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所属(所属キャンパス)
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薬学部 薬学科 薬剤学講座 (芝共立)
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職名
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教授
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外部リンク
登美 斉俊 (トミ マサトシ)
Tomi, Masatoshi
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私たちは、胎児への薬物分布を制御する胎盤関門について研究しています。主に安全性の問題から、妊娠中疾患は薬物治療の貢献が不十分です。薬物の胎児影響は実験動物を用いて評価せざるを得ませんが、薬物の胎児移行性を規定する胎盤関門輸送体の中にはヒトだけにあるものや、ヒトとラットの間で発現量が異なるものがあり、ヒト胎児移行性の予測を困難にしています。私たちは、胎盤関門輸送体機能の種差を解明することなどを通じ、ヒト胎児中薬物濃度の予測精度を高め、妊婦で使用可能な薬物の選択肢を増やすことを目指しています。今後の医療は疾患の素因をあらかじめ摘み取る先制医療へとシフトしていきます。生活習慣病や精神・神経疾患の素因が形成される胎児の環境を直接的に制御するのは、胎盤関門です。胎盤関門機能の理解から、将来の疾患発症リスクを軽減する先制医療を実現させることが大きな目標です。
富山医科薬科大学薬学部薬剤学研究室 助手
富山大学薬学部薬剤学研究室 助手
カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部 博士研究員
慶應義塾大学薬学部薬剤学講座 専任講師
慶應義塾大学薬学部薬剤学講座 准教授
東北大学, 薬学部, 薬学科
大学, 卒業
東北大学, 薬学研究科, 分子生命薬学専攻
大学院, 修了, 修士
東北大学, 薬学研究科, 生命薬学専攻
大学院, 退学, 博士
基礎と臨床の両側面からみた 胎盤学
日本胎盤学会 (編集) 登美 斉俊, メジカルビュー, 2019年12月
担当範囲: 物質交換, 担当ページ: 80-84
薬の生体内運命 改訂7版
丸山一雄 (編集) 登美斉俊, ネオメディカル, 2017年03月
担当範囲: 排泄, 担当ページ: 112-134
スタンダード薬学シリーズⅡ 6 医療薬学 Ⅵ. 薬の生体内運命
日本薬学会 (編集) 崔 吉道, 登美斉俊, 東京化学同人, 2016年12月
担当範囲: 胎盤関門の構造・機能と薬物の胎児への移行, 担当ページ: 63-65
薬剤学実験法必携マニュアル - Pharmaceutical Scientistのために Ⅱ 生物薬剤学
日本薬剤学会出版委員会 (編集) 登美斉俊, 西村友宏, 南江堂, 2014年04月
担当範囲: 血液胎盤関門, 担当ページ: 138-145
薬の生体内運命 改訂5版
中島恵美 (編集) 登美斉俊, ネオメディカル, 2013年03月
担当範囲: 薬の運命, 担当ページ: 12-18
Fukazawa N., Nishimura T., Orii K., Noguchi S., Tomi M.
Pharmaceutical Research (Pharmaceutical Research) 41 ( 5 ) 849 - 861 2024年05月
ISSN 07248741
Nishimura T., Araki H., Higuchi K., Noguchi S., Saito K., Hara K., Yagishita H., Akashi R., Obata S., Tomi M.
Placenta (Placenta) 147 59 - 67 2024年03月
ISSN 01434004
Breast Cancer Resistance Protein Limits Fetal Transfer of Tadalafil in Mice
Nishimura T., Ishii M., Tanaka H., Noguchi S., Ikeda T., Tomi M.
