研究者詳細 - 溝本　雅彦

論文 - 溝本　雅彦

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機械工学年鑑特集、「1・3工業教育」

日本機械学会誌,第89巻,第813号 1986年08月

研究論文（その他学術会議資料等）

Combustion of a Coal-Oil Mixture Droplet on a Hot Surface

Mizomoto, M., Masuda, I., and Ikai, S.

Combustion and Flame Vol.63 （ No.1&2, ） 289-301 1986年01月

共著

炉壁の近くにあるＣＯＭ（Coal-Oil Mixture) 噴霧の基礎的燃焼特性を明らかにするために，加熱板上における単一ＣＯＭ液滴の燃焼が調べられた．ＣＯＭはＣ重油と74μm 金網を80%通過するような微粉炭より作られ，石炭 0, 30, 50wt%のものが用いられた．初期液滴径は約 3mmである．着火遅れ時間，気相燃焼時間，表面燃焼時間などが検討され，さらに残渣の多孔性や，加熱板への密着の程度などが明らかにされた．

格子乱流中に形成される噴流拡散火炎の乱れ構造

真子弘泰, 植田利久, 溝本雅彦

日本機械学会論文集（B編）第52巻（ 473号） 471-478 1986年01月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

格子により任意の乱れを添加された空気流に平行に層流の燃料噴流を噴出させ，その際に形成される乱流拡散火炎を対象とし，火炎と流れの乱れの相互干渉を実験的に調べた．その結果，火炎が乱れに及ぼす効果は，せん断乱流より格子乱流の方が小さく，前者の方がより顕著に減衰すること，せん断乱流は乱流混合により輸送されるのに対し，格子乱流ではこれと異なる輸送機構が存在することなどが明らかとなった．

Flame Curvature and Preferential Diffusion in the Burning Intensity of Bunsen Flames

Law, C. K., Cho, P., Mizomoto, M., and Yoshida, H.

Twenty-first Symposium（International）on Combustion，The Combustion Institute， 1803-1809 1986年

共著

軸対称および２次元ブンゼン火炎の火炎温度を，メタン，エチレン，プロパンと空気の混合気に対して測定し，選択拡散と火炎の曲率によって引き起される火炎伸張に基づいて検討した．その結果，ルイス数に基づいてそのふるまいが説明できること，火炎伸張と選択拡散の両者が存在するときのみ火炎温度は断熱火炎温度からずれること，そしてこのずれは無次元伸張率によって関連づけることができることを明らかにした．

熱線CTにおける減衰補正法

内山博喜, 風早完次, 中島真人, 溝本雅彦, 油田信一

電子通信学会論文誌D Vol.J68-D （ No.12, ） 2073-2081 1985年12月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

火炎内部の温度分布を映像化するために筆者らによりすでに提案されている熱線ＣＴ手法は，放射型ＣＴであるために熱線の減衰に起因する画像劣化が生じ，高精度の測定のためには減衰補正が必要である．そこで，最近ガンマ線ＣＴ用として開発された減衰補正法を熱線ＣＴ手法に適用するための理論を示し，実験的にこれを検証した．さらに，減衰補正法適用の際に必要となる，火炎内部の減衰係数分布の測定システムを提案した．

機械工学年鑑特集,「1・3工業教育」

日本機械学会誌,第88巻,第801号 1985年08月

研究論文（その他学術会議資料等）

エミッションCT手法の火炎内温度分布計測への適用の試み

内山博喜, 中島真人, 溝本雅彦, 油田信一

応用物理第54巻（ 8号） 822-827 1985年08月

共著

火炎それ自身の内部より放射される熱線（赤外線）を外部にて無侵襲に計測し，これを投影データとしてＣＴアルゴリズムに適用することにより，火炎の任意断面における放射線強度分布を映像化し，火炎内部の温度分布を知ると云う新しい手法（エミッションＣＴ手法）を提案した．この手法により得られた結果は，熱電対による測定結果と定性的によく一致することが示され，さらに再構成画像の劣化要因が検討された．

Flow Stratification near the Flame Zone in a Flat Plate Turbulent Boundary Layer Diffusion Flame

Ueda, T., Namiki, S., and Mizomoto, M.

Heat Transfer in Fire and Combustion Systems，HTD-Vol.45，ASME， 107-112 1985年08月

共著

乱流平板境界層内に，壁面より燃料を一様に吹き出す際に形成される拡散火炎の流体力学的構造について実験的に検討を加えた．偏光型４ビームレーザドップラ流速計を用いて，壁面に平行な方向と垂直な方向の流速を同時に測定し，各方向の平均流速，乱れ強さ，両方向流速の２重および３重相関値を算出した．その結果，火炎帯近傍では，空気流側の流れと燃料側の流れが層状化し，この層状化が乱れ構造を特徴づけていることが示された．

第20回国際燃焼シンポジウム報告「Laminar Flames (Session E-1,E-2)」

燃焼研究,第67号 1984年12月

研究論文（その他学術会議資料等）, 単著

乱流平板境界層内に形成される拡散火炎の乱れ構造

特定研究[燃焼現象]第2回燃焼シンポジウム[火災構造] 1984年11月

研究論文（その他学術会議資料等）, 単著

炉内の乱流燃焼に関する研究（格子乱流内に形成される噴流拡散火炎の乱れ構造）

財団法人谷川熱技術振興基金　報告書 1984年11月

研究論文（その他学術会議資料等）, 単著

気体の燃焼

燃焼の基礎に関する講習会テキスト 1984年10月

研究論文（その他学術会議資料等）

機械工学年鑑特集,「1・3工業教育」

日本機械学会誌,第87巻,第789号 1984年08月

研究論文（その他学術会議資料等）, 単著

Turbulent Properties of a Flat-Plate Boundary Layer with a Diffusion Flame

Ueda, T., Mizomoto, M., Matsubayashi, Y., and Ikai, S.

