赤林 英夫 (アカバヤシ ヒデオ)

Akabayashi, Hideo

写真a

所属(所属キャンパス)

経済学部 (三田)

職名

教授

HP

外部リンク

教員からのメッセージ 【 表示 / 非表示

  • 教育と家族の経済学に関する研究を行っています。応用ミクロ経済学の手法に基づき、理論的基礎付けと綿密なデータ分析により、経済学的知見と政策的な意義のある研究を目指しています。研究対象となる地域は限定せず、方法としては、テーマにより理論・実証両方を使っています。従って、アイデアと根気が勝負と思っていますので、その点では負けない自信のある皆さんとの出会いを楽しみにしています。現在は、日本の教育政策の分析と教育格差の国際比較にほぼ集中しています。

経歴 【 表示 / 非表示

  • 1988年04月
    -
    1990年05月

    通商産業省, 係員・係長

  • 1995年08月
    -
    1996年06月

    マイアミ大学, ビジネススクール経済学科, 客員講師

  • 1996年07月
    -
    1997年03月

    世界銀行, コンサルタントエコノミスト

  • 1997年04月
    -
    2006年03月

    慶應義塾大学, 経済学部, 助教授

  • 1997年10月
    -
    1999年09月

    大学経済学部学習指導副主任

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学歴 【 表示 / 非表示

  • 1996年06月

    シカゴ大学, 経済学研究科

    アメリカ合衆国, 大学院, 修了, 博士

  • 1988年03月

    東京大学, 総合文化研究科, 広域科学

    大学院, 修了, 修士

  • 1986年03月

    東京大学, 教養学部, 基礎科学第二

    大学, 卒業

学位 【 表示 / 非表示

  • Ph.D., シカゴ大学, 1996年06月

職務上の実績に関する事項 【 表示 / 非表示

  • 2010年06月
    -
    継続中

    株式会社ガッコム 創業

     活動内容を見る

    研究上の知見を活用して、株式会社ガッコムを創業、現在は代表取締役会長。

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 公共経済、労働経済 (教育の経済学、家族の経済学、労働経済学)

  • 人文・社会 / 経済政策 (公共政策、教育政策)

  • 人文・社会 / 教育社会学 (比較教育政策)

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • パネルデータ

  • ミクロ計量経済学

  • 人的資本

  • 子どもの発達

  • 学力テスト

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研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • 教育政策と教育格差の国際比較, 

    2016年
    -
    継続中

  • 親子の縦断調査を用いた家族、学力、心理のミクロ計量経済分析, 

    2009年
    -
    継続中

     研究概要を見る

    2010年から収集を続けている日本子どもパネル調査(JCPS)に基づき、子どもの学力や心理・行動の変化と家庭環境の関連を分析する。

  • 日本における教育政策の実証研究, 

    2001年
    -
    継続中

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    学校選択、私学補助金制度、少人数学級政策、教育の多様化などが地域の教育力に与えた影響を分析。また、国立大学政策が日本の私立大学の発展に及ぼした影響の分析。

  • 家庭内教育の理論・実験的研究, 

    1995年
    -
    継続中

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    経済理論と経済実験を用いて、家庭内教育決定のメカニズムを明らかにする

 

著書 【 表示 / 非表示

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論文 【 表示 / 非表示

  • Causal effects of family income on educational investment and child outcomes: Evidence from a policy reform in Japan

    Naoi M., Akabayashi H., Nakamura R., Nozaki K., Sano S., Senoh W., Shikishima C.

    Journal of the Japanese and International Economies (Journal of the Japanese and International Economies)  60 2021年06月

    ISSN  08891583

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    The Child Allowance Policy (CAP) in Japan, a nationwide cash transfer program for families with children, was designed to increase household expenditures toward children. Using unforeseen changes in the CAP that occurred due to the electoral results as a source of exogenous variation in income in the early 2010s, this paper examines the causal impact of family income on households’ private educational expenditures and child outcomes in the short-run, based on a longitudinal parent-child survey. The ordinary least squares (OLS) and first-differenced (FD) results show that family income is in most cases positively correlated with child's cognitive outcomes, and, to a lesser extent, with families’ educational expenditure on their children. Based on the FD instrumental variable (FD-IV) estimation, using unexpected changes in CAP payments as an instrument, we find positive income effects on educational expenditure in the short-run. However, we did not find statistically significant impacts on children's cognitive outcomes.

