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所属(所属キャンパス)
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文学部 人文社会学科(史学系) 民族学考古学専攻 (三田)
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職名
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教授
山口 徹 (ヤマグチ トオル)
Yamaguchi, Toru
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南太平洋オセアニアや日本の南西諸島をフィールドに、考古学と地球科学が協働するジオアーケオロジーの手法を用いて、島嶼世界の景観史の中に人と自然の「絡み合い(entanglement)」を読み解いてきました。近年は、考古学を触媒にした歴史生態学と歴史人類学の節合(文理融合)を目指しています。
南太平洋ポリネシアとミクロネシアの島嶼社会を対象に、考古・民族誌・地形のさまざまな側面から文化景観の形成プロセスに関心をもっています。近年は、地球温暖化にともなう気象災害と環礁社会のレジリエンスに関心をもち、ポリネシアの北部クック諸島にあるプカプカ環礁でフィールドワークを続け、自然の営力と島民の営為のインタラクティブな景観史にアプローチしています。
慶應義塾大学が所蔵し、民族学考古学研究室が管理するメラネシア民族資料の整理と研究も進めています。20世紀前半に収集された貴重な資料です。その成果の一部は、ウェッブデータベースとして公開しています。
ラロトンガ島の島景観
南太平洋オセアニアや日本の八重山諸島をフィールドに、考古学と地球科学が協働するジオ考古学の手法を用いて、島嶼世界の景観史のなかに人と自然の「絡み合い(entanglement)」を読み解いてきました。近年は、クック諸島プカプカ環礁の調査プロジェクトを進めてます。また、18世紀中頃-20世紀初頭の植民地期に収集されたオセアニア造形物の歴史人類学的・博物館人類学的研究にも挑戦しています。
千葉商科大学, 政策情報学部, 助教授
慶應義塾大学環境情報学部助手
慶應義塾大学文学部(講師)
山脇学園女子短期大学(講師)
慶應義塾大学文学部(講師)
慶應義塾大学, 文学部, 史学科
大学, 卒業
慶應義塾大学, 文学研究科, 史学専攻(民族学考古学分野)
大学院, 修了, 修士
慶應義塾大学, 文学研究科, 史学専攻(民族学考古学分野)
大学院, 単位取得退学, 博士
オークランド大学, 人類学部
ニュージーランド, 大学院, 修了, 博士
オークランド大学, 人類学部
ニュージーランド
修士(史学), 慶應義塾大学, 課程, 1988年03月
PhD in Anthropology, ニュージーランド国立オークランド大学, 論文, 2000年09月
慶應義塾大学文学研究科委員長補佐
慶應義塾大学文学部学習指導主任
慶應義塾大学研究連携推進本部副部長
オセアニア環礁社会を支えるタロイモ栽培の天水田景観と気象災害のジオアーケオロジー,
気象災害連鎖の渦中にあるオセアニア環礁社会のアイランド・レジリエンスに関する研究,
サンゴ礁学-複合ストレス下の生態系と人の共生共存未来戦略,
環礁上に成立する小島嶼国の地形変化と水資源変化に対する適応策に関する研究,
オセアニア環礁景観の考古学的・歴史人類学的綜合研究とその現在的活用策の検討,
世界歴史19:太平洋海域世界
山口徹, 岩波書店, 2023年05月, ページ数: 290
担当範囲: コラム:日本に渡ったウリ像-小嶺コレクション, 担当ページ: 246-247
ようこそオセアニア世界へ
山口徹, 昭和堂, 2023年02月, ページ数: 333
担当範囲: 第3章:島嶼-島景観にみる自然と人間の営み, 担当ページ: 57-71
ヒトはなぜ海を越えたのか:オセアニア考古学の挑戦
秋道 智彌,印東 道子,山口徹 他, 雄山閣, 2020年03月, ページ数: 264
担当範囲: ラロトンガ島の祭祀遺跡タプタプアテア―クック諸島にも届いていたオロ信仰
アイランドスケープ・ヒストリーズ : 島景観が架橋する歴史生態学と歴史人類学
山口 徹, 風響社, 2019年02月, ページ数: 362p
海民の移動誌:西太平洋のネットワーク社会
山口徹, 2018年03月, ページ数: 394
担当範囲: コラム:海域ネットワークが生み出したリモートオセアニアの島嶼景観, 担当ページ: 387-391
Origin and migration of trace elements in the surface sediments of Majuro Atoll, Marshall Islands
Ito L., Omori T., Yoneda M., Yamaguchi T., Kobayashi R., Takahashi Y.
Chemosphere (Chemosphere) 202 65 - 75 2018年07月
研究論文(学術雑誌), 共著, ISSN 00456535
Influence of acidification on carbonate sediments of majuro atoll, Marshall Islands
Ito L., Yamaguchi T., Kobayashi R., Terada Y., Takahashi Y.
Chemistry Letters (Chemistry Letters) 47 ( 4 ) 566 - 569 2018年
研究論文(学術雑誌), 共著, ISSN 03667022
Revisiting late Holocene sea-level change from the Gilbert Islands, Kiribati, west-central Pacific Ocean
Hiroya Yamano, Hajime Kayanne, Toru Yamaguchi, Tomomi Inoue, Yukira Mochida, Shigeyuki Baba
QUATERNARY RESEARCH (CAMBRIDGE UNIV PRESS) 88 ( 3 ) 400 - 408 2017年11月
査読有り, ISSN 0033-5894
The geoarchaeology of shoreline transition and alluvial landscapes on Ishigaki (Ryukyu Islands): disentangling natural and anthropogenic processes of landscape formation.