AIAA Journal Vol.22 （ No.5, ） 664-668 1984年05月

共著

乱流平板境界層内に，壁面より燃料を一様に吹き出す際に形成される拡散火炎の主流方向の平均流速および乱れ強さ，ならびに主流方向と，主流に垂直な方向の流れの乱れの相関値を測定した．相関値と平均流速の勾配の境界層内分布を比較すると，両者の分布形状は定性的によく一致していることが明らかとなった．このことより，火炎が形成された場合においても，境界層内の乱れは，火炎を伴わない場合の乱れと本質的に同様であると考えられる．

Effects of Preferential Diffusion on the Burning Intensity of Curved Flames

Mizomoto, M., Asaka, Y., Ikai, S., and Law, C. K.

Twentieth Symposium（International）on Combustion，The Combustion Institute， 1933-1939 1984年

共著

曲率を有する火炎の典型としてブンゼン火炎を用い，メタン，プロパン，ブタン，エチレン，水素と空気の希薄および過濃混合気の燃焼強度に及ぼす選択拡散と火炎伸張の影響を実験的に調べた．その結果，ルイス数が１より小さい場合には燃焼は弱められ，ルイス数が１より大きい場合には燃焼は強められ，ルイス数がほぼ１の場合には燃焼の挙動は中立であることを明らかにした．さらに，拡散性の高い水素を用い，空気との予混合火炎先端における局所消炎現象を明らかにした．

Lifting Mechanism of Free Jet Diffusion Flames

Takahashi, F., Mizomoto, M., Ikai, S., and Futaki, N.

Twentieth Symposium（International） on Combustion，The Combustion Institute， 295-302 1984年

共著

酸素ー窒素混合気の静止雰囲気中に形成される円管バーナ上の水素，および水素ー不活性ガス混合気の噴流拡散火炎の安定性を実験的に調べた．火炎基部においては予混合ガスが形成され，その局所燃焼速度が流入する流れの速度とつりあうという火炎安定化機構を提唱した．ＬＤＶを用いて火炎基部の流速を測定し，これとバーナより噴出される気体と周囲気体を混合した際に得られる最大層流燃焼速度を比較しモデルの妥当性を明らかにした．

気体の燃焼

燃焼の基礎に関する講習会テキスト 1983年10月

研究論文（その他学術会議資料等）

Evaporation and Ignition of a Fuel Droplet on a Hot Surface;Part4，Model of Evaporation and Ignition

Mizomoto, M., Ikai, S., and Morita, A.

Combustion and Flame Vol.51 （ No.1, ） 95-104 1983年05月

共著

加熱平板上における単一燃料液滴の蒸発過程と着火過程の関連を明らかにするために，直径約 2mmのｎセタン液滴が加熱板に接した後の任意の短い時間内の蒸発量をライデンフロスト点以上の加熱板表面温度で測定した．さらに，これらの実測値を用いて，球対称の非定常拡散方程式を数値的に解き，液滴周囲の燃料濃度分布を得た．その結果，着火遅れ時間において理論混合気が形成される位置が計算より求められ，この位置は着火時における初期火炎の位置の観察結果とよく一致した．

高熱負荷を受ける平板乱流境界層の構造

松島均, 溝本雅彦, 猪飼　茂

日本機械学会論文集(B編) 49巻（ 439号） 646-655 1983年03月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 共著

平板壁温を常温〜300℃まで100℃おきに変化させた際の平板乱流境界層における速度と温度の乱れ構造を，温度補償を行なった熱線流速計を用いて，実験的に研究した．その結果，温度境界層の構造には熱負荷の違いによる顕著な変化は見られないにもかかわらず，加熱平板より流体に与えられる熱負荷が増大するにつれ，その影響が速度の乱流境界層の大局的構造に対してのみならず微細構造にも大きく現われることが明らかとなった．

Thermal Structure of a Flat Plate Turbulent Boundary Layer Diffusion Flame

Ueda, T., Mizomoto, M., and Ikai, S.

Bulletin of the JSME Vol.26 （ No.213, ） 399-405 1983年03月

共著

多孔質平板上に形成される境界層内に，多孔質平板より燃料を一様に吹き出す際に形成される二次元拡散火炎の火炎基部の不安定性には，二種類の不安定現象が存在することを実験的に明らかにした．ひとつは流れが層流の場合に観察される不安定であり，他のひとつは，流れが乱流になると観察される．この乱流時に観察される不安定は，火炎基部に流入する流れの乱れ強さが，燃料によって定まる臨界乱れ強さをこえると発生する．

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