論文 - 山田　満稔

【産婦人科におけるリスクマネジメント】生殖医療におけるリスク

浜谷, 敏生, 祝井, 麻希, 佐々木, 拓幸, 小川, 誠司, 山田, 満稔 and 田中, 守

産婦人科の実際 66 （ 6 ） 781 - 786 2017年06月

ISSN  0558-4728

【万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集-再生医療の進歩が医療を変える】産婦人科領域における再生医療とゲノム編集　ヒト初期胚のゲノム編集と再生医療

山田, 満稔 and 田中, 守

臨床婦人科産科 71 （ 5 ） 445 - 449 2017年05月

ISSN  0386-9865

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中国の2つのグループから2015,2016年に,ヒト異常受精胚を用いて,CRISPR/Cas9による標的遺伝子のゲノム編集の結果が報告された.CRISPR/Cas9による初期胚のゲノム編集は3つの問題(高いoff-target効果,mosaicism,次世代への変異の伝播)が指摘されている.本邦を含め国際的にヒト受精卵に対するゲノム編集技術の可否が議論され,英国は胚移植をしないことを条件に限定付きで正常な受精卵を用いた遺伝子編集研究を認めた.(著者抄録)

【Non-ARTの不妊症診療-体外受精なしでここまでできる】人工授精のコツ

祝井, 麻希, 山田, 満稔 and 浜谷, 敏生

産科と婦人科 84 （ 3 ） 309 - 313 2017年03月

ISSN  0386-9792

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配偶者間人工授精(artificial insemination with husband's semen:AIH)は、身体的侵襲や経済的負担が比較的少ないため、不妊症に対する治療法として広く行われている。AIHを数周期(卵巣刺激法の併用も含めて)施行しても妊娠成立に至らない場合は、AIHの際の精液所見や患者の年齢・卵巣予備能などの背景を鑑み、体外受精へステップアップすることを考慮する。(著者抄録)

Genome Transfer Prevents Fragmentation and Restores Developmental Potential of Developmentally Compromised Postovulatory Aged Mouse Oocytes.

山田 満稔Dieter Egli

Stem Cell Rep 8 （ 3 ） 576 - 588 2017年

研究論文（学術雑誌）, 共著

Genetic Drift Can Compromise Mitochondrial Replacement by Nuclear Transfer in Human Oocytes.

山田 満稔

Cell Stem Cell 18 （ 6 ） 749 - 754 2016年06月

共著, 査読有り

【オミックスが拓く生殖医学の未来】メタボロミクス　メタボロミクスを用いた胚発生の解析

若松, 修平, 山田, 満稔 and 浜谷, 敏生

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY 22 （ 1 ） 25 - 30 2015年03月

ISSN  1340-220X

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メタボロミクスにより、胚発生における胚の代謝機構を解析することが可能となっており、そこから得られた結果から既存の培養液のさらなる改善と、胚の発生段階における新規バイオマーカーの開発が期待される。われわれはメタボロミクスのひとつの解析方法であるCE-TOF-MSを用いて、オクタン酸が胚発生において重要なエネルギー源となっていることを見出した。本稿では培養液の歴史的な変遷について触れるとともに、われわれが実際に行ったメタボロミクスを用いた胚発生の解析方法について紹介する。(著者抄録)

提供卵子を用いたART、当院の現状と問題点

塩谷雅英, 松本由紀子, 岡本恵理, 水澤友利, 滝口修司, 伊原由幸, 城綾乃, 江夏, 宜シェン, 十倉陽子, 安昌恵, 緒方誠司, 山田聡, 片山和明, 野田洋一 and 苔口昭次

日本IVF学会雑誌 18 （ 1 ） 29 - 33 2015年

Human oocytes reprogram adult somatic nuclei of a type 1 diabetic to diploid pluripotent stem cells

山田 満稔, Johannesson B, Sagi I, Burnett LC, Kort DH, Prosser RW, Paull D, Nestor MW, Freeby M, Greenberg E, Goland RS, Leibel RL, Solomon SL, Benvenisty N, Sauer MV, Egli D

Nature （NPG）  510 （ 7506 ） 533 - 536 2014年06月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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【生殖再生医学】ヒトクローンES細胞の樹立

山田, 満稔, 浜谷, 敏生, 阿久津, 英憲, 山田, 朝子 and 吉村, 泰典

HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY 21 （ 2 ） 117 - 120 2014年06月

ISSN  1340-220X

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体細胞核移植により体細胞核をリプログラミング(reprogramming)した核移植再構築卵(クローン胚)を胚盤胞まで発生させたあとにES細胞を樹立することは、免疫拒絶されることのない、患者自身に適合する幹細胞の作成につながる。しかしこれまでヒトクローンES細胞の樹立の試みは、いずれも卵割期に発生停止し不可能であった。2011年にEgliらのグループはゲノム除去操作をせずに体細胞核移植を行うことでヒト3倍体ES細胞の樹立に成功した。さらに2013年にTachibanaらのグループは、ヒト2倍体ES細胞の樹立を報告するに至った。以上の知見から、ヒト卵子には分化した体細胞のエピジェネティックメモリーを消去し、reprogrammingする能力があることが示された。(著者抄録)

【生殖医療の進歩と課題-安全性の検証から革新的知見まで】ARTの安全性評価　ART児の発達・長期予後

久慈, 直昭, 竹本, 崇史, 上條, 慎太郎, 戸田, 里実, 若松, 修平, 菅原, かな, 小川, 誠司, 山田, 満稔, 浜谷, 敏生 and 吉村, 泰典

