研究者詳細 - 溝本　雅彦

論文 - 溝本　雅彦

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Laminar Burning Velocities of Hydrogen/Oxygen/Inert Gas Mixtures

Takahashi, F., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Alternative Energy Sources III （Hemisphere Publishing Corporation） Vol.5 447-457 1983年

共著

水素／酸素／不活性ガス混合気火炎の層流燃焼速度を測定した．直径 7mmと10mmのノズルバーナを用い，シュリーレン法により火炎の流れに対する傾斜角を求め，未燃ガス速度はレーザドップラ流速計を用いて測定した．その結果，同一燃料濃度の混合気を比較すると，不活性ガスとしてヘリウムを用いた際の燃焼速度が最も大きく，続いてアルゴン，窒素の順であった．また不活性ガスの種類によらず，最大燃焼速度は当量比約 1.8で得られることが明らかとなった．

Transition from Laminar to Turbulent Free Jet Diffusion Flames

Takahashi, F., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Combustion and Flame Vol.48 （ No.1, ） 85-95 1982年10月

共著

静止大気中における水素／窒素混合気の自由噴流拡散火炎の層流火炎から乱流火炎への遷移を調べた．噴流のレイノルズ数と乱流遷移点の関係を観察し，噴流の動粘性係数の大小により２種類の遷移の形態が存在することを示した．さらに，乱流遷移点における局所的条件に基づく有効レイノルズ数を提案し，この値があるしきい値をこえた時に層流火炎から乱流火炎への遷移が起ることを明らかにした．

平板境界層拡散火炎の安定性に及ぼす乱れの影響

植田利久, 溝本雅彦, 猪飼　茂

化学工学論文集 8巻（ 4号） 448-454 1982年07月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

多孔質平板上に形成される境界層内に，多孔質平板より燃料を一様に吹き出す際に形成される二次元拡散火炎の火炎基部の不安定性には，二種類の不安定現象が存在することを実験的に明らかにした．ひとつは流れが層流の場合に観察される不安定であり，他のひとつは，流れが乱流になると観察される．この乱流時に観察される不安定は，火炎基部に流入する流れの乱れ強さが，燃料によって定まる臨界乱れ強さをこえると発生する．

乱流平板境界層拡散火炎の熱的構造

植田利久, 溝本雅彦, 猪飼　茂

日本機械学会論文集(B編) 48巻（ 431号） 1366-1377 1982年07月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

乱流平板境界層内に，壁面より燃料を一様に吹き出す際に形成される拡散火炎の温度を，周波数特性を電気的に補償した熱電対を用いて測定し，種々の統計量（平均温度，乱れ強さ，確率密度分布，パワースペクトル分布）を求め，熱的構造に検討を加えた．測定結果より，温度変動の乱れ強さは，境界層全域で，平均温度の勾配に強く関係しており，また，火炎帯近傍では，火炎帯のゆれや，高温燃焼ガスと低温未燃ガスの混合が重要な役割りを果すことが明らかとなった．

Flame-Spreading over the Surface of a Solid Propellant; Part 2, Simplified Model

Andoh, E., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Combustion Science and Technology Vol.28 （ No.1&2, ） 1-13 1982年04月

共著

固体推進剤表面における火炎伝播の実験結果に基づき，火炎伝播モデルを提案した．主燃焼部より下流の第２の燃焼部の発生は，燃焼ガスの主流への吹出し効果に起因すると考え，燃焼部より吹出した高温ガスと主流ガスの混合ガスによる対流熱伝達によって未燃部の表面温度が上昇し，着火に至る火炎伝播モデルを提案した．本モデルを用いて燃焼部の広がりおよび未燃部の表面温度の時間変化などを数値計算によって予測し，実験結果との良好な一致を示した．

Velocity and Temperature Fluctuations in a Flat Plate Boundary Layer Diffusion Flame

Ueda, T., Mizomoto, M., Kobayashi, T., and Ikai, S.

