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所属(所属キャンパス)
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経済学部 (日吉)
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職名
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教授
松岡 和美 (マツオカ カズミ)
Matsuoka, Kazumi
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社会人の方のご意見をうかがっておりますと、よい教育を受けた大学生に社会が期待するものは根本的には変わっていないということを痛感します。それは次の3つです。
◆「課された仕事を締め切りまでに、ルールを守って仕上げること(責任感・自己管理能力)」
◆「自分の意見を明確に説明すると同時に、自分と違う意見も理解し、考慮すること(コミュニケーション能力)」
◆「偏った思い込みや突発的な感情に流されず、客観的データに基づき、筋道に沿ってものを考えること(論理構築能力)」
語学・専門分野の授業にかかわらず、この3つの点を改善することを考えながらクラスの運営をしています。
実際の授業運営で心がけていることは学生のやるべきタスクを常に明確にすることです。具体的には「何をやるのか」「なぜやるのか」「どうやってやるのか」「どう評価されるのか」のすべてについて、納得できるように説明するということです。
また、授業で提示されたデータを履修生に考えさせ、自分から発言させるという活動や、グループ活動も重視しています。
大学で生成文法という理論と子どもの母語発達との関係に興味を持ち、アメリカではゲームを通して収集した幼児の言語データを使った研究手法を学び、論文を発表しました。博士論文のテーマは、日本語を母語とする幼児の発話コーパスデータを用いた理論的考察です。
アメリカのマウントホリヨーク大学・メンフィス大学などで日本語教員として働いた後、現在の勤務校に転職しました。日本でも子どもの言語発達の研究を行っていますが、現在の主たる研究活動は、手話を第一言語とするろう者の文法知識の探求(統語論と意味論)です。ろう当事者との共同研究にも力を入れています。
コネチカット大学 , 現代・古典文学部 , 非常勤講師(日本語)
コネチカット大学・ハスキンズ言語研究所, 大学院言語学部, 研究助手(言語学)
マウントホリヨーク大学, アジア研究科, 客員講師
メンフィス大学, 外国語・外国文学部, 助教授
慶応義塾大学, 経済学部・英語, 教授(英語部会)
京都外国語大学, 外国語学部, 英米語学科
大学, 卒業
筑波大学, 教育研究科
大学院, 修了, 修士
コネチカット大学, 言語学部
アメリカ合衆国, 大学院, 修了, 博士
教育学修士, 筑波大学, 大学評価・学位授与機構, 1990年03月
PRO as an Empty Pronoun
Ph.D. (Linguistics), コネチカット大学, 大学評価・学位授与機構, 1998年08月
The Acquisition of Japanese Case-particles and the Theory of Case Checking
日本手話のモダリティ表現,
日本手話の口型の文法的機能に関する研究,
日本手話のマウスジェスチャーの極性について,
ろう者・外国語学習者の日本語の文字認識,
日英同時バイリンガル児の発話の言語学的分析,
(分担執筆)第2章・ろう児の発達における日本手話の重要性 (佐野愛子・佐々木倫子・田中瑞穂(編)『日本手話で学びたい!』)
松岡 和美, ひつじ書房, 2023年07月, ページ数: 184
担当ページ: 25-39
(項目執筆)遊佐典昭, 小泉政利, 野村忠央, 増冨和浩(編)『言語理論・言語獲得理論から見たキータームと名著解題』
松岡 和美, 開拓社, 2023年03月, ページ数: 400
担当範囲: [27] 手話言語の非手指表現を用いた統語分析, [28] 手話言語と脳研究, [53]名著解題:Sandler, Wendy and Diane Lillo-Martin (2006) Sign Language and Language Universals, Cambridge University Press , 査読有り
(分担執筆)イントロダクション
松岡 和美, くろしお出版, 2023年02月
担当ページ: 1-26
松岡和美,内堀朝子, くろしお出版, 2023年02月, ページ数: 292
(共編)East Asian sign linguistics
Matsuoka, Kazumi, Onno Crasborn, Marie Coppola, de Gruyter Mouton, 2023年, ページ数: 349
担当範囲: Introduction, Chapter 5 , 査読有り
Epistemic modal verbs and negation in Japanese Sign Language
Matsuoka, Kazumi, Uiko Yano, Kazumi Maegawa
Kazumi Matsuoka, Onno Crasborn and Marie Coppola (eds.) East Asian Sign Linguistics (De Gruyter Mouton) 137 - 167 2023年
論文集(書籍)内論文, 共著, 筆頭著者, 責任著者
Phonological Contact in Kana-based signs in Japanese Sign Language: A preliminary study
Baba, Hiroshi, Kazumi Matsuoka
Ritsuko Kikusawa and Fumiya Sano (eds.) Minpaku Sign Language Studies 1 29 - 42 2019年06月
研究論文(大学,研究機関等紀要), 共著, 責任著者, 査読有り
大学語学科目としての日本手話クラス:カリキュラム開発と授業運営
松岡 和美, 數見 陽子, 小林 信恵
慶應義塾大学言語文化研究所紀要 ( 49 ) 219 - 233 2018年03月
研究論文(大学,研究機関等紀要), 共著, 筆頭著者
Numerals and Timelines of a Shared Sign Language in Japan: Miyakubo Sign Language on Ehime-Oshima Island
Yano, Uiko, Kazumi Matsuoka
Sign Language Studies 18 ( 4 ) 640 - 665 2018年
研究論文(学術雑誌), 共著, 最終著者, 責任著者, 査読有り