  • A comparative analysis of children’s time use and educational achievement: Assessing evidence from China, Japan and the United States

    Nakamura R., Yamashita J., Akabayashi H., Tamura T., Zhou Y.

    Chinese Journal of Sociology (Chinese Journal of Sociology)  6 ( 2 ) 257 - 285 2020年04月

    ISSN  2057150X

     概要を見る

    Various forms of empirical evidence suggest that parental socioeconomic status (SES) is strongly related to educational outcomes and many countries attempt to close achievement gaps among children. Parenting practice is one important mechanism through which educational inequality emerges across families with different SES. In this paper, we show that the class gap in children’s time use and academic achievements reflects parenting styles and parental practices stratified by parental SES by comparatively investigating the cases of China, Japan, and the USA, drawing on three sets of nationally representative longitudinal data. We find that for children aged 10–15 in China, parental SES has a strong impact on children's homework time and academic performance. Similar patterns are found in the results of 10–15-year-old children in Japan; however, homework time more weakly relates to the parents' education level. Moreover, restricting the samples to 14-year-old children and comparing the three countries, we find that the test score gap among parental SES is the largest in the USA; to fill the gap in math test scores between the first and fourth income quartiles, a sizable number of additional hours spent on homework are needed in the USA, compared to China and Japan.

  • Gender differences in educational outcomes and the effect of family background: A comparative perspective from East Asia

    Akabayashi H., Nozaki K., Yukawa S., Li W.

    Chinese Journal of Sociology (Chinese Journal of Sociology)  6 ( 2 ) 315 - 335 2020年04月

    ISSN  2057150X

     概要を見る

    There is wide variation in the degree of gender gap in test scores around the world, suggesting the strong influence of institutions, culture and inequality. We present comparative evidence on the gender gap in educational achievement in China, Japan, and the USA, with an emphasis on the gender-specific effect of parental income and education, and the child’s own preferences for study subjects. We used three major national representative longitudinal surveys with rich information about cognitive outcome measures of respondent children as well as educational investment and parental socio-economic status that allow us to analyze their inter-relationship. We found that low household income tends to have more adverse effects on language test scores for boys than for girls in the USA, as is consistent with previous studies. However, it does not have an impact on gender gap in test scores in China and tends to affect girls more adversely than boys in Japan.

  • C1-1 条件付分布による因果効果

    繁桝 算男, 古野 公紀, 池本 駿, 赤林 英夫

    日本行動計量学会大会抄録集 (日本行動計量学会)  48 ( 0 ) 68 - 71 2020年

  • 教育資金贈与信託制度の認知や利用と家庭内教育支出や学力との統計的関連

    赤林 英夫

    Keio-IES Discussion Paper - 2020年

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KOARA(リポジトリ)収録論文等 【 表示 / 非表示

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総説・解説等 【 表示 / 非表示

  • 教育関係者はエビデンスと冷静に向き合うべき

    赤林 英夫

    教職研修 (教育開発研究所)     95 - 97 2015年08月

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア), 単著

  • 少人数学級政策の教育効果の不都合な真実

    赤林 英夫

    シノドス (シノドス)   2015年02月

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア), 単著

  • わが国における教育経済データの現状と課題

    赤林 英夫

    経済セミナー (日本評論社)  February/March   27 - 33 2005年02月

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア), 単著

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 日本における教育のパネルデータ・実験データの収集経済学の立場からの実践と課題

    赤林 英夫

    日本教育社会学会第67回大会 (駒澤大学(東京)) , 

    2015年09月

    口頭発表(招待・特別), 日本教育社会学会

  • Dynamics of Educational Inequality among Children in Japan: Findings from the First Four Years of the Japan Child Panel Survey

    Akabayashi, H., R. Nakamura, M. Naoi, K. Nozaki, S. Sano, W. Senoh, ,C. Shikishima, and J. Yamashita

    20th International Panel Data Conference (Hototsubashi University, Tokyo, Japan) , 

    2014年07月

    口頭発表(一般), International Panel Data Conference

  • "Determinants of Cognitive and Non-cognitive Outcomes in Japan: Findings fromJapan Child Panel Survey (JCPS):2010-2012,"

    赤林 英夫

    Children Youth and Families: Mini-Conference on International Perspectives on Child and Youth Health and Development (Columbia University) , 

    2013年05月

    口頭発表(一般)

  • "Long-Term Effects of Preschooling on Educational Attainments,"

    赤林 英夫

    WEAI (東京) , 

    2013年03月

    口頭発表(一般)