臨床婦人科産科 68 （ 1 ） 107 - 113 2014年01月

ISSN  0386-9865

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ART由来出生児は自然妊娠に比べ,早産・低出生体重・先天性異常・小児/青年期の癌の発生率,脳性麻痺の罹患率が有意に高いが,その病因は両親の不妊形質によるものと考えられる.出生児の精神運動発達に関しては,これまでの報告では自然妊娠と差がない.インプリント異常疾患はART児で多くなる可能性が懸念されているが,現時点ではその発生率に有意差は認められない.(著者抄録)

Derivation of human decidua-like cells from amnion and menstrual blood

山田 満稔

Sci Rep 4   4599 2014年

査読有り

マウス加齢卵におけるテロメア長の解析

山田, 朝子, 浜谷, 敏生, 山田, 満稔, 久慈, 直昭 and 吉村, 泰典

日本生殖内分泌学会雑誌 18   5 - 10 2013年08月

ISSN  1348-8031

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母体加齢と排卵後加齢というふたつのマウスモデルを用いて、卵子の加齢変化に関してテロメラーゼ活性とテロメア長、ミトコンドリアと酸化ストレスに焦点を置き検討した。母体加齢卵におけるTertのmRNA発現は若齢マウス卵に比較して有意に減少し、マイクロアレイの結果とほぼ一致した。排卵後加齢卵におけるTertのmRNA発現は、新鮮卵と比較して有意に減少した。テロメラーゼ酵素活性は若齢卵と比較して母体加齢卵では有意に低下した。酸化ストレスは、若齢卵では、蛍光色素を示さなかったが、母体加齢卵、排卵後加齢卵では有意に増加した。加齢マウス卵のテロメア長は若齢卵に比べて有意に短縮したが、排卵後加齢卵のテロメア長は、若齢卵に比較して有意な変化を認めなかった。

【産婦人科性感染症とその対策】HIV患者男性に対する生殖医療

久慈, 直昭, 上條, 慎太郎, 井上, 治, 福永, 朝子, 小川, 誠司, 菅原, かな, 奥村, 典子, 山田, 満稔, 浜谷, 敏生 and 吉村, 泰典

産婦人科の実際 62 （ 4 ） 499 - 506 2013年04月

ISSN  0558-4728

子宮動脈塞栓術により救命しえた子宮摘出困難な分娩後大量出血の2例

安達, 将隆, 山田, 満稔, 峰岸, 一宏, 浅田, 弘法, 田中, 守, 青木, 大輔 and 吉村, 泰典

関東連合産科婦人科学会誌 50 （ 1 ） 63 - 68 2013年03月

ISSN  2186-0610

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止血制御としての子宮摘出が困難であった帝王切開時の大量出血に対し,子宮動脈塞栓術(Uterine Artery Embolization;以下UAE)が有効であった2例を経験したので,文献的考察も含めて報告する.症例1は44歳,0経妊0経産.子宮内膜症性嚢胞・子宮筋腫合併.体外受精にて妊娠成立し,妊娠23週に超音波断層検査で全前置胎盤と診断.妊娠37週2日,帝王切開術を施行した.術中出血量は約3,000ml.閉創後,弛緩出血によりショック状態となった.内膜症性癒着によるダグラス窩完全閉鎖のため,子宮摘出は困難と判断.UAEを施行し,出血量は減少した.症例2は42歳,4経妊2経産.子宮筋腫核出術.帝王切開術の既往あり.子宮筋腫・子宮腺筋症合併.MRI検査で,胎盤は子宮前壁の子宮腺筋症部位に接して付着.38週2日,帝王切開術を施行.子宮収縮不良により出血が持続し,出血量は約10,000ml.子宮筋腫や子宮腺筋症,強固な腹腔内癒着のため子宮摘出は困難と考え,UAEを施行し,出血量は減少した.子宮摘出困難な分娩後大量出血における緊急UAE施行は,止血制御に有用かつ,母体救命戦略の一助となることが示された.(著者抄録)

Age-associated telomere shortening in mouse oocytes

山田 満稔

Reprod Biol Endocrinol 11   108 2013年

共著

Successful implantation after reducing matrix metalloproteinase activity in the uterine cavity

山田 満稔

Reprod Biol Endocrinol 11   37 2013年

共著

β-Catenin Functions Pleiotropically in Differentiation and Tumorigenesis in Mouse Embryo-Derived Stem Cells

山田 満稔

PLoS One 14 （ 8 ） e63265 2013年

共著

【不妊症治療-現状の課題と将来への展望-】生殖医療の将来と展望　ARTから再生医療へ

山田, 満稔, 浜谷, 敏生, 福永, 朝子 and 吉村, 泰典

母子保健情報  （ 66 ） 85 - 90 2012年12月

ISSN  0389-8997

【不妊と周産期医療】ART妊娠児の長期予後研究

久慈, 直昭, 山田, 満稔, 井上, 治, 福永, 朝子, 小川, 誠司, 菅原, かな, 奥村, 典子, 浜谷, 敏生 and 吉村, 泰典

周産期医学 42 （ 8 ） 991 - 1000 2012年08月

ISSN  0386-9881

Yamada M, Takanashi K, Hamatani T, Hirayama A, Akutsu H, Fukunaga T, Ogawa S, Sugawara K, Shinoda K, Soga T, Umezawa A, Kuji N, Yoshimura Y, Tomita M. A medium-chain fatty acid as an alternative energy source in mouse preimplantation development

山田 満稔

Sci Rep 2 （ 930 ） 1 - 9 2012年

共著