山口 徹
第8回世界考古学会議 168 - 168 2016年08月
研究論文(国際会議プロシーディングス), 共著, 査読有り
ウリ像をめぐる絡み合いの歴史人類学-ビスマルク群島ニューアイルランド島の造形物に関する予察-
山口 徹
史学 (三田史学会) 85 ( 1-3 ) 401 - 439 2015年07月
研究論文(学術雑誌), 単著, 査読有り, ISSN 0386-9334
モノから「収集の歴史」を考える-ニューアイルランド島のウリ像を対象にして-
山口 徹・臺浩亮
日本文化人類学会第50回大会発表要旨集 (日本文化人類学会第50回大会実行委員会) 2016 58 - 58 2016年05月
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議), 共著
”歴史する”アプリ「慶應時空ぷらっと」
山口 徹
塾 289 20 - 20 2016年01月
速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要), 単著
環礁社会の多様性を通時的に把握する
山口 徹・深山直子, et al.
日本サンゴ礁学会第18回大会講演要旨集 (日本サンゴ礁学会第18回大会実行委員会) 131 - 131 2015年11月
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議), 共著
「伝統」を裏付ける構築された景観-北部クック諸島プカプカ環礁の考古学的情報とその歴史人類学的解釈-
山口 徹・棚橋訓
日本文化人類学会第48回研究大会発表要旨集 (日本文化人類学会第48回研究大会実行委員会) 106 - 106 2014年05月
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議), 共著
石垣島名蔵の離水マイクロアトールから見る相対的海面低下と沖積低地の形成
山口 徹・山野博哉・渡邊剛・菅浩伸・川本智仁
日本サンゴ礁学会第16回大会講演要旨集 (日本サンゴ礁学会第16回大会実行委員会) 44 - 44 2013年12月
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議), 共著
景観の民族考古学-経験されたトンガレヴァ環礁のマラエ(祭祀遺跡)-
山口徹
日本オセアニア学会 (同志社大学) ,
口頭発表(一般), 日本オセアニア学会
Symposium on Monument Studies of the Pacific: ethnoarchaeological approaches to ritual
Nojima, Y & Yamaguchi, T.
Trekking shores, crossing water gaps, and beyond: Maritime aspects in the dynamics of "Out of Eurasia" civilizations (Honolulu, Hawaii) ,
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 新学術領域研究:出ユーラシアの総合的人類史学
Ethnoarchaeology of ritual landscape in Tongareva Atoll, the northern Cook Islands
山口 徹
The Out of Eurasia, Hawai'i Conference,
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
歴史生態学と解釈考古学の節合-オセアニアの環礁景観を事例に-
山口徹
日本考古学協会 (早稲田大学) ,
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 日本考古学協会
北部クック諸島プカプカ環礁の初期居住期を再考する
山口徹
第38回日本オセアニア学会大会 (オンライン) ,
口頭発表(一般), 日本オセアニア学会
環境とヒトの相互構築史:汎太平洋の比較研究による文理統合的研究(人間と環境班)
山口 徹, 学術変革領域研究(A), 補助金, 研究代表者
東京大学, 科学研究費助成事業, 鶴見 英成、北條 芳隆, 関口 和寛, 光本 順, 後藤 明, 杉山 三郎, 野嶋 洋子, 山本 睦, 笹生 衛, 山口 徹, 片岡 修, 新学術領域研究(研究領域提案型), 未設定
オセアニア環礁社会を支えるタロイモ栽培の天水田景観と気象災害のジオアーケオロジー
文部科学省, 科学研究費補助金(文部科学省・日本学術振興会), 山口 徹、山野 博哉, 基盤研究(A), 補助金, 研究代表者
気象災害連鎖の渦中にあるオセアニア環礁社会のアイランド・レジリエンスに関する研究
住友財団, 山口徹, 補助金, 研究代表者
新学術領域研究(研究領域提案型)「サンゴ礁学-複合ストレス下の生態系と人の共生共存未来戦略」の計画研究B02班「サンゴ礁-人間共生系の景観史」
文部科学省, 科学研究費補助金(文部科学省・日本学術振興会), 山口徹, 補助金, 研究代表者
慶應時空ぷらっと(アプリ)
山口徹
Web Service
世界の「はじっこ」で考える~サンゴ礁に暮らす人びとの研究から~
山口 徹
その他, 単独
文部科学省科学研究費補助金(基盤研究B・海外学術調査・研究代表者)によるツバル国フナフチ環礁の巡検
山口 徹
その他, 共同
民族学考古学特殊講義Ⅱ
2024年度
民族学考古学特殊講義演習Ⅱ
2024年度
民族学考古学特殊講義演習Ⅰ
2024年度
民族学考古学研究法Ⅳ
2024年度
民族学考古学研究法Ⅲ
2024年度
展示活動「出会い、さまざまなカタチ:2018年度慶應義塾大学民族学考古学資料展」
, 教育内容・方法の工夫
展示活動「人を模る造形の世界:南洋・東洋・中近東」
展示活動「語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」
, 教育内容・方法の工夫
日本文化人類学会,
日本オセアニア学会,
日本考古学協会,
日本サンゴ礁学会,
日本植生史学会,
理事(学会誌担当), 日本オセアニア学会
科学研究費基盤S審査・評価第二部会A小委員会審査委員・副幹事, 日本学術振興会
科学研究費基盤S審査・評価第二部会A小委員会審査委員, 日本学術振興会
科学研究費基盤S審査・評価第二部会A小委員会審査委員, 日本学術振興会
第18回研究大会実行委員長, 日本サンゴ礁学会