総説・解説等 - 加畑　宏樹

【自然リンパ球】グループ2自然リンパ球の特徴、機能、疾患との関連

加畑 宏樹, 茂呂 和世

医学のあゆみ （医歯薬出版(株)）  251 （ 6 ） 499 - 503 2014年11月

ISSN  0039-2359

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Group 2 innate lymphoid cell(ILC2s)は、IL-33やIL-25の刺激によってIL-5およびIL-13を産生する自然リンパ球の総称である。ILC1やILC3sと同様にcommon lymphoid progenitor細胞からId2陽性・PLZF高発現の前駆細胞を介して誘導され、とくにILC2sの分化には転写因子のGATA3が重要な働きをしている。ILC2sは寄生虫感染に対する初期防御や獲得免疫を介さないアレルギー反応(自然型アレルギー)の病態に関与し、ほかにも気道の修復や獲得免疫の増強など多様な機能を有していることが明らかにされている。現在までに気管支喘息やアトピー性皮膚炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、好酸球性胸水などの疾患においてILC2sの関連が報告されており、将来的にはILC2sを標的とした治療法の確立が期待されている。(著者抄録)

アレルギーマーチのサイエンス　innate immunityからinflammationへ　Group2 ILCとアレルギー疾患

茂呂 和世, 加畑 宏樹

日本小児アレルギー学会誌 （日本小児アレルギー学会）  28 （ 4 ） 530 - 530 2014年10月

ISSN  0914-2649

(臨床系)ステロイドホルモンによる治療の現状と未来　重症喘息におけるステロイド抵抗性と自然リンパ球

浅野 浩一郎, 加畑 宏樹, 茂呂 和世, 小安 重夫

日本内分泌学会雑誌 （(一社)日本内分泌学会）  90 （ 2 ） 636 - 636 2014年09月

ISSN  0029-0661

びまん性汎細気管支炎にANCA関連血管炎を合併した1例

竹原 朋宏, 加畑 宏樹, 工藤 雄大, 田中 希宇人, 大森 奈緒, 杉浦 仁, 佐山 宏一, 野崎 博之, 岡野 裕, 秋月 哲史

日本内科学会関東地方会 （日本内科学会-関東地方会）  608回   49 - 49 2014年09月

【喘息と気道炎症Up-To-Date】ステロイド抵抗性の機序up-To-Date

加畑 宏樹

喘息 （(株)メディカルレビュー社）  27 （ 1 ） 74 - 78 2014年05月

ISSN  0914-7683

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喘息におけるステロイド抵抗性の機序は、(1)遺伝的因子、(2)グルココルチコイド受容体(GR)α機能異常、(3)GRβ発現亢進、(4)HDAC2活性低下、(5)転写因子活性化、(6)リンパ球による修飾、に大別される。最近では、重症喘息患者の気道で発現が亢進している上皮細胞由来サイトカインが、自然リンパ球を介してステロイド抵抗性に関与していることが示されている。ステロイド抵抗性の機序を明らかにし、病態に応じた治療薬を開発することが、重症喘息の新しい治療につながる可能性がある。(著者抄録)

アレルギーにおける自然免疫応答　重症喘息におけるナチュラルヘルパー細胞の関与と治療法の探索

加畑 宏樹, 茂呂 和世, 小安 重夫, 浅野 浩一郎

アレルギー （(一社)日本アレルギー学会）  63 （ 3-4 ） 374 - 374 2014年04月

ISSN  0021-4884

動物モデル　経皮感作喘息モデルにおけるIL-23の役割

正木 克宜, 鈴木 雄介, 加川 志津子, 加畑 宏樹, 福永 興壱, 小熊 剛, 天谷 雅行, 別役 智子, 浅野 浩一郎

アレルギー （(一社)日本アレルギー学会）  63 （ 3-4 ） 527 - 527 2014年04月

ISSN  0021-4884

IL-27による自然型アレルギーの制御

福島 貴大, 加畑 宏樹, 茂呂 和世, 福永 興壱, 浅野 浩一郎, 小安 重夫, 別役 智子

日本呼吸器学会誌 （(一社)日本呼吸器学会）  3 （ 増刊 ） 143 - 143 2014年03月

ISSN  2186-5876

ステロイド抵抗性の喘息病態におけるナチュラルヘルパー細胞の関与

加畑 宏樹, 浅野 浩一郎, 茂呂 和世, 小安 重夫

臨床免疫・アレルギー科 （(有)科学評論社）  61 （ 3 ） 311 - 316 2014年03月

ISSN  1881-1930

血清ペリオスチン値を用いた重症喘息クラスター解析(Keio-SARP)

松坂 雅子, 加畑 宏樹, 福永 興壱, 坂巻 文雄, 小山田 吉孝, 井上 卓, 小熊 剛, 佐山 宏一, 黄 英文, 中村 守男, 梅田 啓, 小野 純也, 出原 賢治, 浅野 浩一郎, 別役 智子

日本呼吸器学会誌 （(一社)日本呼吸器学会）  3 （ 増刊 ） 213 - 213 2014年03月

ISSN  2186-5876

喘息合併COPD患者における真菌感作の検討

田野崎 貴絵, 福永 興壱, 宮崎 雅樹, 加畑 宏樹, 原口 水葉, 佐々木 衛, 正木 克宜, 浅野 浩一郎, 別役 智子

日本呼吸器学会誌 （(一社)日本呼吸器学会）  3 （ 増刊 ） 209 - 209 2014年03月

ISSN  2186-5876

卵白アルブミン(OVA)誘導性喘息マウスモデルにおけるエイコサペンタエン酸(EPA)の抗炎症作用の検討

持丸 貴生, 福永 興壱, 宮田 純, 加川 志津子, 松坂 雅子, 正木 克宜, 加畑 宏樹, 鈴木 雄介, 別役 智子

日本呼吸器学会誌 （(一社)日本呼吸器学会）  3 （ 増刊 ） 256 - 256 2014年03月

ISSN  2186-5876

基礎用語の最先端(第2回)　Group 2 innate lymphoid cells(グループ2自然リンパ球)

