論文 - 横手　慎二

ソ連の北東アジア政策１９８６－１９９１

西村明・渡辺利夫編『環黄海経済圏―東アジアの未来を探る』（九州大学出版会）    29-44 1991年10月

単著

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１９８６年以降ゴルバチョフによって展開された対外政策は、対中、対朝鮮半島関係においてドラマティックな変化をもたらしたが、その過程を分析すると、首尾一貫したものではなかったと主張。

ソ連新思考外交をめぐる国内環境の変化と対日政策

『国際問題』 373   2-14 1991年04月

単著

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シェワルナゼ外相の辞任を受けて、ソ連外交を取り巻く国内環境を分析し、ゴルバチョフが対日政策で取り得る政策の幅を検討。

イデオロギーとソ連外交

高田和夫編『ペレストロイカ』（九州大学出版会）    175-193 1991年03月

単著

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ソ連外交を支えるイデオロギーを、共産党の支配を正当化する公式イデオロギーと実際の政策形成過程で機能している信条体系に分け、双方との対外政策との関係を分析。

ソ連・中国を中心とする社会主義国の世界戦略―ポスト冷戦の視角から

『外交時報』 1275   41-54 1991年02月

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東欧の社会主義体制の崩壊後にソ連・中国などの国家が取り得る対外戦略を分析。先進資本主義国との同調を迫られる一方で、そうした資本主義国に対する独自性の保持が国民の歴史意識から必要とされると指摘。

外交官の粛清とソ連外交

原暉之・藤本和貴夫編『危機の「社会主義」ソ連』（現代思潮社）    318-342 1991年01月

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１９３４年末から１９５３年までに粛清されたソ連外交官について、その官職別の粛清率などを、１９８５年以降に明らかになった史料などで解明。

ゴルバチョフ下のソ連外交

菊地昌典編『社会主義と現代世界　３　社会主義の現実』（山川出版社）    103-136 1989年11月

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ペレストロイカ以降のソ連外交の変化を、行動様式などに着目して分析。

ゴルバチョフ下の大ロシア主義

『拓殖大学海外事情研究所　海外事情』 １９８９年６月号   89-104 1989年06月

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ゴルバチョフの登場とともに活発化したロシア・ナショナリズムの潮流のうちで、ソ連国家の勢威発揚を重視する勢力―大ロシア主義の潮流を分析。

形成期のグロムイコ１９０９－１９４５

『スラブ研究』 36   47-78 1989年03月

単著, 査読有り

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１９８５年まで２８年間外務大臣として活躍したグロムイコの人物像を確定するために、比較的史料状況に恵まれたその前半生の歩みを歴史的に解明。第二次大戦中にアメリカ専門家として頭角を現したことや、１９７０年代にグロムイコが主張した積極的国際政治への関与の主張は、彼の上司であったモロトフが１９４５年に初めて主張したものであることなどを指摘。

外務人民委員リトヴィノフ　研究・回想・証言

和田春樹編『ロシア史の新しい世界』（山川出版社）    287-309 1986年10月

単著

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ソ連におけるリトヴィノフ研究の状況を通じて、ソ連社会の外交史研究を取り巻く閉塞状況を解明。

戦間期ソ連外交の政策決定システム

『国際政治』 81   26-41 1986年03月

単著, 査読有り

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戦間期のソ連外交の政策決定システムにおける外務人民委員部の重要性を論証し、併せて、１９３０年代の半ば以降には、共産党指導者と外務人民委員部の間に後者の政策提言を審査する機関が機能していた事実を指摘。

ソ連外交の『転換』１９３０－１９３５

渓内謙・荒田洋編『スターリン時代の国家と社会』（木鐸社）    157-199 1984年09月

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１９３０年代前半にソ連は一方で国際連盟に加盟して西欧諸国との関係改善に努め、他方では冷却したドイツとの関係の修復を図った。この行動の背後に、ソ連指導部の対独関係修復派と西欧諸国への接近派の対立があったという説を、新たに利用可能となった史料を利用して検討し、説得力をもつことを主張。

２０年代ソ連外交の一断面

『スラブ研究』 29   41-69 1982年03月

単著, 査読有り

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ヨーロッパにおいて相対的安定期が続く１９２０年代半ばにソ連では突如、ヨーロッパ諸国との戦争が迫っているというウオー・スケアーが広がった。その原因を指導者の言動に求め、ソ連指導者が抱く自国の国際的イメージがその外交に持つ意味を検討。

ロシア革命と戦争の問題をめぐる一考察

『歴史学研究』 472   14-29 1979年09月

単著, 査読有り

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１９１７年のロシア二月革命によって成立した臨時政府の対外政策を、メンシェヴィキの指導者ツェレチェリの活動を軸にして分析し、レーニンの対外政策と対比する視点を提示。

Ｇ．Ｖ．チチェーリンの外交、１９１８－１９３０

『ロシア史研究』 29   45-53 1979年03月

単著, 査読有り

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１９２０年代のソ連の対外政策を、外務人民委員（現在の外務大臣）チエチェーリンの言動と関連付けながら分析。共産党内の地位の低さにも関わらず、政策論争や提言を行う活動をしていたと指摘。