  • 「政策研究のための教育データの現状と日本子どもパネル調査」

    赤林 英夫

    教育経済・教育政策コンフェレンス (慶應義塾大学) , 

    2012年12月

    口頭発表(一般), 慶應義塾大学

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競争的研究費の研究課題 【 表示 / 非表示

  • ポストコロナの高等教育市場と政策:行動経済学の視座からの実証分析と制度設計

    2022年06月
    -
    2025年03月

    科学研究費助成事業, 赤林 英夫, 挑戦的研究(萌芽), 未設定

  • コロナ危機以降の多様な格差の構造と変容:家計パネルデータを活用した経済学研究

    2022年04月
    -
    2027年03月

    科学研究費助成事業, 山本 勲, 赤林 英夫, 直井 道生, 大垣 昌夫, 駒村 康平, 土居 丈朗, 大津 敬介, McKenzie Colin, 大久保 敏弘, 佐藤 一磨, 川本 哲也, 中村 亮介, 瀬古 美喜, 隅田 和人, 奥山 尚子, 窪田 康平, 山田 篤裕, 井深 陽子, 別所 俊一郎, 寺井 公子, 北尾 早霧, Hsu Minchung, 特別推進研究, 未設定

     研究概要を見る

    本研究では、コロナ危機で露呈した柔軟な働き方や社会関係資本、危機管理などのショックに対するレジリエンスや、健康や生活、住環境などのウェルビーイングといった非金銭的な側面での格差も含めた従来よりも広範な格差概念を研究対象とする。その上で、コロナ危機によって幅広い側面での格差がどのように顕現化し、中長期的にどのように変容しうるか、また、新しいテクノロジーの進展や少子高齢化などのメガトレンドや各種の制度・政策が、格差への影響度合いも含めて中長期的にどう変化するかについて、国際比較可能な家計パネルデータを共通インフラとして構築し、応用ミクロ経済学やマクロ経済学の幅広い経済学分野からの解明を図る。

  • ポストコロナの教育格差研究:世界的課題の解明とオンラインでの調査・実験手法の革新

    2021年07月
    -
    2026年03月

    慶應義塾大学, 科学研究費助成事業, 赤林 英夫, 基盤研究(S), 未設定

     研究概要を見る

    新型コロナパンデミックは、子供の教育格差研究に対し、取り組むべき課題と研究手法との双方に、変革の必要性を迫っている。社会のオンライン化に伴い、家庭環境が子供に与える影響が強まることが懸念されている。また、教育格差拡大を防ぐために、世界各国で、新たな政策的対応の必要性が議論されている。そこで、本研究では、全国の子供を対象とし、オンラインにより、ポストコロナの新たな課題に対応した調査や実験による研究手法を考案する。それらを通じ、コロナ禍が子供の学力や日常生活に及ぼした影響を厳密に分析し、国際比較も行うことで、コロナ後の研究と政策のあり方を提示する。

  • 学生への経済的支援の効果検証に関する実証研究

    2019年04月
    -
    2024年03月

    科学研究費助成事業, 小林 雅之, 朴澤 泰男, 濱中 義隆, 藤森 宏明, 江原 昭博, 谷田川 ルミ, 吉田 香奈, 日下田 岳史, 田村 恵美, 浦田 広朗, 王 帥, 白川 優治, 岩田 弘三, 米澤 彰純, 島 一則, 呉 書雅, 赤林 英夫, 柳浦 猛, 王傑, 基盤研究(B), 未設定