加畑 宏樹

Respiratory Medical Research （(株)先端医学社）  2 （ 1 ） 61 - 64 2014年01月

ISSN  2187-8560

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＜Points＞Group 2 innate lymphoid cells(グループ2自然リンパ球)は、喘息をはじめとしたアレルギー疾患に関与する新しいリンパ球である。IL-33やIL-25の刺激により、獲得免疫を介さずにIL-5やIL-13を産生する。ステロイド抵抗性の喘息病態に関与している可能性がある。(著者抄録)

SLE経過中に発症し、間質性肺炎との鑑別に苦慮したmucinous adenocarcinomaの1例

原口 水葉, 宮脇 正芳, 加畑 宏樹, 斎藤 史武, 鈴木 雄介, 福永 興壱, 猶木 克彦, 田坂 定智, 副島 研造, 別役 智子, 大塚 崇, 重信 敬夫, 林 雄一郎, 江本 桂, 佐々木 文

肺癌 （(NPO)日本肺癌学会）  53 （ 7 ） 927 - 927 2013年12月

ISSN  0386-9628

【病態の理解に向かう　アレルギー疾患研究-なぜ、アレルギーが起こるのか?発症・進展の新概念と臨床への展開】(第2章)アレルギーを制御する免疫細胞・基盤分子の最新トピック　グループ2自然リンパ球とアレルギーの関連

加畑 宏樹, 茂呂 和世, 小安 重夫

実験医学 （(株)羊土社）  31 （ 17 ） 2779 - 2784 2013年11月

ISSN  0288-5514

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2010年にNH(natural helper)細胞が同定されて以降、自然リンパ球研究が爆発的に盛んになっている。最近では、IL-5やIL-13を産生する自然リンパ球はグループ2に分類することが提唱されている。このグループ2自然リンパ球は上皮細胞由来サイトカイン(IL-33、IL-25、TSLP)に直接反応し、自然型アレルギーの病態に関与していると考えられている。本稿では、自然リンパ球の発見からアレルギー疾患(特に気管支喘息)との関連について解説し、NH細胞とステロイド抵抗性に関するわれわれの最新知見を紹介したい。(著者抄録)

ダニ抗原誘発性好中球性気道炎症におけるエイコサペンタエン酸(EPA)代謝産物の有効性に関する検討

持丸 貴生, 福永 興壱, 宮田 純, 加川 志津子, 松坂 雅子, 正木 克宜, 加畑 宏樹, 鈴木 雄介, 有田 誠, 別役 智子

アレルギー （(一社)日本アレルギー学会）  62 （ 9-10 ） 1340 - 1340 2013年10月

ISSN  0021-4884

真菌感作陽性重症喘息の臨床的特徴(Keio-SARP)

正木 克宜, 福永 興壱, 鈴木 雄介, 加畑 宏樹, 松坂 雅子, 持丸 貴生, 坂巻 文雄, 小山田 吉孝, 井上 卓, 佐山 宏一, 黄 英文, 中村 守男, 梅田 啓, 小熊 剛, 浅野 浩一郎, 別役 智子

アレルギー （(一社)日本アレルギー学会）  62 （ 9-10 ） 1398 - 1398 2013年10月

ISSN  0021-4884

【喘息・アレルギーと遺伝子Up-To-Date】喘息難治化と遺伝子との関連

加畑 宏樹, 浅野 浩一郎

喘息 （(株)メディカルレビュー社）  26 （ 1 ） 37 - 41 2013年05月

ISSN  0914-7683

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喘息の難治化に関与する遺伝子は、(1)喘息の発症と、共通する遺伝子、(2)呼吸機能低下に関与する遺伝子、(3)リモデリングに関与する遺伝子、(4)治療抵抗性に関与する遺伝子の、主に4つのカテゴリーに分類できる。重症喘息患者を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)で同定された遺伝子は、喘息の発症にも関与している遺伝子であり、喘息の発症と難治化は共通の遺伝子が関与していることが示唆される。しかし、重症喘息はさまざまなフェノタイプ/エンドタイプの集合であるだけに、今後それぞれのサブグループに注目した研究を行うことで各フェノタイプ/エンドタイプ独自の難治化関連遺伝子が明らかとなる可能性がある。(著者抄録)

アレルギー性気道炎症における自然免疫系の役割　重症喘息におけるナチュラルヘルパー細胞の役割

茂呂 和世, 加畑 宏樹, 浅野 浩一郎, 小安 重夫

アレルギー （(一社)日本アレルギー学会）  62 （ 3-4 ） 260 - 260 2013年04月

ISSN  0021-4884

アスペルギルス抗原に対する気道のIL-33非依存性2型自然免疫応答

友松 克允, 小熊 剛, 加川 志津子, 加畑 宏樹, 宮田 純, 友松 裕美, 石井 誠, 鈴木 雄介, 福永 興壱, 別役 智子, 浅野 浩一郎

日本呼吸器学会誌 （(一社)日本呼吸器学会）  2 （ 増刊 ） 219 - 219 2013年03月

ISSN  2186-5876