論文 - 本多　敏

円管内３次元流中での渦放出の安定化

本多　敏, 山崎弘郎

計測自動制御学会論文集 第17巻 （ 第７号 ） 764・〜 769・ 1981年07月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

　概要を見る

柱状物体からの渦放出は２次元流中では安定で規則的であるが，流量計のように円管内の３次元流では不安定となる。そのような場合の安定条件として，柱状物体の軸に沿った仮想的な局所渦放出周波数が一定となることを提案し，物体の形状を条件を満たすように変えることで，渦放出の規則性が向上することを確認し，条件の妥当性を示した。６頁

A Unified Approach to Hydrodynamic Oscillator Type Flowmeters

YAMASAKI HIRO, HONDA SATOSHI

Proc. Second Symposium on　FLOW: Its Measurement and Control in Science and Industry, held in St. Louis,    191〜198 1981年04月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著, 査読有り

　概要を見る

流体振動型流量計（渦流量計・フルイディクス流量計）内部の流れ場中の循環構造に着目し，両者を対応付ける循環モデルを提案し，その流体力学的相似性を明らかにした。また，流体の振動に伴って発生する，揚力の振動を検出する新たな，流体振動検出器を開発した。担当部分：実験の実施およびモデル構築に関する研究討論

流体振動を利用した流れ計測

山崎弘郎,本多敏

応用物理 Vol.49 （ No.11 ） 0.1118 1980年11月

研究論文（学術雑誌）, 共著

A Unified Approach to Hydrodynamic 　 Oscillator Type Flowmeters

YAMASAKI HIRO, HONDA SATOSHI

Proc. IMEKO Flow Symposium on Flow Measurement and Control in Industry, held in Tokyo,    115〜 120 1979年11月

研究論文（国際会議プロシーディングス）, 共著, 査読有り

　概要を見る

従来別のものとされていた，柱状物体からの渦放出を利用した渦流量計と，噴流の壁面再付着の切換を利用してフルイディクス流量計とを，流体振動の視点から統一的に考察した。速度の小さい後流と大きい噴流との流体力学的相補性に着目して，現象の相似構造を明らかにした。

Center Frequency Measurement of the Signals of Laser Doppler Velocimeters and Vortex Flowmeters Using Zero Counting Method

HONDA SATOSHI, ATODA OHICHI

Proc. IMEKO Flow Symposium on Flow Measurement and Control in Industry, held in Tokyo,    233〜 238 1979年11月

共著, 査読有り

　概要を見る

レーザドップラ流速計や渦流量計などの周波数出力計器の出す狭帯域不規則信号からその中心周波数を零交差に基づいて推定する方法について理論的に考察した。零交差数や零交差の間隔の確率分布を求めシミュレーションにより確認した。帯域が広いほど推定周波数が高周波側に偏ことと，対策としてヒステリシスカウンタが有効なことを明らかにした。６頁

超音波による液体中の気泡の検出と測定

本多　敏, 山崎弘郎

計測自動制御学会論文集 第15巻 （ 第２号 ） 246・〜 251・ 1979年04月

研究論文（学術雑誌）, 共著, 査読有り

　概要を見る

超音波による流体計測において，透過を妨げる気泡や固形物が障害となっている。本研究では逆に，透過超音波の減衰から対象と非接触で液体中の，特に血液中の気泡や異物の検出あるいは濃度の測定を試みた。気泡の半径分布の形が濃度によらず一定であれば，超音波の減衰係数が濃度に比例することを明らかにし，気泡濃度測定装置を開発した。６頁