Papers - Eto, Mikio

Optical Aharonov-Bohm Effect on Wigner Molecules in Type-II Semiconductor Quantum Dots

R. Okuyama, M. Eto, and H. Hyuga

Physical Review B 83 ( 19 ) 195311/1-9 2011.05

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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タイプII量子ドットにおけるウィグナー分子形成、およびその光学アハラノフ・ボームを理論的に明らかにした。タイプII量子ドットでは電子は量子ドットの周りにリングに閉じ込められる。複数の電子間には強い相関効果がはたらき、ウィグナー分子が形成されることを厳密対角化の手法で示した。また、N個の電子のウィグナー分子ではアハラノフ・ボーム振動の周期が1/Nになること、それがフォトルミネッセンスのピーク位置と強度に反映されること、を指摘した。

Magnetoluminescence from trion and biexciton in type-II quantum dot

R. Okuyama, M. Eto, and H. Hyuga

Nanoscale Research Letters 6 ( 1 ) 351/1-6 2011.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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タイプII量子ドットにおけるトリオン、およびバイエキシトンからのフォトルミネッセンスの磁場依存性を理論的に調べた。この系では電子は擬1次元のリングに閉じ込められ、電子間に強い相関効果がはたらく。その結果、電子はウィグナー分子を形成する。N個の電子のウィグナー分子ではアハラノフ・ボーム振動の周期が1/Nになること、それがフォトルミネッセンスのピーク位置と強度に反映されることを指摘した。

Scaling analysis of Kondo screening cloud in a mesoscopic ring with an embedded quantum dot

R. Yoshii and M. Eto

Physical Review B 83 ( 16 ) 165310/1-14 2011.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Last author, Accepted

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微小なリングに埋め込まれた量子ドットにおける近藤効果のスケーリング解析をおこない、近藤雲の形成の影響を明らかにした。この系には電荷揺らぎの遮蔽長、およびスピン揺らぎの遮蔽長の２つの特徴的な長さがあることを指摘した。後者が近藤雲のサイズに相当する。リングサイズと特徴的な長さの大小関係によって、近藤温度の磁束依存性が異なることを解析的に示した。また、電気伝導度の磁束依存性についても、低温極限、高温極限のそれぞれに対して解析形を求めた。

Quantum dot spin filter in resonant tunneling and Kondo regimes

M. Eto and T. Yokoyama

Journal of the Physical Society of Japan 79 ( 12 ) 123711/1-4 2010.12

Research paper (scientific journal), Joint Work, Lead author, Accepted

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半導体量子ドットのスピンフィルター効果を理論的に調べた。量子ドット中で強いスピン軌道相互作用がはたらくとき、多端子系でスピン分極電流が得られる。クーロン振動の電流ピーク近傍の共鳴トンネル、およびクーロンブロッケード領域での多体の近藤共鳴によって、スピン分極が顕著に増大する機構を明らかにした。

Phonon spectroscopy by electric measurements of coupled quantum dots

A. Ueda, O. Entin-Wohlman, M. Eto, and A. Aharony

Physical Review B 82 ( 24 ) 245317/1-9 2010.12

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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T型２重量子ドットの電気伝導特性における電子格子相互作用の影響を理論的に明らかにした。T型２重量子ドットでは1つのドット（ドット1）が外部リードに接続され、もう1つのドット（ドット2）はドット1とのみトンネル結合している。ドット1でフォノンが放出されても、それは干渉効果の消失（デコヒーレンス）に効かないことを示した。一方、ドット2でのフォノンの放出はデコヒーレンスに効くため、電流測定によるフォノンスペクトロスコピーが可能であることを指摘した。

Excitonic Aharonov-Bohm effect in isotopically pure 70Ge/Si self-assembled type-II quantum dots

S. Miyamoto, O. Moutanabbir, T. Ishikawa, M. Eto, E. E. Haller, K. Sawano, Y. Shiraki, and K. M. Itoh

Physical Review B 82 ( 7 ) 205206/1-6 2010.08

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Ge/Si自己形成型のタイプII量子ドットにおいて、励起子の示すアハラノフ・ボーム効果を光学的に観測した。フォトルミネッセンスのピーク位置、および強度が磁場と共に振動することがわかった。振動の周期から、励起子中の電子がリング内を運動するときのアハラノフ・ボーム効果であることを確認した。

Spin filter due to spin Hall effect with axially asymmetric potential

T. Yokoyama and M. Eto

Physica E 42 ( 4 ) 956-959 2010.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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半導体へテロ構造における人工ポテンシャルを利用したスピンフィルターの効率について、現実的なモデルを詳細に調べた。人工ポテンシャルが軸対称から歪んだ場合、位置が３端子デバイスの中心からずれた場合に対してその影響を評価し、スピンフィルターとしての機能が十分保たれることを示した。

Magnetic flux and gate-voltage dependence of Kondo effect in quantum dot embedded in Aharonov-Bohm ring

R. Yoshii and M. Eto

Physica E 42 ( 4 ) 856-859 2010.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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アハロノフ・ボームリングに埋め込まれた量子ドットにおける近藤効果をスケーリング法を用いて解析した。リングを貫く磁束依存性、および量子ドットのゲート電圧依存性を明らかにした。

Electrical detection and magnetic-field control of spin states in phosphorus-doped silicon