大学における日本手話クラスの現状と課題―マイノリティの言語と文化への理解を促す授業―
松岡 和美, 前川 和美, 下谷 奈津子
複言語・多言語教育研究 (一般社団法人 日本外国語教育推進機構) ( 6 ) 61 - 70 2018年
研究論文(学術雑誌), 共著, 筆頭著者
Truth-Value Judgement Task (真偽値判断課題): 実験セッションの手順と注意点
松岡, 和美
慶應義塾大学日吉紀要. 言語・文化・コミュニケーション (慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会) ( 35 ) 1 - 17 2005年
矢野 羽衣子, 松岡 和美
『科学』 (岩波書店) ( 5 ) 415 - 417 2017年05月
記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア), 共著, 責任著者
Matsuoka, Kazumi
Journal of Linguistics (Cambridge University Press) 50 ( 2 ) 518 - 521 2014年05月
書評論文,書評,文献紹介等, 筆頭著者, 責任著者
Matsuoka, Kazumi
English Linguistics (Kaitakusha) 29 ( 2 ) 557 - 566 2012年12月
書評論文,書評,文献紹介等, 単著, 筆頭著者, 責任著者
手話言語学への招待
松岡 和美
三色旗 (慶應義塾大學通信教育部) ( 757 ) 20 - 30 2010年
記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要), 単著, 筆頭著者
松岡 和美
手話学研究(特集・手話研究の倫理) (日本手話学会) ( 18 ) 35 - 38 2009年10月
記事・総説・解説・論説等(学術雑誌), 単著, 筆頭著者
HOBBY CAMPING READING FILM HOBBY: Noun Doubling in Japanese Sign Language
Hirayama, Hitomi, Kazumi Matsuoka
the 14th International Conference on Theoretical Issues in Sign Language Research (TISLR14) (National Museum of Ethnology) ,
ポスター発表
Grammatical patterns of ‘mouthing-based mouth gestures’ in Japanese Sign Language
Matsuoka, Kazumi
the ninth meeting of the Formal and Experimental Advances in Sign Language Theory (FEAST Hong Kong) (Chinese University of Hong Kong (online)) ,
口頭発表(基調)
Early Development of Handshapes of Japanese Sign Language: A Preliminary Study
Matsuoka Kazumi, Masaomi Hayashi, Akiko Ikeda, Norie Oka
The 3rd International Conference on Sign Language Acquisition (ICSLA2018) (Koç University) ,
ポスター発表
手話言語における談話的特性とその発生:統語論・意味論との連携と応用
松岡 和美, 基盤研究(B), 補助金, 研究代表者
手話言語における空間と語順のインターアクション:言語学的特徴とその発達
文部科学省・日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 松岡 和美, 基盤研究(B), 補助金, 研究代表者
手話言語の文法における「非手指的要素」の意味的・統語的性質の研究
文部科学省・日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 松岡 和美, 基盤研究(B), 補助金, 研究代表者
自然言語としての日本手話の統語分析:ネイティブサイナーの言語知識
科学研究費補助金(文部科学省・日本学術振興会), 補助金, 未設定
学生のボキャブラリー支援を目的とした自律学習ポータルサイトの構築
経済学部研究教育資金, 補助金, 未設定
手話言語学入門講座
松岡 和美
その他, 単独
手話による言語学講座(全6回)
松岡 和美
その他, 単独
手話で語る生成文法
松岡 和美
慶應義塾大学(横浜市港北区),
その他, 単独
日吉キャンパスLing Lunchの企画運営
松岡 和美
その他, 単独
経済学部必修科目「英語Study Skills」プレゼンテーションカリキュラム作成セクション担当(セクションリーダー)
松岡 和美・佐々木 由美・星 浩司・河地 和子
その他, 共同
言語学Ⅱ
2024年度
言語学Ⅰ
2024年度
英語セミナー(上級)
2024年度
英語セミナー(中級)
2024年度
英語セミナー(特別上級)
2024年度
【講演】手話ってどんな言語? ~手話の特性とその発達~
横浜ラポール 聴覚障害者情報提供施設, 横浜市手話通訳者全体研修. (障害者スポーツ文化センター)
,(監修・テキスト執筆)みんなの手話
NHKエデュケーショナル, みんなの手話,
,「基礎から学ぶ手話Part2 ~「ろう」を知る (ゲスト木村晴美・松岡和美)
TBSラジオ, 荻上チキSession, 2023年02月
基礎から学ぶ手話Part1~言語学者と考える「手話」とコミュニケーション
TBSラジオ, 荻上チキSession, 2022年12月
(学術委員長)the 14th Theoretical Issues in Sign Language Research (TISLR14)
National Museum of Ethnology, (National Museum of Ethnology (Minpaku)) ,
(実行委員) Meetings of Signed and Spoken Language Linguistics (SSLL)
Meetings of Signed and Spoken Language Linguistics (SSLL) , (国立民族学博物館) ,
日本英語学会,
言語科学会,
日本言語学会,
Advisory Board (Asia), The Sign Language Linguistics Society (SLLS)
EDITORIAL BOARD, Sign Language Studies
編集委員, 日本英語学会
運営委員, 言語科学会