恵、カルメン・ガルシア、ベロニカ・プリエト、齋藤華子、遠藤杏、西村亜希子, 補助金,  研究分担者

  • 日本・アイヌ語及び南米アンデス・アイマラ語の口承テクストの回復・公刊と分析

    2017年04月
    -
    2020年03月

    文部科学省・日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 藤田 護, 基盤研究(C), 補助金,  研究代表者

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Works 【 表示 / 非表示

  • <資料公開>金成マツ筆録ノートの口承文学テクストの原文対訳(1) ――知里真志保宛ノート散文説話「六人の山子(iwan yamanko)」――

    藤田 護

    2021年03月

    その他, 単独

     発表内容を見る

    これは、以前公刊した表題の散文説話(藤田護(2018)「金成マツ筆録ノートの口承文学テクストの原文対訳及び解釈――散文説話『六人の山子(iwan yamanko)』」中川裕編『アイヌ語の文献学的研究(3)』千葉大学大学院人文公共学府研究プロジェクト報告書、第325号)について、データ化しやすいように行ごとの対訳形式へと形式を改め、これに行番号を振ったものである。元の稿にあった考察や、原ノートの翻刻は割愛する。また、タイトルを若干改め、後々の整理のためにタイトルに番号を振った。元の稿の原文対訳に対する修正も、今後は本稿において施すこととする。誤りではないかと思われる点を見つけた方は、藤田に一報を頂けると感謝します。
    ※最終更新2021年3月31日

  • 〈書評〉清水透『ラテンアメリカ: 歴史のトルソー』立教大学ラテンアメリカ研究所、2015年、220p.

    イベロアメリカ研究 37(2), 61-64,, 

    2016年01月
    -
    継続中

    その他

 

担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 地域と社会(米州)(SFC先端科目)

    2020年度, 春学期, 講義, 専任

  • アイヌの言語と文化(SFC先端科目)

    2020年度, 秋学期, 講義, 専任

  • アカデミックプロジェクト(AP)「多言語多文化共生社会」

    2020年度, 通年, 演習, 兼担

  • 研究会B(1)「『南』からの思考(スペイン語圏の社会と多言語主義の研究)」

    2020年度, 通年, その他, 演習, 専任

  • 研究会B(2)「SFC kotan―アイヌ語の現在とアイヌ語の口承の物語の世界へ 」

    2020年度, 通年, 演習, 専任

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担当経験のある授業科目 【 表示 / 非表示

  • クルブ・アンディーノー先住民言語を通して南米アンデスの文化を学ぶ(現在まで継続中)

    アジア太平洋資料センター(PARC)自由学校

    2017年04月
    -
    2018年03月

    通年, 演習, 専任

    ワロチリ文書、ケチュア語、アイマラ語、植民地期ラテンアメリカ

  • 現代文化論/アイマラ語とアンデス文化(学部大学院合併科目)

    東京大学大学院人文社会系研究科

    2018年04月
    -
    2019年03月

    秋学期, 講義, 専任

  • ラテンアメリカ概論(2019年度まで担当)

    神奈川大学外国語学部スペイン語学科

    2018年04月
    -
    2019年03月

    通年, 講義, 専任

  • 現代のラテンアメリカ(2017年度まで担当)

    関東学院大学国際文化学部

    2016年04月
    -
    2017年03月

    春学期, 講義, 専任

  • 南米研究入門(2017年度まで担当)

    関東学院大学国際文化学部

    2015年04月
    -
    2016年03月

    秋学期, 講義, 専任

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所属学協会 【 表示 / 非表示

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委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2022年04月
    -
    2023年03月

    企画運営委員, 国立アイヌ民族博物館