     研究概要を見る

    本研究は、高等教育進学・学生生活・卒業後の生活などに対する奨学金の効果を国際比較と調査統計分析によって、実証的に検証し、今後の教育費負担と奨学金のあり方について、具体的な政策に資する知見を得ることを目的とする。また、生徒や保護者の進学費用に関する情報の認知度と高校等の進路指導やガイダンスなどの実態を明らかにし、奨学金に関する情報提供のあり方について、具体的な制度設計を含めた政策提言を行う。さらに、収集した調査データを広く公開し、いっそうの研究の進展を図り、これらの研究活動を通じて、共通の研究課題を持つ内外の研究者と学術交流を推進する。
    4回の研究会他、個別の打ち合わせを実施した。主な研究実績は以下の通りである。
    (1)日本における学生への経済的支援の現状の分析
    現在の日本における学生への経済的支援(以下、学生支援)の状況について、とくに大学等修学支援法について、その内容や政策決定過程を分析した。さらに、コロナ禍に対する学生の支援について学生の状況や文部科学省の対応を検討し、これらに基づき、課題を論文や新聞記事等として公表した。また、大学等修学支援法では、4年以内に制度の見直しを図ることが附則で明記されている。このためには、奨学金の効果検証がきわめて重要である。これをふまえ、奨学金の効果検証と高校生と保護者の情報ギャップの実態を明らかにするために、2020年12月に高卒者保護者調査を実施し3,124名から回答を得た。この調査結果と、文部科学省と国立教育政策研究所の調査について国立教育政策研究所研究会で比較検討し、さらに今後の分析の進め方について検討した。
    (2)学生支援の効果と情報ギャップに関する資料の収集、整理
    アメリカにおける学生支援(給付型奨学金と貸与型奨学金(学資ローン)やキャンパス・ワークスタディ(学内アルバイト))や情報ギャップが進学(進学先の高等教育機関、専攻など)、学生生活(アルバイト、単位取得など)、卒業(学位取得)、貸与奨学金の返済、卒業後の生活(結婚、持ち家等)に与える影響に関しては、膨大な先行研究が蓄積されている。これらの先行研究をレビューし、奨学金の種類や情報ギャップの程度と学生の特性(低所得層、人種など)の組み合わせによって影響の程度が異なることが明らかにされていることや、特に、アメリカでは、擬似的実験法や不連続回帰など、分析方法が精緻化していることは、日本で研究を進める上で大いに参考になることを確認した。これらの点について、研究会で報告検討するとともに、論文として刊行した。
    先行研究のレビューにおいて、奨学金の効果検証のために情報ギャップの分析が重要であることが示された。文部科学省・国立教育政策研究所と日本学生支援機構調査の分析は順調に進んでいるが、アメリカの先行研究と比較すると、効果検証と情報ギャップに関する調査項目が少ないため、独自に高卒者保護者調査を実施し、結果を分析中である。特に修学支援新制度の創設以前の2016年度の進学状況と創設された2020年度の比較について、データを精査しつつ検討している。
    さらに、コロナ禍のため、アメリカやイギリスなどの学生支援に関する海外現地調査はもともと次年度以降に延期し2020年度は実施しないこととし、学術論文やインターネットによる資料収集で先行研究をレビューし、効果検証に関する実証的な分析手法や検証結果を検討し、上記の高卒者保護者調査に適用することとした。また、具体的な奨学金の効果検証の事例研究として保育士に対する調査の可能性を検討した。
    奨学金の効果検証や情報ギャップについては、さらに先行研究のレビューを進め、調査実施のための手法を開発する。とりわけ、情報ギャップについては、アメリカで多くの研究が蓄積されているが、海外現地調査については、コロナ禍の状況で渡航も制限されることから、令和2年度についても実施せず、延期し、インターネットや学術誌などの資料によって検討することとした。アメリカでの研究に比べると、日本では、情報ギャップについて申請者らによる全国高校調査以外にほとんど研究例がない。また、この高校調査は、機関に対する調査であり、高校生や保護者など個人を対象としたものではないため、令和2年度は、高卒者保護者調査を実施した。しかし、これまでの検討から、学生支援について、とりわけ金融リテラシーについては、高校以前の生徒や保護者にギャップがあることが予想されるが、これまで中学生や保護者を対象とした調査は申請者が2015年に実施したが、6年が経過していることと、質問項目が限定されている。また、文部科学省・国研や日本学生支援機構の調査では、また、それぞれの機関による調査のため、個別データの利用には制限がある。このため、独自に情報ギャップや新制度の認知度に関して中卒者保護者調査を実施する予定である。
    高等教育機関の学生支援に関する調査として、既に私学高等教育研究所の調査がなされているが、これに加えて国立大学協会や私立大学連盟も修学支援新制度の現状と個別大学の学生支援への影響を調査する予定であり、これらの調査とも連携して研究を進める。
    また、保育士に対する奨学金の効果検証の可能性について、引き続き検討する。
    これらの調査結果により、従来の学生支援制度や大学等修学支援制度の改善に資する方策を検討する。

  • 長寿社会における世代間移転と経済格差: パネルデータによる政策評価分析

    2017年04月
    -
    2022年03月

    慶應義塾大学, 樋口 美雄、山本 勲, 敷島 千鶴, 駒村 康平, 瀬古 美喜, 土居 丈朗, 大垣 昌夫, McKenzie Colin, 黒田 祥子, 鶴 光太郎, 大久保 敏弘, 隅田 和人, 直井 道生, 山田 篤裕, 別所 俊一郎, 寺井 公子, 井深 陽子, 北村 行伸, 赤林 英夫, 特別推進研究, 未設定