H. Morishita, L. S. Vlasenko, H. Tanaka, K. Semba, K. Sawano, Y. Shiraki, M. Eto, and K. M. Itoh

Physical Review B 80 ( 20 ) 205206/1-6 2009.11

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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シリコン中にドープされたリンにおける磁気共鳴の電気伝導による測定（Electrically detected magnetic resonance; EDMR）の実験、および理論的解析を報告した。低磁場領域における電子スピン・核スピンのもつれ合った状態の生成、およびその磁場による制御を、感度の優れたEDMRによって初めて観測に成功した。実験で得られたすべての共鳴ピークの位置と強度の磁場依存性、および共鳴ピーク強度の振動磁場の強さ依存性を、理論計算によって定量的に説明した。

Enhanced spin Hall effect by tuning antidot potential: Proposal for a spin filter

T. Yokoyama and M. Eto

Physical Review B 80 ( 12 ) 125311/1-11 2009.09

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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半導体へテロ構造において、アンチドットポテンシャルの制御によるスピンホール効果の増大を明らかにした。アンチドットを含んだ３端子、および４端子デバイスに対して数値シミュレーションをおこない、50%以上の高効率のスピンフィルターとして作用することを指摘した。

Enhanced spin Hall effect in semiconductor heterostructures with artificial potential

M. Eto and T. Yokoyama

Journal of the Physical Society of Japan 78 ( 7 ) 073710/1-4 2009.07

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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半導体へテロ構造において、人工ポテンシャルによるスピンホール効果を定式化した。アンチドットやSTMチップで作られる人工ポテンシャルを電気的に制御するとき、共鳴散乱によってスピンホール効果が著しく増大することを示した。

Magnetic-flux-dependent Kondo effect in a quantum dot embedded in an Aharonov-Bohm ring

R. Yoshii and ETO MIKIO

Journal of Physics: Conference Series 150   022104/1-4 2009.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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アハロノフ・ボーム（ＡＢ）リングに埋め込まれた量子ドットにおける近藤効果をスケーリング法を用いて解析した。ＡＢリングを貫く磁束にとって近藤効果の強さが変化することを示した。

Numerical study of Coulomb oscillation and phase shift through quantum dots in a magnetic field

T. Homma and ETO MIKIO

Journal of Physics: Conference Series 150   022028/1-4 2009.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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磁場中の量子ドットにおけるクーロン振動と位相シフトを数値計算によって研究した。量子ドットとトンネル障壁に対して現実的なモデルを採用し、実験結果の説明に成功した。

Electrically detected phonon spectroscopy in double quantum dots

A. Ueda and ETO MIKIO

Journal of Physics: Conference Series 150   022093/1-4 2009.04

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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２重量子ドットにおける電子格子相互作用の輸送特性への影響を調べ、電気伝導によるフォノンのスペクトロスコピーを提案した。

Scaling Analysis for Kondo Effect in Quantum Dot Embedded in Aharonov-Bohm Ring

R. Yoshii and M. Eto

Journal of the Physical Society of Japan 77 ( 12 ) 123714/1-4 2008.12

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Aharonov-Bohmリングに埋め込まれた量子ドットにおける近藤効果に対しスケーリング解析をおこなった。リングを貫く磁束の関数として、近藤温度、および電気伝導度の解析的表式を導出した。

半導体中のスピン軌道相互作用入門 (その３)

ETO MIKIO

固体物理 43 ( 7 ) 397-406 2008.07

Research paper (scientific journal), Single Work

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半導体中のスピン軌道相互作用の解説（その３）として、ナノ構造を利用したスピン注入デバイスの紹介、スピン軌道相互作用によるスピン緩和機構について説明した。

会議だより（国際ワークショップ: ナノスコピック輸送現象における相互作用と干渉効果）

ETO MIKIO

固体物理 43 ( 6 ) 371-379 2008.06

Research paper (scientific journal), Single Work

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2008年2月にマックスプランク研究所（独国、ドレスデン）でおこなわれた国際ワークショップの会議報告。メゾスコピック系物理学の最近の研究を多角的に紹介した。

半導体中のスピン軌道相互作用入門 (その２)

ETO MIKIO

固体物理 43 ( 4 ) 197-205 2008.04

Research paper (scientific journal), Single Work

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半導体中のスピン軌道相互作用の解説（その２）として、外因性、および内因性スピンホール効果について詳細に説明した。

Nonequilibrium Transport in T-shaped Double Quantum Dots: Phonon Emission without Dephasing

A. Ueda and ETO MIKIO

Physica E 40 ( 5 ) 1602-1604 2008.03

Research paper (scientific journal), Joint Work, Accepted

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Ｔ型２重量子ドットにおける非平衡輸送特性をグリーン関数法を用いて調べ、位相緩和の伴わないフォノン放出機構を明らかにした。

半導体中のスピン軌道相互作用入門 (その1)

ETO MIKIO

固体物理 43 ( 3 ) 145-152 2008.03

Research paper (scientific journal), Single Work

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半導体中のスピン軌道相互作用の基礎についての解説を、３回に分けて雑誌に連載した。初回は、ラシュバ、およびドレッセルハウスのスピン軌道相互作用の導出をし、アハロノフ・キャッシャー効果を解説した。