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慶應義塾大学 
理工学部 
外国語・総合教育教室 

専任講師 
荒木 文果 
アラキ フミカ 
ARAKI FUMIKA 

競争的資金等の研究課題
15世紀ローマの壁画装飾事業にみられる競合意識について  補助金  日本学術振興会  科学研究費補助金(文部科学省・日本学術振興会)  2016/04/01-2019/03/31  本研究は、「競演の場」ローマで制作された数点の壁画を取り上げ、画家同士及びパトロン同士の競合意識に注目し、様式分析、図像学・図像解釈学的検討、壁画のある場所のコンテクストの調査といった多角的な作業を通して、従来個別に検討されてきた各芸術事業の関連性を明らかにすることを目的としている。 
「15世紀のシスティーナ礼拝堂壁画装飾事業におけるフレスコ画連作の制作順序について」  補助金  慶應義塾大学  慶應義塾学事振興資金  2015/04/01-2016/03/31  本研究は、15世紀に、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に描かれたフレスコ画〈モーセ伝〉と〈キリスト伝〉連作の制作順序に関して、新たな論を提示するものである。  1481年、時の教皇シクストゥス4世(在位1471‐81)は、システィーナ礼拝堂の壁面を装飾させるため、当代一流の画家たち、サンドロ・ボッティチェッリ、ドメニコ・ギルランダイオ、コジモ・ロッセッリ、ピエトロ・ペルジーノをローマに招聘した。制作にあたっては、各画家に同じ大きさの横長の画面(約3.40×5.40m)が数点ずつ割り振られ、1482年5月には、16場面からなるフレスコ画連作〈モーセ伝〉(8場面)と〈キリスト伝〉(8場面)が完成した。  本壁画の制作順序に関しては、1965年にE. D. エットリンガーが、ヴァチカン古文書館に現存する2点の関連史料読解を軸に据えて提示した説が今なお広く受け入れられている(The Sistine Chapel before Michelangelo, Oxford, 1965.)。しかし、1994年から1999年に実施された本壁画の大規模な修復作業を経て、エットリンガーの時代には識別が困難であった壁画の細部が眼前に復活した今、各画家に対する研究の蓄積と照らし合わせながら、定説となっている制作順序に関して再検討が加えられるべき段階にある。 
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研究業績(著書)
L’elogio di San Bernardino da Siena nella cappella Bufalini in “Aracoeli”a Roma: il vero tema di “San Bernardino eremita”, in Amusante et poe'tique  荒木 文果  pp.45-54  Campisano Editore  2015  978-88-98229-39-0  1480年初頭にローマのサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会のブファリ―ニ礼拝堂左壁面に描かれた《隠遁する聖ベルナルディーノ》の逸話は、通常聖人伝を絵画化する際に選択されない主題である。本稿では、聖ベルナルディーノを描く際、伝統的に洗礼者聖ヨハネに用いられる図像を転用することで、聖人がユダヤ人に洗礼を与えていたという史実を記念する意図があることを明らかにした。(イタリア語) 
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研究業績(原著論文・解説)
研究論文(国際会議プロシーディングス)  共著  Absent Monogram and Repressed Memory: The Disputed Legitimacy of Saint Bernardino of Siena in Late Fifteenth-Century Rome  荒木 文果  Proceedings of 34th World Congress of Art History (仮)  印刷中  2017 
研究論文(国際会議プロシーディングス)  共著  Il tema del cagnolino e del bambino nella pittura del Rinascimento. La variante di Filippino Lippi.  荒木 文果  Atti della Giornata degli Italianisti, 13 novembre 2016  Istituto Italiano di Culutura in Giappone  印刷中  2017 
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研究業績(口頭・ポスター発表)
公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  イタリア美術への招待-ルネサンスの幕開け  福岡日伊協会主催美術セミナー  2017/08/25  4回目を迎えた本講座は、いよいよフィレンツェの黄金時代ともいわれるルネサンス期に入っていく。セミナーでは、まず15世紀の幕開けを飾る彫刻作品を紹介した。1401年に開催されたフィレンツェ洗礼堂門扉装飾のためのコンクールで、審査課題となった《イサクの犠牲》である。新たな時代を迎えた町の雰囲気やフィレンツェ人が好んだ様式について解説した。さらに、当時たいへんな人気を博した《トビアスと天使》という主題を取り上げ、なぜフィレンツェでルネサンスが花開いたか、また、セミナー後半には、フィレンツェを美しき芸術の都にした立役者メディチ家のコジモについて詳しく解説した。  
口頭発表(一般)  ドメニコ修道会の祈禱法について  第10回総合文化学会  2017/08/25 
口頭発表(一般)  瞑想するドメニコ会士たち-ローマ、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ修道院の失われた第一廻廊装飾壁画  第19回藝術学研究会  2017/08/01  URL 
公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  西洋美術における病・死の表象について  第47回イメージアプローチ研究会  2017/07/23  本講演では、中世からルネサンス期の墓の装飾や病・死に関連する作品を紹介しながら、西洋における死生観の一側面を分かりやすく紐解いていきます。 
公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  メランコリーの図像学  第46回イメージアプローチ研究会  2017/05/07  1514年にアルブレヒト・デューラーが制作した銅版画には、頬杖をついた有翼の女性が表されています。画面左上方の蝙蝠の部分には《メランコリアⅠ》と書かれ、本作品が「憂鬱」と関連するものであることを示しています。一体この女性は何をしているのでしょうか。また、彼女は「憂鬱」といかなる関係を結んでいるのでしょうか。本講演では、哲学者クリバンスキー、美術史家ザクスル及びパノフスキーの歴史的な研究成果を参照しながら、西洋における「憂鬱」という概念の変遷を図像と共にご紹介し、《メランコリアⅠ》に関する謎を分かり易く解き明かしていきます。 
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担当授業科目
美術Ⅰ 
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