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慶應義塾大学 
文学部 
人文社会学科 図書館・情報系 

教授 
根本 彰 
ネモト アキラ 
NEMOTO AKIRA 

名誉教授授与大学名
東京大学名誉教授 

プロフィール
 一貫して、日本の知の在り方についての問い掛けをしてきた。
 初期には、書誌コントロールと言う概念を用いて、図書館関連の知を組織化するための作用を解明しようとし、その成果は、『文献世界の構造:書誌コントロール論序説』(勁草書房 1998)にまとめた。他方で、現実の図書館の作用に眼を向けて、とくに公共図書館を検討し、『情報基盤としての図書館』(正・続)(勁草書房 2002, 2004)および『理想の図書館とは何か』(ミネルヴァ書房 2011)を発表した。
 傍ら、現代の図書館法規がスタートした第二次大戦後のGHQ/SCAPによる占領期に眼を向けて、史料をアメリカに探しに行って、占領政策における図書館の位置づけ、国立国会図書館法、図書館法、学校図書館法などによる制度的準備、図書館員養成を検討した。また、国立国会図書館の納本制度や公立図書館の地域行政資料の保存・提供については図書館現場の人たちと共同研究をして著作を発表している。学校図書館の問題については、学校教育の教育課程や学習方法の問題と関わらせて論じた。
 さらに、英米の図書館情報学研究書の紹介・翻訳を行い、また、図書館情報学教育にも関心を払ってきた。2013年には東京大学出版会から「シリーズ図書館情報学」(全3巻)の編著書を公刊している。
 初期の課題である書誌コントロールは「序説」までしか発表していないが、現在、図書館情報学がコンテンツを社会的仕組みあるいは社会制度として共有するための研究領域であるととらえたときに、新しい視野が開けてきていることを感じ、これを解明するための研究を行っている。 

経歴
図書館情報大学  図書館情報学部  助手・講師・助教授  1984/07/16-1995/08/31 
東京大学  大学院教育学研究科  助教授・教授  1995/09/01-2015/03/31 
慶應義塾大学  文学部 図書館・情報学専攻  教授  2015/04/01-現在 

学歴
東京大学  教育学部  教育行政学科  卒業 
東京大学  教育学研究科修士課程  教育行政学専攻  修士  修了 
東京大学  教育学研究科博士課程  教育行政学専攻  博士  単位取得退学 

学位
教育学修士  東京大学 

学術受賞歴(賞、称号)
日本図書館情報学会賞  1998/10/01 
日本出版学会賞佳作  1991/06/01  論文「日米比較を通してみる出版流通と図書館との関係」に対して 
日本図書館学会奨励賞  1986/10/01  論文「図書館学の基礎概念としての書誌コントロール」に対して 
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教員からのメッセージ
・図書館情報学(library and information science)は、もともと図書館員養成のプロフェッション領域としてスタートした。しかし、その後、デジタル情報社会への移行に伴い、そこで対象となっていた情報メディアや情報組織、経営の知識は広く、技術領域、社会科学、人文学の領域と融合が進んでいる。その場合には情報学(information science)という分野名が使われることが多い。私は、そのことを見越して20世紀末から研究を進めてきたつもりであり、その意味で、状況がようやく追いついてきたという感ももっている。
・私の関心は、プロフィールのところに書いたように、図書館という知的装置の基盤を探ることにあるので、方法的には歴史学、政治経済学、社会学、教育学、法律学などを援用しつつ進めることにある。 

<補足情報>
ときどきブログ「オダメモリー」を書いている。http://oda-senin.blogspot.jp/
また、Facebookに「Akira Nemoto」のハンドル名で登録している。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100013225515373&ref=br_rs 

研究分野
図書館情報学・人文社会情報学 

研究キーワード
図書館情報学基礎論 
公共情報論 
情報文化論 
学校図書館と情報リテラシー 

研究業績(著書)
『図書館情報学を学ぶ人のために』(逸村裕,田窪直規,原田隆史編)  根本 彰  「第4章 図書館情報学からみる図書館の姿」分担執筆  世界思想社  2017/04 
日本文藝家協会『文藝年鑑 2016年版』  根本 彰  「図書館」( p.63-65.)の項目の執筆  新潮社  2016 
根本彰(研究代表者)『図書館情報学検定試験報告書』  根本 彰  編著  東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース  2015 
東京大学教育学部カリかキュラムイノベーション研究会編『カリキュラム・イノベーション:新しい学びの創造へ向けて』  根本 彰  「探究学習のあり方と学校図書館」p.77-93.  東京大学出版会  2015 
日本文藝家協会『文藝年鑑 2015年版』  根本 彰  「図書館」( p.61-63.)の項目の執筆  新潮社  2015 
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研究業績(原著論文・解説)
(MISC)書評,文献紹介等  書評:稲垣行子著『公立図書館の無料原則と公貸権制度』  根本 彰  日本図書館情報学会誌  日本図書館情報学会  63/ 1, 45-46  2017 
研究論文(学術雑誌)  単著  米国ハワイ州の図書館サービスと専門職養成システム  根本 彰  図書館界  日本図書館研究会  68/ 1, 2-14  2016  0040-9669 
(MISC)研究発表要旨(全国大会,その他学術会議)  単著  基調講演 場所としての図書館・空間としての図書館 : 大学図書館の意義を再確認する (2015年度 西地区部会 研究会)  根本 彰  私立大学図書館協会会報 = Bulletin of Japan Association of Private University Libraries  私立大学図書館協会  146, 116-128  2016  0288-7002 
(MISC)総説・解説(その他)  単著  単一職域の図書館専門職を目指して : 中長期的課題を考える (特集 図書館員のキャリアマネジメント)  根本 彰  図書館雑誌 = The Library journal  日本図書館協会  110/ 10, 627-631  2016/10  0385-4000 
(MISC)総説・解説(大学・研究所紀要)  単著  図書館情報学研究の40年を振り返る  根本 彰  生涯学習基盤経営研究  東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース内『生涯学習基盤経営研究』編集委員会  39, 3-22  2015  1342193X 
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研究業績(口頭・ポスター発表)
口頭発表(招待・特別)  Rethinking the Library as Place and Space in the Digital Age  2017 KLISS 1st International Conference  2017/05/25  URL 
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