Journal of Pharmaceutical Sciences (Journal of Pharmaceutical Sciences) 113 ( 2 ) 486 - 492 2024年02月
研究論文(学術雑誌), 査読有り, ISSN 00223549
Akashi T, Noguchi S, Takahashi Y, Nishimura T, Tomi M
Journal of pharmaceutical sciences (Journal of Pharmaceutical Sciences) 112 ( 4 ) 1137 - 1144 2023年01月
査読有り, ISSN 0022-3549
Quantitative Comparison of Breast Cancer Resistance Protein (BCRP/ABCG2) Expression and Function Between Maternal Blood-Brain Barrier and Placental Barrier in Mice at Different Gestational Ages
登美 斉俊
Frontiers in Drug Delivery (Frontiers) 2 932576 2022年07月
研究論文(学術雑誌), 共著, 最終著者, 責任著者, 査読有り
【胎盤の母児支援機構とその評価】ファーマコメトリクスを応用したヒト胎児薬物曝露量予測
黒沢 健, 登美 斉俊, 千葉 康司
細胞 ((株)ニュー・サイエンス社) 56 ( 3 ) 158 - 162 2024年03月
ISSN 1346-7557
【妊娠・授乳中の薬剤の安全性について科学する】薬物の胎児移行性評価と薬物療法
登美 斉俊
Precision Medicine ((株)北隆館) 4 ( 10 ) 918 - 921 2021年09月
ISSN 2434-3625
新型コロナウイルス禍における遠隔授業への対応と対面授業実施に向けた取り組み:―アンケート結果を交えたふり返り
石川 さと子, 井上 賀絵, 登美 斉俊
薬学教育 (一般社団法人 日本薬学教育学会) 5 ( 0 ) n/a 2021年
ISSN 2432-4124
【周産期の薬】産科編 総論 薬物の経胎盤透過
登美 斉俊
周産期医学 ((株)東京医学社) 50 ( 増刊 ) 46 - 48 2020年12月
ISSN 0386-9881
【「今さら聞けない」をスッキリ解消する 妊娠・授乳と薬】[妊娠と薬]薬物の胎児移行性を規定するメカニズム
登美 斉俊, 野村 岳広
薬事 ((株)じほう) 62 ( 4 ) 729 - 734 2020年03月
ISSN 0016-5980
Transport mechanism of propionic acid in human choriocarcinoma JEG-3 cells
Kasuya A, Noguchi S, Nishimura T, Tomi M.
Asian Federation for Pharmaceutical Sciences 2023 (Hanoi, Vietnam) ,
口頭発表(一般)
Prediction of Fetal Drug Exposure by integrating in vitro, in vivo, ex vivo, and in silico approaches
Tomi M.
Asian Federation for Pharmaceutical Sciences 2023 (Hanoi, Vietnam) ,
口頭発表(招待・特別)
Enhanced invasion of extravascular trophoblast cells by human vascular endothelial cells and its effect on gene expression
Harada Y, Nishimura T, Tajima Y, Noguchi S, Tomi M.
Asian Federation for Pharmaceutical Sciences 2023 (Hanoi, Vietnam) ,
口頭発表(一般)
Fetal transfer of tadalafil, a PDE5 inhibitor, is limited by BCRP at murine placental barrier
Nishimura T, Ishii M, Tanaka H, Noguchi S, Ikeda T, Tomi M.
Asian Federation for Pharmaceutical Sciences 2023 (Hanoi, Vietnam) ,
口頭発表(一般)
マウス胎盤におけるMFSD2Aの発現とlysophosphatidylcholine結合型docosahexaenoic acid透過に与える影響
登美斉俊, 野口幸希, 関瑞生, 関誠悟, 山本元輝, 定村龍太, 赤沼伸乙, 河野早弥賀, 盛武浩, 細谷健一, 西村友宏
第44回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム (福岡) ,
口頭発表(一般)
Ex vivo-in silicoハイブリッドによるヒト胎児薬物移行の新解析プラットフォーム構築
科学研究費助成事業, 登美 斉俊, 千葉 康司, 佐村 修, 野口 幸希, 基盤研究(B), 未設定
輸送分子種差と遊離形濃度に基づくヒト胎児への経胎盤薬物曝露量予測モデルの構築
慶應義塾大学, 科学研究費助成事業, 登美 斉俊、千葉 康司, 基盤研究(B), 未設定
胎盤エクソソームのウイルス型膜融合を介した妊婦薬物動態の統合制御
慶應義塾大学, 科学研究費助成事業, 登美 斉俊、石川 源, 野口 幸希, 西村 友宏, 挑戦的研究(萌芽), 未設定
トリプトファンバランスに着目した食事による胎児成長支援戦略の構築
文部科学省・日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 登美 斉俊、野口 幸希, 伊藤 直樹, 牟田 真理子, 基盤研究(B), 補助金, 研究代表者
胎盤における母体環境ストレス緩和初動因子の機能発現制御
慶應義塾大学, 西村 友宏、登美 斉俊, 基盤研究(C), 未設定
2019 Top Reviewer
2019年, Journal of Pharmaceutical Sciences
受賞区分: 学会誌・学術雑誌による顕彰
2018 Top Reviewer
2018年, Journal of Pharmaceutical Sciences
受賞区分: 学会誌・学術雑誌による顕彰
2017 Top Reviewer
2017年, Journal of Pharmaceutical Sciences
受賞区分: 学会誌・学術雑誌による顕彰
日本薬剤学会奨励賞
2015年, 日本薬剤学会, 関門トランスポーターによる薬物組織分布制御機構の研究
受賞区分: 国内学会・会議・シンポジウム等の賞
学部長賞
2015年, 慶應義塾大学薬学部
受賞区分: 塾内表彰等
課題研究(薬剤学)
2024年度
演習(薬剤学)
2024年度
先端医科学研究
2024年度
卒業研究1(薬学科)
2024年度
製剤学1
2024年度