Combustion Science and Technology, Vol.27 （ No.3&4, ） 133-142 1982年01月

共著

乱流平板境界層内に，壁面より燃料を一様に吹き出す際に形成される拡散火炎の平均流速，変動速度の乱れ強さ，平均温度および変動温度の乱れ強さを測定し，乱れの構造について検討を加えた．流速はレーザドップラ流速計を用いて，また，温度は，電気的に周波数特性を補償した熱電対を用いて測定した．測定結果より，速度変動ならびに温度変動の乱れ強さはそれぞれ平均流速ならびに平均温度の勾配と強く関係していることが明らかとなった．

Flame-Spreading over the Surface of a Solid Propellant; Part 1, Experimental Results

Andoh, E., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Combustion Science and Technology Vol.26 （ No.3&4, ） 135-146 1981年08月

共著

固体ロケットモータにおける火炎伝播機構を明らかにするために，単純化した系で火炎伝播の実験を試みた．主流ガスに窒素を用い，大気圧下で試料表面の上流端に着火し，燃焼部の広がりを観察した．その結果燃焼部は連続的に広がるのみならず，低流速の場合には燃焼部から離れた下流未燃部に第２の燃焼部が発生することを見出した．さらに未燃部の表面温度履歴を測定した結果，表面温度は時間と共に単調には増加せず，温度上昇が停止し，一定温度に保たれる期間があることを見出した．

Lean-Limit Extinction of Propane/Air Mixtures in the Stagnation-Point Flow

Law, C. K., Ishizuka, S., and Mizomoto, M.

Eighteenth Symposium (International) on Combustion, The Combustion Institute 1791-1798 1981年

共著

平板のよどみ点流れにおいて，希薄プロパンー空気混合気の消炎限界を，表面温度，混合気の濃度と速度と温度を変化させて調べた．最高火炎温度と火炎位置も測定した．その結果消炎限界は1000℃迄加熱された表面の性質には全く影響されないことが判った．他方，混合気を予熱すると火炎温度が高くなり，消炎限界も広がる．消炎時における最高火炎温度と火炎位置は，速度勾配を考慮すれば，ほとんど一定の値となり実験に用いた他のパラメタには依存しない．本研究の結果は，境界層に相対的な火炎位置，消炎の原因となる下流への熱損失に相対的な火炎伸張の重要性、限界温度の概念の有効性を示している。

Stability of Hydrogen Jet Diffusion Flames

Takahashi, F., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Hydrogen Energy Progress, （Pergamon Press） Vol.2, 1165-1176 1980年

共著

種々の酸素濃度を有する雰囲気中における水素噴流拡散火炎の安定性を調べた．窒素，アルゴン，ヘリウム等の不活性ガスを周囲及び燃料中に添加し，その影響を調べ，さらに円管バーナ径の影響も検討した．その結果，燃料噴流中の燃料濃度及び周囲気体中の酸素濃度の減少と共に火炎の安定性が低下することが明らかとなった．さらに安定限界時の燃料噴出速度は，燃料噴流と周囲気体を混合した際に得られる最大燃焼速度に強く依存することが明らかとなった．

Evaporation and Ignition of a Fuel Droplet on a Hot Surface; Part 3, Effects of Initial Droplet Diameter

Mizomoto, M., Morita, A., and Ikai, S.

Bulletin of the JSME Vol.22 （ No.171, ） 1266-1273 1979年09月

共著

加熱平板上における単一燃料液滴の蒸発と着火; 第３報, 初期液滴径の影響

溝本雅彦, 盛田明男, 猪飼　茂

日本機械学会論文集(B編) 45巻（ 389号） 136-146 1979年01月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

加熱平板上におけるｎセタンの単一液滴の蒸発過程と着火過程を，加熱板表面温度300-550℃の範囲において，初期液滴径約0.7-3.3mmの範囲で変化させて実験的に詳細に調べた．さらに液滴の蒸発形態の観察結果に基づき，液滴が加熱板に接して蒸発する形態がみられなくなる加熱板表面温度に着目し，初期液滴径が蒸発時間や着火遅れ時間に及ぼす影響を検討した．また着火の起こらなくなる臨界液滴径を実験により求めた．

Evaporation and Ignition of a Fuel Droplet on a Hot Surface; Part 2, Ignition

Mizomoto, M., and Ikai, S.

