奥野 博庸 (オクノ ヒロノブ)

Okuno, Hironobu

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所属(所属キャンパス)

医学部 生理学教室 (信濃町)

職名

助教(有期)

プロフィール 【 表示 / 非表示

  • 小児期より見られる遺伝性疾患の病態解明や創薬研究をiPS細胞を介したアプローチで目指しています。

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 細胞生物学

  • 細胞生物学

  • 発生生物学

  • 生理学一般

  • 人類遺伝学

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研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • iPS細胞

  • 遺伝性疾患

 

著書 【 表示 / 非表示

  • Derivation of induced pluripotent stem cells by retroviral gene transduction in mammalian species.

    奥野 博庸, SpringerLink, 2012年07月

  • 再生医学との連携

    奥野 博庸, 2010年08月

論文 【 表示 / 非表示

  • CHARGE症候群患者由来iPS細胞を用いた患者細胞モデルにより、CHD7遺伝子変異を有する患者由来神経堤細胞における遊走障害を解明

    奥野 博庸

    Elife 2017年11月

    研究論文(学術雑誌), 共著, 査読有り,  ISSN  2050-084X

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     我々はCHARGE症候群患者より協力を得て、患者由来iPS細胞をつくり、それにより胎生期に顔面形成や目や耳などの感覚器形成に重要な働きをする神経堤細胞を作製しました。この細胞は胎生期に神経細胞や骨、軟骨、筋肉などのさまざまな組織になることが知られています。
     本研究でCHARGE症候群患者とCHARGE症候群ではないコントロールのヒトの皮膚細胞よりiPS細胞を作製し、それぞれ神経堤細胞に分化させ、細胞の動きを詳細に観察した結果、CHARGE症候群患者より作製された神経堤細胞は目的を持った一つ一つの細胞へと分化する(バラバラになる)ことがスムーズに進まず、また動きが遅いため、障害が発生することが分かりました。この遊走障害が実際に胎児内でも起こっているかを調べるために、作製した神経堤細胞をニワトリ胚に移植したところCHARGE症候群患者由来の神経堤細胞では遊走障害が起こっていることが判明しました。
     CHARGE症候群は目や耳などの感覚器や顔の形成に障害を認めるため、頭部神経堤細胞が病気の形成に大きく関係していると長らく推察されていましたが、実際に患者の神経堤細胞を観察して、遊走に障害があることを、今回の研究により初めて明らかにされました。また近年、さまざまな疾患の研究において、iPS細胞を作成して、病気のモデルを作ることが行われていますが、RNA やタンパク発現を解析して病態を類推するものが主流になっています。今回、研究グループでは、RNAやタンパク発現だけではなく、実際に細胞の動きを培養皿上およびニワトリ胚の中で観察し、遊走障害を直接的に観察することができるモデルを作ることに成功しました。
     今までの研究により、CHARGE症候群はCHD7という遺伝子の機能不全が原因となっており、いろいろな遺伝子の発現を制御していることが知られています。このモデルを用いることで、神経堤細胞の遊走障害に直接関わる因子を見つけ出し、解明していくことができるようになりました。今回、研究に用いた細胞モデルは、細胞の遊走を実際に観察することができるシステムであり、遺伝子発現などで作製されたモデルと比較して、より直接的に障害を観察できる点で優れています。このモデルを応用し、神経堤細胞の障害により生じる多くの疾患のモデル系を探索することで、病態解明および治療を目標とした研究への道筋につながることが予想されます。安全性が重要視されるさまざまな創薬研究において、本モデルは胎生期初期の神経堤細胞に影響を与える薬剤の安全性のスクリーニングする際にも応用可能です。これまで動物実験を用いた新規薬剤の安全確認が行われていますが、ヒトとの種差のために動物実験では催奇形性を見出さなかった薬剤が、ヒトには影響を与えたということが生じた事例もあります。本細胞はヒト細胞であり、ヒトへの影響を直接的に確認することができるため、動物実験の比重を軽くし、より少ない動物実験で薬の安全性確認をすることが可能になると考えています。

  • Changeability of the fully methylated status of the 15q11.2 region in induced pluripotent stem cells derived from a patient with Prader-Willi syndrome

    奥野 博庸

    Congenit Anom (Kyoto) 57 ( 4 ) 96 - 103 2017年07月

    研究論文(学術雑誌), 共著, 査読有り,  ISSN  1741-4520

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    プラダーウィリー症候群(Prader-Willi syndrome: PWS)は、15番染色体長腕15q11.2に存在する親由来特異的にメチル化を受けるインプリンティングコントロール(PWS-imprinting control: PWS-IC)領域のメチル化異常すなわち高メチル化を伴う疾患で、視床下部の機能不全を主徴とする。大部分の症例はPWS-IC領域を含む欠失により発症する(欠失型PWS)が、一部の症例は欠失を伴わず、15番染色体の片親性ダイソミー(ダイソミー型PWS)により発症する。PWSの細胞治療をめざし、患者由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作成が行われているが、これまでの研究では、iPS化に伴うPWS-ICの高メチル化の是正は報告されていない。本研究では、多数のPWS由来iPS細胞株を検討することにより少なくとも一部のiPS細胞株(22株中4株)では、高メチル化の是正が起き、さらにこの脱メチル化は、全染色体中ではPWS-IC領域に特異的に認められることをることを初めて示した。

  • Microduplication of Xq24 and Hartsfield syndrome with holoprosencephaly, ectrodactyly, and clefting.

    奥野 博庸

    Am J Med Genet 2012年08月

    共著

  • Interstitial microdeletion of 4p16.3: contribution of WHSC1 haploinsufficiency to the pathogenesis of developmental delay in Wolf-Hirschhorn syndrome.

    奥野 博庸

    Am J Med Genet 2010年04月

    研究論文(学術雑誌), 共著

研究発表 【 表示 / 非表示

  • Modeling of human neural crest cell disease: CHARGE syndrome patient iPSC-derived neural crest cells exhibit abnormal migration

    奥野 博庸

    日本神経科学会, 2015年07月, 口頭(一般)

  • CHARGE症候群患者iPS細胞由来神経堤細胞を用いた病態解析

    奥野 博庸

    第55回日本先天異常学会、第38回小児遺伝学会合同会議, 2015年07月, 口頭(一般)

  • CHARGE症候群患者iPS細胞由来神経堤細胞を用いた 神経堤細胞の遊走障害モデルの作製およびその分子メカニズムの探索

    奥野 博庸

    第45回慶應ニューロサイエンス研究会, 2013年04月, ポスター(一般)

競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • iPS細胞を用いたインプリンティング領域のメチル化維持機構の機序解明

    2018年04月
    -
    2022年03月

    文部科学省・日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奥野 博庸, 若手研究, 補助金,  代表

  • iPS細胞を用いた神経堤症モデルの作製及び神経堤症に対する創薬を目指した病態解明

     

 

担当授業科目 【 表示 / 非表示

  • 生理学Ⅱ

    2020年度

  • 生理学Ⅱ

    2019年度