     研究概要を見る

    本研究では、長寿社会と経済格差の関係に焦点を当て、長寿社会に起因する経済格差の発生メカニズム、さらには、経済格差が長寿社会での人々の暮らしや働き方、健康、社会経済の諸制度・政策、消費行動・生産行動、資産形成、結婚、出産などの家族形成、保育・教育などの次世代育成などに与える影響について、三世代の世帯(同居・非同居)を含む多様な家計を追跡するパネルデータの構築・解析を通じて多角的に研究する。
    本年度は、長寿社会における経済格差研究に関する理論的・実証的研究を整理・評価するとともに、家計パネルデータ等を用いながら各研究班で設定したテーマに沿って分析を進めた。また、昨年度に実施した「第二世代調査」(非同居の家族も含めた調査回答者の子世代への調査)のデータの解析も開始し、世代間の金銭的・非金銭的なつながりについて格差を関連付けた研究を進めた。各研究班の研究実績としては、論文50本(うち査読付論文16本)および図書6冊となっており、パネルデータなどを用いた経済格差のメカニズムや影響の解明を進めた。
    「日本家計パネル調査」については、本調査を実施するとともに「第二世代調査」の2回目の調査を実施した。また、本調査と第二世代調査では紙への記入による回答方法に加え、独自に作成したWEB画面による回答方法も提供し、回収率の向上につとめた。さらに、日本を代表するパネルデータとして、ルクセンブルク所得研究(LIS)への「日本家計パネル調査」や、オハイオ州立大学が指揮をとる国際パネルデータベースCross-National Equivalent File(CNEF)への提供を継続した。このほか、パネルデータの質の維持・向上のため、「日本家計パネル調査」の標本脱落やサンプル追加により発生するサンプリングバイアスの修正を行うウェイトの作成を欧州・豪州の専門家や家計パネルデータの設計・解析機関と連携して進めた。
    パネルデータなどを用いた経済格差のメカニズムや影響の解明については、昨年度に引き続き、積極的な研究を各研究班が実施し、計画以上の研究実績を積み上げている。「日本家計パネル調査」の3世代調査への拡張については、非同居の家族も含めた調査回答者の子世代へ調査回答者を拡げる形での新規調査を実施するとともに、単身高齢者世帯や地方在住者を含む新たな調査対象を追加することで、世界に先駆けた3世代調査への拡充が実現し、2回目の調査を実施したことで、パネルデータとしての利用ができるようになった。こうしたデータを用いた各研究班での研究も進捗している。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、「日本家計パネル調査」の回答者に郵送とWEBによる特別調査を実施し、新型コロナウイルス感染症が家計にどのような影響を与え、格差がどのように変化しうるかを把握することを検討するなど、当初計画にない追加的な研究実施も議論している。
    パネルデータなどを用いた経済格差のメカニズムや影響の解明については、次年度以降も、パネルデータ等を活用して積極的な研究を各研究班が遂行するとともに、班リーダー会議や調査票策定会議、国内・国際ワークショップなどを通じた連携を研究班間で強めていく。また、OECDやオハイオ州立大学、EHESSなどの国際研究機関・大学等との共同研究を進めることで、グローバルな視点からの経済格差研究も強化する。「日本家計パネル調査」については、次年度以降も3世代調査として実施し、長寿社会における経済格差構造の解明につながりうるパネルデータとしての研究基盤の構築を進める。その際には、サンプルバイアスを補正するウェイトの作成・提供を進めるなどして、データのクオリティ面でもグローバルスタンダードを目指す。さらに、新型コロナウイルス感染症の家計への影響を把握するため、「日本家計パネル調査」の回答者に対する特別調査(郵送・WEB調査)の実施も検討する。

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担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 制度・政策論特論

    2022年度

  • 政策評価の理論と実践

    2022年度

  • 労働経済論演習

    2022年度

  • 制度・政策論演習

    2022年度

  • 研究会d

    2022年度

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 日本経済学会, 

    1997年
    -
    継続中
  • エコノメトリック・ソサエティ, 

    1994年
    -
    継続中
  • 全米経済学会, 

    1993年
    -
    継続中
  • 日本教育社会学会, 

    2004年
    -
    継続中