論文 - 田代　和生

享保改革期の朝鮮薬材調査

山田慶児編『東アジアの本草と博物学』下　思文閣出版    43-77 1995年07月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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朝鮮半島全域で行われた朝鮮薬材調査は、吉宗による享保改革の一環として行われたことを初めて明らかにした。

宗家旧蔵「図書」と木印

米谷均

朝鮮学報 １５６輯   13-96 1995年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

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これまで国内に１個しか存在が確認されていなかった「図書」（朝鮮への渡航証に捺す銅印）が、２３個も発見され、また同時に１４個の木印の存在も確認された。これら新発見の印鑑のすべての形状と発給の事情を明らかにし、足利時代から秀吉時代に至る、いわゆる「偽使の時代」の実態を検証する。

朝鮮人参生草の献上

山田慶児編『物のイメージ・本草と博物学への招待』朝日新聞社    137-150 1994年04月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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将軍吉宗によって推進された朝鮮人参国産化政策のうち、試作に必要な苗はどのようにして朝鮮から持ち出されたか、倭館の入手ルートを解明する。

渡海訳官使の密貿易

朝鮮学報 １５０輯   29-84 1994年01月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り

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享保６年(1721)対馬で発覚した朝鮮訳官使による大規模な密貿易事件は、吉宗による人参国産化政策を遂行するために特別に不問にふされることになり、その結果、対馬藩儒者の間で激しい「潜商議論」が起こる。本稿は、その事件のあらましと歴史的背景、議論の行方、事件の処理と工作について触れる。

鎖国時代の日本町

『月刊しにか』大修館書店 （『月刊しにか』大修館書店）  Vol.4 No.12   41-46 1993年12月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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住民４００〜５００人で構成される、朝鮮釜山の日本人町「倭館」について、その景観、住民の生活とトラブル等について触れる。

日朝交流と倭館

丸山雍成編『日本の近世　６情報と交通』中央公論社    95-132 1992年05月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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倭館が、幕府にとって中国や朝鮮半島の情報収集の場となっていたこと、そこで重要な位置を占める通詞の役割を考察する。

江戸時代の交易

李元植他編『朝鮮通信使と日本人』学生社    66-101 1992年03月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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江戸時代来日した朝鮮通信使と日本人との交流について、外交・貿易・文化の側面から考察する。

対馬藩の朝鮮語通詞

史学 （慶應義塾大学　三田史学会）  60 （ 4 ） 59-90 1991年07月

単著, 査読有り

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対馬藩の朝鮮語通詞が、貿易特権商人で占められていたことから、言語学習能力に様々な障害があった。その欠を補うべく、雨森芳洲が享保１２年(1727)対馬府中に朝鮮語学校を創設し、そのときの記録により学生募集と応募者、授業内容と評価、通詞制度の改革などを明らかにする。

１７．１８世紀東アジア域内交易における日本銀

川勝平太ほか編『東アジア貿易圏と日本の工業化』リブロポート    130-156 1991年06月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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日本における白糸（上質生糸）産業の立ち遅れにより、１８世紀なかごろまで、朝鮮経由の白糸確保をめぐって、京都糸屋町の資本が東アジア交易へ投入されていた事実を明らかにする。

Exports of Gold and Silver during the Early Tokugawa Era, 1600-1750

Eddy van Cauwenberghe ed. Money, Coins and Commerce: Essays in the Monetary History of Asia and Europe, Leuven University Press    75-93 1991年

研究論文（学術雑誌）, 単著

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１６００年〜１７５０年にかけて、日本からの膨大な量の貴金属流出が東アジア国際社会に与えた経済的影響について論じる。

近世における対馬と朝鮮

宮田登編『海と列島文化　３玄界灘の島々』小学館    344-378 1990年12月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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近世初期の苦難の時代、安定期の貿易隆盛の状態、財政逼迫期に展観した苦渋の貿易経営など、対馬藩の動きを、多くの図版とともに論じる。

朝鮮通信使行列絵巻の研究

朝鮮学報 （朝鮮学会）  １７３輯   1-46 1990年10月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り

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日本各地に残る朝鮮通信使行列図の現存状態を調査し、正徳元年(1711)作成の絵巻のみが、他に類例のみない特徴を備えている事に注目。それが老中の命令により、対馬宗家の大規模な絵師動員によって完成されたことをつきとめた。

みちのくの柳川調興

対馬風土記 （対馬郷土研究会）  ２６   1-24 1990年03月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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「柳川事件」で流罪になった柳川調興の、津軽における動向について、現地調査で新たに発見した成果を取り入れながら論じる。

Exports of　Japan's Silver to China via Korea and Changes in the Tokugawa Monetary System during the 17th and 18th Centuries

Eddy van Cauwenberghe ed. Precious Metals, Coinage and the Changes of Monetary Structures in Latin-America, Europe and Asia, Leuven University Press    99-109 1989年

研究論文（学術雑誌）, 単著

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１６世紀後期から１８世紀中頃まで続いた日本銀の大量輸出が、江戸時代の貨幣制度に重大な影響を与えたことを明らかにした。

幕末期日朝私貿易と倭館貿易商人

速水融編『徳川社会からの展望』同文館    300-323 1989年

研究論文（学術雑誌）, 単著

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幕末期における日朝私貿易の規模と、倭館出入りの朝鮮商人の活動について明らかにした。

徳川時代の貿易

速水融編『日本経済史１経済社会の成立』岩波書店    1 130-170 1988年11月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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江戸時代全期にわたる貿易を、長崎（中国・オランダ）、対馬藩（朝鮮）、薩摩藩（琉球）など貿易口ごとに、取引商品の動向と数量的考察を加える。

近世の日朝関係と対馬

朝鮮史研究会論文集 （朝鮮史研究会）  ２６集   1-26 1988年03月

研究論文（研究会，シンポジウム資料等）, 単著, 査読有り

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近世、日朝間で両国のことを取り仕切った対馬の役割と、宗家文書の概要に触れる。

対馬藩の朝鮮米輸入と「倭館枡」

朝鮮学報 （朝鮮学会）  １２４輯   1-47 1987年07月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り

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日本と朝鮮の計量慣習の違いにより、倭館で考案された日朝折衷の特殊枡の存在と、朝鮮米の計量法について明らかにする。

近世後期日朝貿易史研究序説

三田学会雑誌 （慶應義塾経済学会）  ７９ （ 3 ） 14-29 1986年08月

研究論文（学術雑誌）, 単著, 査読有り

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文政七年(1824)の貿易帳簿を手がかりに、日朝貿易の経営規模と、藩財政に占める割合を算出した。

「鎖国」時代の貿易

季刊現代経済 （日本経済新聞社）  47   37-47 1982年04月

研究論文（学術雑誌）, 単著

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東アジア国際関係の原型をとらえ、日本の銀貨幣のもつ二面性、貿易銀貨の誕生、日本の重金主義理論、などについて解説する。