Bulletin of the JSME Vol.21 （ No.162, ） 1772-1779 1978年12月

共著

Evaporation and Ignition of a Fuel Droplet on a Hot Surface; Part 1, Evaporation

Mizomoto, M., Hayano, H., and Ikai, S.

Bulletin of the JSME Vol.21 （ No.162, ） 1765-1771 1978年12月

共著

加熱平板上における単一燃料液滴の蒸発と着火; 第１報, 蒸発過程

溝本雅彦, 早野裕康, 猪飼　茂

日本機械学会論文集 44巻（ 380号） 1366-1373 1978年04月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

加熱平板上におけるｎセタン，ｎヘプタンの単一液滴（初期液滴径約２mm）の蒸発過程を実験的に詳細に調べ，液滴周囲の空間温度および加熱板表面あらさの蒸発時間に及ぼす影響を明らかにした．さらに蒸発曲線を加熱板表面温度により六つの領域にわけ，各領域における液滴の蒸発形態を明らかにし，そのうちの遷移領域における蒸発過程に対し詳細な検討を加え，蒸発時間内における蒸発形態の連続的な変化により説明を加えた．

加熱平板上における単一燃料液滴の蒸発と着火; 第２報, 着火過程

溝本雅彦, 猪飼　茂

日本機械学会論文集 44巻（ 380号） 1374-1382 1978年04月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

加熱平板上における単一燃料液滴の着火過程を，最大蒸発率点およびライデンフロスト点を含む広い加熱板表面温度範囲にわたり，ｎセタンを用いて詳細に調べた．液滴が加熱板に接してから着火までの蒸発量を調べ，蒸発曲線と着火遅れ曲線の関係を明らかにした．さらに加熱板表面温度がライデンフロスト点近傍よりも低い場合には化学反応過程が，またそれよりも高い場合には物理的過程が着火現象を支配することを明らかにした．

Study on the Stability of Diffusion Flame Anchored at the Impinged Point between an Air Stream and a Combustible Gas Stream; Part 2, Stability Model of the Flame

Ikai, S., and Mizomoto, M.

Bulletin of the JSME Vol.18 （ No.122, ） 874-881 1975年08月

共著

昭和49年における「重要な燃料関係事項」（Ⅱ）,「気体の燃焼」

燃料協会誌第54巻,第579号 1975年07月

研究論文（学術雑誌）

Study on the Stability of Diffusion Flame Anchored at the Impinged Point between an Air Stream and a Combustible Gas Stream; Part 1, On the Velocity and Concentration Profiles

Ikai, S., and Mizomoto, M.

Bulletin of the JSME Vol.18 （ No.116, ） 159-165 1975年02月

共著

可燃気体の流れに空気流を衝突させる際の火炎の安定性; 第２報, 火炎の安定モデル

猪飼　茂, 溝本雅彦

日本機械学会論文集 40巻（ 340号） 3467-3478 1974年12月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

可燃範囲よりも濃い状態に予混合された可燃気体の流れに，これに直角に燃焼用空気流を衝突させる際に形成される火炎の安定性に関し，まず実験的に火炎の安定を支配する因子の影響を調べた．さらに火炎根本においては予混合火炎が形成されていると考え，この燃焼波に燃料の濃度こう配を考慮した火炎伸張理論を適用し，未燃焼モデルにおける数値を用いて火炎伸張率を求めた結果，実験範囲内においてほぼ一様な火炎伸張率を得た．

可燃気体の流れに空気流を衝突させる際の火炎の安定性; 第１報, 流れと混合の状況

猪飼　茂, 溝本雅彦

日本機械学会論文集 40巻（ 334号） 1696-1704 1974年06月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

可燃範囲外の濃い予混合気体に直角に燃焼用空気流を衝突させる際に形成される拡散火炎の安定性を調べる第１段階として，二つの流体の衝突点近傍の流れの状況と，二つの流体の混合の状況を未燃焼の状態の下で測定した．その結果二つの流れの衝突点の近くに速度の非常に遅い循環領域があり，それより外の領域において実験範囲内の条件で無次元速度分布と無次元温度分布を得，流れと混合の場の一般的表示を得ることができた．

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